2007年03月25日

『春が来れば』

春が来れば交響楽団への入団という夢が破れたまま、いつしか中年になったトランペット奏者ヒョヌが心機一転、雪深い小さな炭鉱の町に吹奏楽の臨時講師として赴任。町の衰退と共に廃部寸前となっている吹奏楽部員の生徒や父兄との交流を経て人間的に大きく、そして優しく成長していく姿を描いた素晴らしき映画です。

『リトル・ダンサー』や『遠い空の向こうに』『フラガール』でも描かれていた「炭鉱の町」。それに「吹奏楽」というキーワードが加われば自然と『ブラス!』を連想しましたので、見る前はそんな感じの映画かな?と思っていました。しかしいざ見てみると炭鉱や吹奏楽にあまり重きを置かずに、様々な交流を通じて「幸せに生きること」の素晴らしさを描いていたので、見終わった後はとても心が温まり気持ちのいい感動を味わえました。

「自分たちの夢のため」に生きる『ブラス!』などの上記4作と違い、この映画は「幸せになってほしい誰か」のために生きることの素晴らしさを描いているところがとてもよかったです。
誰でも親しい人に幸せになってほしいと願うと自然と今の自分は果たして幸せなのか?と自問自答してしまうことがよくあると思います。自信を持って「幸せ」と言えないとなんだかすごく惨めで、一人置いていかれた気持ちになってしまいますよね。
そこで始めて自分も幸せにならなければと思え、幸せになる努力をしていくのでしょうね。

ですから祖母を亡くしたジョイルが浜辺で偶然出会ったヨニのために1曲トランペットで演奏するシーンはすごく感動的でした。誰かを思って演奏された音楽は本当に人の心に届くものなんだと改めて思いましたね。あれは本当によかった!見終わった後、思わず私も浜辺に散歩に行ってしまいましたもん。でも残念ながらトランペットを吹いている人はいませんでしたけど・・・。

『八月のクリスマス』の助監督を勤めた方の初監督作品ということもあってか、全編通して描かれる優しい描写はとても素敵で、ラストの桜舞う中でのヒョヌの笑顔もなんだかすごく羨ましくて、改めて春という新しい人生がスタートする時期がこんなにも素敵な季節だということ認識させてくれた素晴らしい映画でした。

深夜らじお@の映画館はやっぱり監督映画が大好きです。

acideigakan at 18:11│Comments(0)clip!映画レビュー【は行】 

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