2007年03月17日

『ハッピーフィート』

ハッピーフィートペンギンたちが歌って踊る楽しいだけの映画かと思いきや、これが少々説教じみた社会派作品に仕上がっているではありませんか。全米で大ヒットしたのも支持率急落のブッシュ政権下だから?という感じも受ける、明らかに子供向けではない映画でしたね。

歌でハートを伝えることが全ての物差しになっている皇帝ペンギンの国で、生まれつき音痴でペンギンらしくないタップダンスが踊れるマンブルはペンギン失格の烙印を捺され村八分にされてしまいます。
ほどなくノリノリで陽気なアデリーペンギンの5アミーゴスに出会ったマンブルはそのステップを誉められ自信を取り戻しますが、それでも受け入れてくれない皇帝ペンギンの世界。しかも食糧である魚の減少をそのステップのせいにされた彼は、魚が減っている原因を突き止めるべく5アミーゴスと共に旅に出るというお話です。

個性を認めるということは周りと違うということを認識し、かつそれを受け入れて自分自身も成長する糧にすることだと思います。ですからこの映画を見ていると何もかもを「心の歌」で計り個性を大事にしようとしない皇帝ペンギンの世界は、長老ノアの顔がなんとなく昨今疑惑だらけの伊吹文科大臣に似ているのも加味してか、とても胸くそ悪いです。

対して5アミーゴスなどのマンブルにとっては「外の世界」は個性をすごく大事にしてくれていて、本当に優しい世界だと思いました。特に常に陽気に見えて実は一番マンブルのことを大事にしてくれ、また過酷な旅にも同行してくれた5アミーゴスは最高に素敵でかなり気に入りましたよ。

マンブルが捕まった水族館が前回のアメリカ大統領選挙の疑惑のフロリダ州であったり、『不都合な真実』にリンクするかのような人間の自然破壊に対する批判、そしてディズニー映画とより差別化を図るためか人間役はほとんどを実写にしていたりするところは好きなのですが、ただこの映画は作品全体がなんとなく『ファインディング・ニモ』っぽいような気がしたのですよね。しかも過酷な旅のシーンはイライジャ・ウッド絡みでしょうか、『ロード・オブ・ザ・リング』を意識したっぽい映像。これは遊びなのか、それとも…ですかね?

『マトリックス』を生み出したヴィレッジ社と『マッドマックス』のジョージ・ミラー監督という作品に不釣合いな感じのコンビが作り上げたこのアカデミーアニメ作品賞映画。ディズニー映画のように見終わったあと幸せな気分だけになれるかというと決してそうではない、アニメ作品としては少し個性的な映画でしたね。
日本でどこまでヒットするかは微妙ですが、ペンギンのぬいぐるみはかなり売れそうな気がしますよ。

深夜らじお@の映画館は5アミーゴスのぬいぐるみなら欲しいです。

この記事へのトラックバック

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この記事へのコメント

1. Posted by にいな   2007年03月17日 20:05
私は、あの首にすっぽりハマったアレがおかしくておかしくて・・・あれはツボでしたわ〜

ペンギンのダンス迫力ありました。
2. Posted by にゃむばなな   2007年03月17日 20:37
にいなさん、コメントありがとうございます。

ラブレイスでしたっけ?
教祖のわりにカリスマ性があるんだか、ないんだか…どっちやねん!っていうのもなかなかおもしろかったですよね。
3. Posted by ジグソー   2007年03月18日 14:18
どうも!
確かにニモっぽいところがありましたよね!
でもこっちの方がダークかな?

僕も5アミーゴスが好きでしたね!
動きが良かった!
僕もあいつらならぬいぐるみ欲しい!
・・・マンブルしかねぇんだよなぁ(苦笑)
4. Posted by にゃむばなな   2007年03月18日 14:56
ジグソーさん、コメントありがとうございます。

『ファインディング・ニモ』よりもダークで大人向きな感じでしたね。
最近のハリウッドアニメはほとんど大人向けな感じなものばかりですよね。
まぁおもしろければいいのですが、道を誤ることだけは避けてほしいものです。
5. Posted by miyu   2007年03月18日 21:02
あたしも観て来ました!
やっぱりコミカルでキュートなペンギン達の
歌やダンスは素晴らしかったですね。
アミーゴスには笑わせてもらいましたし、
結構楽しめちゃいました。
確かに子供向けって感じではなかったかもしれませんね。
6. Posted by にゃむばなな   2007年03月18日 21:21
miyuさん、コメントありがとうございます。

5アミーゴスはよかったですよね。
あのコミカルな動きと存在感は私も大好きですよ!

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