2007年04月14日

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

東京タワー原作は未読、連続ドラマどころか単発ドラマさえ見ていない私でしたが、う〜んこれはすごくいい物語ですね。一歩間違えれば単なるマザコン話になるところを、一歩も間違えずに誰もが体験する親子愛の物語に仕上げているのが素晴らしいです。この先100年経とうがこの世から親子という人間関係がなくならない限り、永遠に人々の心に残る作品だと思います。

ただ一本の映画として見ると全く無駄なところはないものの、少し抑揚に欠けていたというのが残念かな。途中に入れる笑いも失笑すらできないほどですし、特にすごく感情移入するシーンもありません。
これといった強い意志を持たない主人公のように淡々と進んでいく物語なんですけど、ボク(オダギリジョー)とオカン(樹木希林)とオトン(小林薫)の演技と雰囲気で作品の世界観を十二分に表現しているのだから、やっぱりこの3人ってすごい役者さんですわ。ですからワンポイントでカメオ出演しているたくさんの俳優さんたちが全て中途半端に見えちゃったんですよね。

でもこの映画を見ていると誰もがこれまでに進路や寿命の関係で分かれた人や家族のことを思い出すのではないでしょうか。
誰だって大切な人や家族と楽しい時間を過ごしていると、よく「こういう時間が永遠に続けば・・・」なんて思っちゃいますよね。しかし永遠なんてものは存在しません。いつかは別れを経験しなければならないし、その中には二度と会えない今生の別れもあります。悔しいけどこれが生命を得た者の定めであり、逆らうことのできない世界です。

そう、いくら望んでも叶えられないものだからこそ、逆にどんなに食べられても永遠が続いている「おでんくん」の世界は同じリリー・フランキーさんの作品としてはすごく意味深なもののように思えました。
もしかしたら「おでんくん」こそが小料理屋を営んでいたお母様に捧げる作品だったのかな?と感じた、見終わった後ずっとこの雰囲気に浸っていたいと思わせてくれる映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。
この映画をまた10年後に見たら私はどんな感想を抱くのかな〜?

深夜らじお@の映画館はいつか東京タワーに昇っってみたいと思います。

acideigakan at 14:38│Comments(6)clip!映画レビュー【た行】 

この記事へのトラックバック

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7. 【2007-52】東京タワー オカンとボクと、時々、オトン  [ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! ]   2007年04月18日 23:55
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オカン、ありがとうね。

この記事へのコメント

1. Posted by ジグソー   2007年04月14日 18:37
どうも!
本当にメインの3人が良かったですよね。
この3人がダメだったらこの映画は失敗だったかもしれませんね。

そうそう勉学君がかなり変な役どころでしたね。
かなり飛ばしてましたが、失笑でした(笑)
2. Posted by miyu   2007年04月14日 20:55
そっかぁコレを観てこられたのですね。
家族との時間って本当にたわいもない感じで
当然終わりはあるのに終わりが来るとは
思えずにそのありがたさや幸せに
気付かずに過ごしてしまいがちですよね。
そして、樹木希林さんの演技は本当に素晴らしかったです。
トラバお返しさせていただきますね。
3. Posted by にゃむばなな   2007年04月14日 22:00
ジグソーさん、コメントありがとうございます。

『幸福な食卓』の勉学君こと、勝地涼クンですね。
彼はカマの役でも似合ってましたよね〜。
荒川良々さんよりも個性的に見えましたよ(笑)
4. Posted by にゃむばなな   2007年04月14日 22:04
miyuさん、コメントありがとうございます。

家族のありがたみを再認識させてくれるという点では『幸福な食卓』同様、心に響いてくるものでしたよ。

そして樹木希林さんの怪演ぶりは圧巻でしたよ。
日本一の女優さんと言えるくらい、凄かった〜。
5. Posted by ちゃぴちゃぴ   2007年04月15日 20:17
私も原作未読、ドラマはやってる時に前を通った程度。
雰囲気的に、もこみちは違うやろ〜と横目。
その前に、大泉洋がしてたんは、かもねだった。
オダギリジョーは、整いすぎかもって思ったけど、彼ならやるかもなぁ。
(リリーさんの雰囲気です)


樹木さんは、すごい人だと思いますね。
どの映画観ても、彼女だけははずれてない。
邦画は、DVDになると思うけど、楽しみですね。
6. Posted by にゃむばなな   2007年04月15日 23:53
ちゃぴちゃぴさん、コメントありがとうございます。

実は私も映画を見る前は同じように思っていたのですが、実際見てみると本当にオダギリジョーが等身大のダメ人間に見えてきて、それが凄く見る人の心に響いてくるのですよ。

この映画はどういう形であれ、是非見ていただきたい逸品です。

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