2007年04月08日

『恋人たちの食卓』

結婚適齢期の3人の娘を持つ、かつて高級ホテルのシェフを務めた朱氏の料理シーンから始まるこの映画。もう12年も前の映画になるのに、今まで見たどの映画よりも出てくる料理がおいしそうに見えるんですよね。日曜の晩餐も、ホテルの厨房で作られる料理も、珊珊のためのお弁当も全て。
単なる家族ドラマかな?と思って見始めたら、大間違い。食と性、愛と死をうまく織り交ぜた珠玉の逸品でした。こりゃアン・リーファンが一押しするのも納得でしたよ。

9年前の失恋が忘れられずクリスチャンになった地味な教師の長女、才色兼備で出世街道を驀進中の次女、女子大生で無邪気な三女。母親が他界し、家族揃っての日曜の晩餐を強いる父親を時に疎ましく思う3人でしたが、長女は差出人不明のラブレターと同僚の体育教師との想いに悩み、次女は病院で偶然見かけた父親の秘密と不倫相手の正体に悩み、三女は親友の元彼を好きになってしまい妊娠したことに悩みます。
同じ三姉妹の作品では『夏至』よりも一人一人のエピソードを丁寧に描いているためか、ず〜っと優しい気持ちで見ていられるところがよかったですね。

思い悩んだ末に突然派手な化粧で職場に現れる長女の話もなかなか面白かったのですが、やはり一番よかったのはアムステルダム行きを辞めてからの次女のエピソードですね。
よく耳にするのが三姉妹では真ん中の次女が最も勝気な性格になる一方で、最も父親を慕うということ。父親の同僚料理長が亡くなり姉妹たちが次々と家を出る中、当初は一番に家を出て行く予定だった彼女が最後まで家に残り、楽しそうに父親がかつて独占していた台所で料理するシーンはすごく晴れ晴れしたような気分になりました。
家族揃って食事をすることが家族の繋がりであると描いた『幸福な食卓』とはまた違った家族愛の映画でしたね。

そして一番面白かったのは娘たちの恋人や友達を招いての晩餐で発表された父親のとある決意と真実。
あれはまさかまさかでしたね〜。あの喧しいおばはん同様に私も始めは「何のことやら?」でしたが、でも突拍子もないような感じに見せておいて根底にはきっちりと家族愛が描かれていたので、あのおばはん見たいに卒倒することはありませんでした。

何度でも見たくなるという気持ちも十二分に理解できた素晴らしき台湾映画でした。

深夜らじお@の映画館は三姉妹に憧れたりした時代もありました。

acideigakan at 11:36│Comments(2)clip!映画レビュー【か行】 

この記事へのコメント

1. Posted by 綾小路凱   2007年04月11日 12:23
5 はじめましてm(__)m

はい この映画見ました!台湾を舞台にしていたので好きな映画の一つです!

料理はたしかに美味しいに見えたかも。。

たしか台湾の有名なホテルが出てましたね(^O^)/
2. Posted by にゃむばなな   2007年04月11日 22:05
綾小路凱さん、コメントありがとうございます。

凱さんは台湾がお好きみたいですね。
中国本土とはまた違う独特の良さがこの映画にも随所に現れていましたよね。

そうなんですか、あのホテルは有名なんですね。ということは朱おじさんの料理の腕前は超一級品ってことか〜。
そんなシェフの料理を毎週食べれるあの3姉妹が羨ましいな〜。

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