2007年05月01日

『クイーン』

クイーン元イギリス皇太子妃ダイアナさんがパリでパパラッチの追跡により事故死したことを知ってから、エリザベス女王が公式に追悼の意を述べるまでを描いたこの作品。とても静かな映画でしたので、見る人によっては眠気が誘う映画かも知れません。でもいい映画でした。

この映画を見ていると様々な人間関係の中に生まれる嫉妬がたくさん見受けられましたね。例えばダイアナさんの絶大なる人気に嫉妬するエリザベス女王、その女王の人気で影に追いやられたことに嫉妬するチャールズ皇太子。ブレア首相夫人はしきたり重視の王室を嫌い、女王の夫であるフィリップ殿下は大英帝国時代を懐かしむようにしきたりを重視しない現代に不満ばかり。
見ているうちに君らは「温故知新」という言葉を知らんのか?と言いたくなるほどでしたね。

私はイギリス事情に明るくないのでよく知らないのいですが、イギリスは日本みたいに旧きものと新しいものが融合するような文化ではないのですかね?
確かに女王の言う通り、一度王室を出たダイアナさんの不幸に対してすぐに半旗を掲げるなどの反応を示すのは公を重んじる伝統から見れば少しおかしなことだと思います。しかし国民は王室の人々も自分たちと同じ人間として見ているのですから、公だけに囚われず感情など私的なところも出す必要がある時代になっているだと思います。

ですから女王が献花に添えられた誹謗中傷のメッセージを読むうちに、そのギャップに気付いていくシーンはとても新鮮なものでしたね。現役の女王を一人の人間としてあそこまで描くなど、日本では恐ろしくて考えられないことですからね。いやはやすごいものでしたよ。

女王がバルモラル城敷地内で見た鹿の雄姿に本来の王室のあるべき姿を重ね合わせたシーンなど、すごく意味深でよく出来たイギリス映画っぽいイギリス映画だと思います。アカデミー主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンの演技も素晴らしかったですが、特に印象に残ったのはブレア首相を演じたマイケル・シーンという俳優さん。彼はブレア首相を専門で演じる俳優さんらしいですね。ほんと顔も話し方もよく似ていましたね〜、演技というよりは物真似って感じもありましたけど。

深夜らじお@の映画館はこういう映画も好きです。

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この記事へのコメント

1. Posted by miyu   2007年05月01日 21:27
ヘレン・ミレンの演技は素晴らしかったし、
映画もなかなか興味深く観れる映画でしたよね〜。
確かに他の国の王室ではちょっと考えられない事だし、
今までのイギリス王室でも考えられない事ですよね。
トラバさせていただきますね〜♪
2. Posted by 由香   2007年05月02日 11:26
こんにちは!
ご健在でいらっしゃる女王を、ここまで描く事自体がスゴイと思いました。
ヘレン・ミレンの演技も素晴らしかったですし、他の役者さんも皆似てらしたので、ドキュメンタリーを見ているような錯覚も持ちました。
でも…本作をブレアの奥さんが観たら怒りそうですね(笑)ちょっと嫌な感じに演出されてましたから。
3. Posted by にゃむばなな   2007年05月02日 21:16
miyuさん、コメントありがとうございます。

ほんと現役の女王と現存する王室をここまで描くなんてすごいことだと思いますよ。
果たして当の本人たちはどんな感想を持ったのでしょうか。興味があるところです。
4. Posted by にゃむばなな   2007年05月02日 21:19
由香さん、コメントありがとうございます。

確かにドキュメンタリー風な感じもあって、それがなおのことこの映画の凄みを増しているような気がします。

それと由香さんと同じく私もブレア夫人の嫌味っぽさは本人には気の毒な感じがしましたが、逆に考えれば彼女は世間からはああいうふうに見られているってことでしょうね。
5. Posted by Franchesca   2007年05月03日 08:25
私もマイケル・シーンイチオシです!「ブラッド・ダイヤモンド」にも出ていましたが、今はブロードウェイで大絶賛されているFrost/Nixonで英国のジャーナリスト、デービッド・フロストを演じています。今度はその映画版でもフロストを演じるのだとか!これはトニー賞もイケると思います。
派手じゃないですけど、良い役者ですよね。これからの活躍が楽しみです。
6. Posted by にゃむばなな   2007年05月03日 14:34
Franchescaさん、コメントありがとうございます。

ほほぉ〜、マイケル・シーンってそんな凄い俳優さんだったんですね。勉強になります。

もしかしたらこれからいろんな映画で見かけるかも知れない俳優さんですから、覚えておかないと!
7. Posted by YUKKO   2007年05月06日 16:49
ヘレン・ミレンの演技に感嘆しました。アカデミー賞の時の雰囲気もとっても気品溢れてましたね。日本では考えられない王室の描き方で、見ていて驚きや羨ましさを若干感じました。
8. Posted by にゃむばなな   2007年05月06日 17:00
YUKKOさん、コメントありがとうございます。

ヘレン・ミレンは本当に貫録勝ちってくらいに独特の存在感を放っていましたよね。
それにしてもあんなふうに王室を描いても何も大きなトラブルとかはなかったんですかね?それがちと心配。
9. Posted by ちゃぴちゃぴ   2007年10月28日 10:57
にゃむばななさん、いつもありがとうございます。
いやぁ〜スキャンダル映画ではなくって、「人間・女王」ってかんじ。
日本じゃ考えられないです。
ヘレン・ミレンには、脱帽です。
彼女がTVドラマで、エリザベス1世をやったドラマも観たいと思ってます。
ケイトさんが、映画でやってる方。兇もうすぐ公開もあるし、楽しみ。
10. Posted by にゃむばなな   2007年10月28日 11:43
ちゃぴちゃぴさん、コメントありがとうございます。

そうそう、ケイト・ブランシェットが演じる方のエリザベス祇い梁格圓もうすぐなんですよね。
でも何故に前作からほぼ10年経った今なんでしょうね?
不思議ですわ〜。
11. Posted by ディープインパクト   2010年08月06日 07:28
 ごぶさたしております。ようやくこの映画を見ました。最初はイギリス王室というのは本当にどうしようもない所だと思っていましたが、あの鹿のシーンから女王の心境が変化していく様子は上手い演出だと感心しました。
 しかし、国の女王とは大変だという事も実感しました。
 でもこの映画はかなりの暴露話だと思いましたが、エリザベス2世もブレア首相も絶賛しているみたいです。
 日本の皇室も今はゴタゴタなので映画的題材には事欠かないと思うのですが、日本ではやはり皇室を描いた映画は製作されないでしょうね
12. Posted by にゃむばなな   2010年08月06日 13:18
ディープインパクトさんへ

こういう映画が作れるのはイギリスあらではなんでしょうね。
日本では絶対にムリでしょう。
まぁそれだけ日本の皇族がイギリス王室よりも、人間よりも神扱いされている名残があるからではないでしょうか。

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