2007年04月24日

『21g』

21g人が死ぬと21gだけ軽くなるという話があるそうです。それは魂の重さだそうですが、チョコバーやハチドリと同じ重さだとか。
しかしこの映画はその21g以上にすごくヘビーな映画でしたね。主人公3人のやり切れない想いが交差することにより生まれる悲しさと虚しさ。チョコバーがスニッカーズかエアロかで悩んでいる次元ではありませんでした。人の命とは?生きるとは?について深く深く考えさせられる映画でしたね。

荒れた生活から立ち直り信仰の厚い男になったベネチオ・デル・トロが交通事故で死なせてしまったのは、ドラッグ漬けな日々から立ち直り幸せな生活を送っていたナオミ・ワッツの夫と娘。そしてその夫の心臓を貰い受けたのは死を目前にしていた大学教授のショーン・ペン。
一つの交通事故と一つの心臓がこの映画に登場する、それまで無関係だった3人の運命をいたずらに狂わせていく様がすごく虚しく、やりきれないものでした。
生きるって本当に辛く厳しいことなんだと思い知らされる内容の連続でしたね。

もうすぐ公開を迎えるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の新作『バベル』の予告編を見ても気づいたことなのですが、この監督の作品に共通しているテーマっていうのは、人と人の関係で最も重要な「赦す」ということができるかどうかではないかと思われます。
これは誰にでもある経験だと思いますが、怒りを覚えた相手を「赦す」時ってすごく勇気が必要ですよね。自尊心だとか様々なものが邪魔してなかなか素直になれないものですが、勇気を振絞って「赦す」ことができた時は少し心が軽くなりますよね。
でもその勇気が出せないがために繰り返される虚しさとやりきれなさ。そして後に残る嫌な気持ち。

このイニャリトゥ監督はそんな平和に繋がる基本中の基本である「赦す」という行為がいかに大切であるかを様々な設定を用いて表現しているような気がします。
私はまだ『バベル』は未見ですが、この監督の言わんとしていることは前作の『アモーレス・ペレス』を見たときよりも何となく分かってきたような気がします。
果たしてアカデミー作品賞候補にまでなった『バベル』がどのような作品になっているのか、今週末が非常に楽しみです。

深夜らじお@の映画館は話題作『バベル』が今一番見たい映画です。

acideigakan at 20:35│Comments(6)clip!映画レビュー【た行】 

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この記事へのコメント

1. Posted by YUKKO   2007年04月24日 23:24
「21g」は話の時系列がぐちゃぐちゃであまりにも複雑すぎて感動が薄れました。「バベル」は孤独な魂の救いの話でした。ばらばらになった人間がいかにして一つになれるか・・・このようなテーマに真正面から取り組んだ監督に感動を覚えました。
2. Posted by にゃむばなな   2007年04月24日 23:29
YUKKOさん、コメントありがとうございます。

うぅ〜ますます『バベル』が見たくなりましたよ。
『アモーレス・ペレス』より『21g』、そして『バベル』…。
この監督の更なる進化が楽しみですね。
3. Posted by ミツ   2007年04月24日 23:32
こんばんは!

『バベル』のテレビスポットの「アカデミー賞受賞!(作曲賞)」というテロップを見る度にちょっと切なくなります。宣伝班の方々もこんな結果が待っているとは数カ月前は思ってもいなかったでしょうね。歯痒さが目に見えます。

『21g』を観る限り(『アモーレス・ロペス』は未見)、僕は『バベル』が合う気がしないんですけど期待はしています。まず何より役所広司は大好きな役者ですし。

話は変わりますが、『ハンニバル・ライジング』の原作の件ありがとうございました!しっかりと本屋に並んでいましたよ(笑)
4. Posted by ジグソー   2007年04月25日 00:19
どうも!
これはテーマ的にはすごくいい映画だと思うんですが、YUKKOさんも書かれているようにごちゃごちゃし過ぎててあまり好きじゃなかったですね。
俳優陣の演技派文句なしなんですがね。

にゃむばななさんは今一番観たいのは『バベル』ですか。
僕はやっぱりスパイディっすねぇ!
5. Posted by にゃむばなな   2007年04月25日 20:10
ミツさん、コメントありがとうございます。

私もまさかこの映画がアカデミーで作曲賞だけとは思いもしませんでしたよ。
菊地凛子に沸いていた頃もはるか昔みたいにTVCMではあまり触れられていないみたいですね。

何とも悲しいもんです…。
6. Posted by にゃむばなな   2007年04月25日 22:18
ジグソーさん、コメントありがとうございます。

確かに各エピソードがごちゃごちゃしていたのは大いなる減点ですが、それでもこの映画は凄い作品だと思いますよ。

そうそう、私もダース・ベーダーみたいになった蜘蛛男PART靴論非見たいですね。しかも公開初日に。
でもその日は仕事があるから、何とかして時間を作らねば!!

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