2007年01月03日

『マラソン』

マラソン箱根駅伝が盛り上がったということで、今日の肴は韓国映画の『マラソン』です。
シマウマとチョコパイが好きな自閉症の青年とそんな息子より一日だけ長く生きることが願いという母親。純粋な心を持つ息子にマラソンの才能があると気付いた母親は、その才能を伸ばしてあげようと元有名ランナーにコーチを依頼。しかし息子が徐々に自立していく姿にいつしか子離れしなければならないことを悟っていくという物語です。

この映画の主役はもちろん自閉症の青年なんですけど、映画を見ればこの映画の本当の主人公は子離れをしていこうとする母親だということが分かります。息子を愛しているからこそ、息子の幸せを誰よりも願っているからこそ子離れしなければならない寂しさ、そして若干の嬉しさに感涙せずにはいられませんでした。こういう映画が作れて、しかも大ヒット・大絶賛される韓国映画界がすごく羨ましく思える傑作でしたね。

この映画の素晴らしい点は母親の気持ちを丁寧に描いているだけでなく、マラソンの面白さや自閉症というものについても真摯に描いていることですね。
例えばオープニングで家族で動物園に行って母親が自閉症の息子の手を放してしまうシーンは強烈な印象がありました。ハリウッドや邦画なら家族が発狂するシーンで生活の大変さを描くことが多いですが、あえてその逆を描くことで精神的にまいってしまうほど疲れている様子が伝わってきましたね。あのシーンは本当に心に残るシーンでしたよ。

またマラソンの面白さを理解しているマラソンシーンにも感動でしたね。よく「マラソンって何が面白いの?」と聞かれることがあります。確かに42.195kmという長い距離を走っているだけなんですが、マラソンというスポーツはある一瞬から一気に面白くなる不思議な魅力があるんです。おそらくその一瞬というのがこの映画でも描かれているようにランナーが自分自身との戦いに勝って「走る喜び」に気付いた瞬間なんだと思います。その一瞬がどこにあるかは毎回異なりますが、それを見つけた時の面白さたるもの、やみつきになってしまうほどです。

ですからこの映画で主人公の青年が走る喜びに再び目覚めて走り出すシーンには感動して涙を流してしまうほどでしたよ。私はもう運動とかほとんどしていないので「走る喜び」に自ら目覚めたいとは思いませんが、今でもマラソンや駅伝を見るのは大好きです。苦しみの先にある幸せ、それが味わえるのがマラソンであり、その魅力をきちんと描いたこの映画は本当に素晴らしい映画なので是非一人でも多くの方に見ていただきたいですね。

深夜らじお@の映画館は久しぶりの順天堂大学の優勝を喜んでいます。

acideigakan at 18:01│Comments(9)clip!映画レビュー【ま行】 

この記事へのトラックバック

1. マラソン  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2007年02月20日 22:35
 コチラの「マラソン」は、自閉症の青年チョウォン(チョ・スンウ)がフルマラソンに挑戦する姿を、実話をモトに描いた感動的なヒューマン映画です。  障害者である子供を持つ母親(キム・ミスク)の葛藤ですとか、子育てへの不安、息子との関わり方なんかにもスポット....

この記事へのコメント

1. Posted by みわりん   2007年01月03日 21:45
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

機会があれば観たいのですが・・
マラソンといえば学生の頃結構得意でした。短距離はだめなんですけど。
2. Posted by にゃむばなな   2007年01月03日 22:04
みわりんさん、あけましておめでとうございます。
今年も昨年同様よろしくお願いしますね。

みわりんさんは長距離ランナーだったんですね。すごいじゃないですか!
長距離走は根性がないとできませんからね。
尊敬しちゃいますよ!
3. Posted by ヨシキ   2007年01月04日 02:33
あけましておめでとうございます。いろんなサイトを読みふけるのも楽しいですよね。
4. Posted by にいな   2007年01月04日 13:30
にゃむばななさん正月から映画三昧ですね〜私はちょっとさぼり気味で映画からちょっと遠のいています。

マラソン
地下鉄のシーンが悔しかった・・・。見ためが普通なだけに、周りからの誤解。私もこの映画を見て自閉症の人に対して認識不足だったと感じました。
5. Posted by にゃむばなな   2007年01月04日 14:35
ヨシキさん、コメントありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたしまうすね。
6. Posted by にゃむばなな   2007年01月04日 14:37
にいなさん、コメントありがとうございます。

そうですね、自分自身の自閉症の人に対する認識不足がよく分かる作品でしたね。差別する気がなくても無意識のうちに差別している自分に気付かないといけませんね。
7. Posted by miyu   2007年02月20日 22:42
(〃⌒ー⌒)/どもっ♪
TB&コメありがとうございました。
本当おっしゃる通りだと思います。
この映画のメッセージはきっと
そんなところにあるような気がします。
あの動物園のシーンはとても印象的ですよね。
そして、その事を後悔する母の姿が
とても切なかったです。
8. Posted by まっぴ   2010年07月07日 09:00
にゃむばななさん、はじめまして。

古い記事へのコメントで申し訳ないのですが、「マラソン」と同じように、自閉症を題材とした映画を紹介します。

中国のアクションスター、ジェット・リーが、アクションを封印して自閉症の息子との情愛を演じる映画「海洋天堂」(原題)が現在中国・香港・台湾で公開されています。

日本語の記事です。
「【華流】ジェット・リー、新作『海洋天堂』は親子愛の感動映画」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0509&f=entertainment_0509_015.shtml

この映画の音楽担当は、あの久石譲さんだそうです。医学監修には日本人も関わっているそうです。
しかし、この映画は娯楽作ではないので興行的に不安があり、日本での公開は難しいかもしれないそうです。

そこで、この映画の日本公開を目指して『ジェット・リーの「海洋天堂」を日本で観たい!』というプロジェクトが始まったそうです。以下URLはこのプロジェクトのサイトです。
BBSでメッセージを募っています。たくさんのメッセージが集まれば、日本公開につながります。もしよろしければ、ご協力お願いします。
http://oceanheaven.amaterasuan.com/

以下は、「海洋天堂」のストーリーです。(いろいろな日本語のサイトの情報を集めたものなので、実際の内容と違う箇所があるかもしれません)

水族館に勤める王心誠(ジェット・リー)は、妻を亡くして以来、自閉症の息子の大福を男手ひとつで育ててきました。大福は海で泳いだり、水中の生物と触れ合うのが好きでした。大福が22歳になり、心誠は将来の息子の自立について考えていました。
そんな中、心誠が末期がんに侵されていることがわかり…
9. Posted by にゃむばなな   2010年07月07日 10:12
まっぴさんへ

ジェット・リーの新路線、是非成功するといいですよね。
是非日本でも公開されるように、活動頑張ってください。

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