2007年03月06日

『CASSHERN』

CASSHERNCASSHERNに深い深いこだわりと愛情を持つ紀里谷和明監督が作り上げたこの映画は、もうとにかく眠い眠い〜。紀里谷監督の独りよがりな映画のためCASSHERNに思い入れのない人間には本当に退屈でしたよ。
しかも主題歌が当時は奥様だった宇多田ヒカルの『ダンナの願いが叶うころ』、もとい『誰かの願いが叶うころ』。ダンナさえ楽しめればそれでええんかい!?ってツッコミを入れて見終わった映画という印象しか残りませんでしたね。

50年にも及ぶ大戦を経て荒廃した世界。重病の妻を救いたい一心で人間のあらゆる部位を自在に造り出す「新造細胞」理論を構築した東博士は実験に実験を重ね、「新造人間」ブライを生み出してしまいます。しかし軍関係者の思惑も手伝って人類に宣戦布告をしてきたブライを止めるべく、かつて自分に逆らい戦場に赴き命を落とした息子を「新造人間CASSHERN」として蘇らせるという物語です。

全体的に少し暗めの映像を使ったりして独特の雰囲気を出そうとしているのはよくわかるのですが、監督の演出不足も相まってか、映像美だけに走りがちな芸術勘違い野郎の映画にしか見えませんでした。とにかくやりたいこと、描きたいことが多すぎて映画は支離滅裂。
しかも紀里谷監督が一番こだわったところが、CASSHERNのマスクが左右から閉まるというシーンだけ。ああいう閉まり方じゃないとCASSHERNじゃない!という熱論を紀里谷監督がかますたびに観客が冷めていくんですもん。本当に「ダンナの願いが叶う」だけの「芯のない」映画でしたね。

また配役を見ても特にこれといった目新しさのないキャスティング。せめて大滝秀治大先生がラストで「私こそが真の新造人間だ」と言って『パプリカ』の教授なみに大変身してくれるとか、実は大滝秀治大先生と思っていたのがいつの間にかラビット関根にすり替わっていたとかあればよかったのですが・・・。紀里谷監督にはやっぱりムリだったのかな〜?って紀里谷監督じゃなくてもこんなことアホなことはしません!

「互いに変化する中で、思い描く未来図や夫婦像の方向性に徐々にズレが生じました」という宇多田ヒカルのコメントに対して、「とても幸せな時間を一緒に過ごせた事を心から感謝しています」というコメントを出している紀里谷監督。おそらく彼にとって「CASSHERN」を自らの手で映像化できた時間が一番幸せな時だったのではないでしょうか。そんな気がした今日この頃でした。

深夜らじお@の映画館にも「願いが叶う頃」が来て欲しいです。

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2. 『CASSHERN』 キリヤーンがやらねば誰がやる!w  [ ジョニー暴れん坊デップの部屋 ]   2016年09月14日 06:40
※絶対観るつもりのなかった、紀里谷和明監督の『CASSHERN』を、 今回観てみようという気になったのは、「しくじり先生」に出た時 の自信満々の受け答えを見たからだー。さんざんな不評とともに、 黒歴史になってるものとばかり思っていた作品が、作り手的には まったく

この記事へのコメント

1. Posted by ジグソー   2007年03月06日 22:53
どうも!
おお!一番タイムリーな映画ですね(笑)

この映画、話に関してはほぼ何も覚えてないなぁ・・・
映像もごちゃごちゃしてるだけで、インパクトは無かったなぁ・・・
でも一番覚えてるのは予告です(笑)
それもすごく短い奴。
牛乳みたいな液体の上に、ぷかぷかなんかが浮かんでる予告が一番印象に残ってます(笑)
2. Posted by にゃむばなな   2007年03月06日 23:04
ジグソーさん、コメントありがとうございます。

私もこの映画を見たのが随分前だったので思い出すのに一苦労でしたよ。
その予告編もあんまり記憶に残っていないです。宇多田ヒカルの曲同様に本当に全く記憶に残らない映画でしたね。
3. Posted by it   2007年03月06日 23:21
どうもです。懐かしい作品ですね〜
離婚騒動のときに軽くこの作品に触れていたので、「そういえばなんな作品もあったなぁ・・・」なんて思っていました。
かすかに覚えているのは、アニメのようなシーンでたくさんロボットが行進しているところです。
4. Posted by YUKKO   2007年03月06日 23:31
にゃむばななさんの書かれるレビューの中で見ている映画はコメント書こうと思っていますが、昨日の「コンスタンティン」と今日の「CASSHERN」は見ているはずなのに記憶がほとんどありません。パンフレット見てもなんだっけ?って感じです。今思い出すのは、伊勢谷友介が格好よかったなあと思った事。たくさん映画見ててこのありさまにゲンナリします。この調子でいくと私の記憶から抜け落ちる映画はますます増えそうです。トホホ・・・・
5. Posted by にゃむばなな   2007年03月06日 23:49
itさん、コメントありがとうございます。

あのロボット大行進のシーンは『スカイ・キャプテン』とダブってしまうんですよね。まぁその程度の映画っちゅうことですね。
6. Posted by にゃむばなな   2007年03月06日 23:53
YUKKOさん、コメントありがとうございます。

人間の記憶なんてそんなもんですよ。私だってこのレビューを書くのにかなり記憶の海を泳ぎましたからね。
いや〜記憶に残りにくい映画でしただけに、かなり疲れましたね。
7. Posted by ちゃぴちゃぴ   2007年03月08日 01:55
未見です。
でも花粉症のマスクみるたびに、キャシャーン思い出します。
アニメのこれの大ファンが友達にいました。私はガッチャマンが好きでしたけど…。このことをこの映画は思い出すわぁ。
8. Posted by にゃむばなな   2007年03月08日 19:57
ちゃぴちゃぴさん、コメントありがとうございます。

ガッチャマン派ということは、『かもめ食堂』は結構楽しめた映画ではないですか?
まぁ私もキャシャーンよりもガッチャマンの方が記憶に残っていますから、ちゃぴちゃぴさんと同じような気持ちですよ。
9. Posted by ジョニーA   2016年09月14日 06:40
紀里谷監督はもしかしたら、映画が撮りたかったから宇多田と結婚したんじゃないか?・・・などと、穿った見方までしてしまいます、今となっては。トラバ&冒頭の決め打ちんとこ、引用させてもらいますねw
10. Posted by にゃむばなな   2016年09月17日 00:37
ジョニーAさんへ

それは十二分にありえますね。
プレスリーの血が欲しかったニコラス・ケイジと似たタイプかも知れませんわ。

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