2007年05月05日

『GO』

GO在日という重いテーマを扱っていながらも、清々しい青春映画として仕上がっている行定勲監督の傑作。行定監督作品の中では『きょうのできごと』と並び、すごく好きな作品ですね。

ご自身も在日という立場に悩み苦しんだ経験があるという金城一紀さんが直木賞を受賞した作品の完全映画化で話題になりましたが、私は当初は全く興味のない映画でした。
ところが私がいつも聴いている映画専門ラジオ番組で、とあるリスナーの方の「この映画を紹介してくれないなら聴くのをやめる!」というお便りで一気に興味津々。何とか上映期間終了ぎりぎりで見ましたが、これが素晴らしくおもしろい映画だったんですよね。ほんとにあのリスナーさんには今でも感謝感激です。

そういえばオープニングでのグレートチキンレースですが、あのロケ地って神戸市営地下鉄の上沢駅なんですよね。何でも撮影当時東京ではなかなか撮影が許可されなかったので調べたところ、映画発祥の地を自負する神戸に白羽の矢がたったそうです。
私も映画を見た後、上沢駅に行ったことがありますが、あの駅は市営地下鉄の中で一番人通りの少ない駅だそうで、人生初のロケ地巡りだった私には「まぁこんなもんか・・・」でしたね。

でもこの映画は個人的には邦画再興のきっかけとなった作品であると思います。というのもこの作品で行定監督や脚本家クドカンさんに注目が集まり、山崎努&大竹しのぶの2人も名脇役としての地位を完全に確立。主演の窪塚洋介と柴咲コウもこの映画以降大ブレイクしましたよね。ただ窪塚クンがその後マンション屋上から跳躍するなどあんな破天荒な行動を繰り返すとは思いもしませんでしたが・・・。

そして忘れちゃならないのが、ちょい役で出演されてた俳優さん達の魅力ですよ。タクシー運転手役の大杉漣が絡む親子対決シーンも面白かったですし、萩原聖人演じる警官との何気ない会話もすごくよかったです。
あと個人的には大竹しのぶ演じるオカンが平田満に興奮するシーンもすごく好きだったんですよね。このシーンを覚えている人ってあまりいないでしょうけどね、ははは〜。

てなわけで、窪塚アレルギーがある方も一度は是非見ていただきたいこの映画。ただし映画に影響されて体育館で無闇に飛び蹴りをかますのはやめましょう。

深夜らじお@の映画館は時々飛び蹴りがしたくなります。

acideigakan at 15:18│Comments(8)clip!映画レビュー【か行】 

この記事へのトラックバック

1. GO  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2007年05月05日 20:41
 杉原(窪塚)は、高校3年生の『在日』です。中学までは民族学校でしたが、世界を広げるため日本の普通高校に入学しました。  ハワイ旅行に行くために朝鮮から韓国に国籍を変えた元ボクサーの父親の秀吉(山崎)に、幼い頃から叩き込まれたボクシングで、喧嘩では24連勝...
2. 直木賞作品『GO』  [ Good!な芸能ブログ集 ]   2007年05月08日 07:41
、ちょい役で出演されてた俳優さん達の魅力ですよ。タクシー運転手役の大杉漣が絡む親子対決シーンも面白かったですし、萩原聖人演じる警官との何気ない会話もすごくよかったです。...
3. GO  [ E'S STREAM ]   2015年11月12日 20:28
殴られた感じた民族の血、それは苦く重たい味がした…。在日朝鮮人の高校生、杉原。喧嘩好きで、ボクサーの父親を持つ彼は、自身のコンプレックスをばねにして、強い若者へと成長して行く。非行に走り、仲間達とタバコを吹かし、肩で風を切って闊歩しながら、彼は、生まれて

この記事へのコメント

1. Posted by YUKKO   2007年05月05日 16:31
この映画今はもうない梅田東映の舞台挨拶付き試写会で見たのです。窪塚ファンの同僚が大量の葉書を送ってゲットした試写会でしたが、そばで窪塚くんを見てかなり興奮した覚えがあります。美しい人でしたが、よくしゃべる人でもありました。映画は小気味よいキラキラしている青春映画でした。窪塚くんって画面でも実際でもかなりあやしい魅力にあふれてましたが、今はどこに・・・?私も警官役の荻原聖人好きでした。でも、平田満に大竹しのぶが興奮する?って覚えてない。
2. Posted by にゃむばなな   2007年05月05日 18:33
YUKKOさん、コメントありがとうございます。

平田満のシーンはほんのちょいとしたシーンなので覚えている方が珍しいかも知れませんね。

それにしてもナマで窪塚クンを見れたとは羨ましい!
彼の説教臭さをナマで体験できることは少ないですからね。
3. Posted by miyu   2007年05月05日 20:43
なるほどぉ〜。
邦画復興のきっかけですか。
確かにこの映画に携わった方のその後の
活躍は邦画界を支えていますものね〜。
トラバさせていただきますね。
4. Posted by にゃむばなな   2007年05月05日 22:06
miyuさん、コメントありがとうございます。

今や行定監督やクドカンさんを知らない映画ファンなんて一人もいませんからね。
そう考えてみると邦画史においてこの映画は大いなる分岐点であると思ったのですよ。
5. Posted by ミツ   2007年05月06日 01:16
こんばんは!

僕も『GO』好きですよ!名ゼリフ多過ぎで、どれを挙げたらいいか困るほどです。

ホントにこの頃のクドカン脚本は外れ知らずでした。振り返ってみると、クドカンは名脚本家というより、名脚色家だったというのが僕の見解です。

あと平田満に興奮したシーンはちゃんと覚えてますよ〜。ちゃんと大笑いしましたから、忘れてるわけがないじゃないですか(笑)

ちなみに僕も上映終了ギリギリに観に行きました。なんせ最終日の最終回ですからね。ホントにギリギリです。そして駆け込んで観た甲斐はしっかりとありました。

窪塚洋介は公私共にクセがありますから、アンチも多いですが、僕は今でも好きな俳優です。だからなんとかまた表舞台に戻ってきてもらいたいものです。さぁ、どうなる?都知事の映画?(笑)
6. Posted by にゃむばなな   2007年05月06日 16:55
ミツさん、コメントありがとうございます。

あはは〜、平田満登場シーンを覚えておられましたか!いや〜嬉しいです。

そういえば窪塚クンの新作は都知事監修の特攻隊ものでしたね。
先日の阪神大震災に関する問題発言をしやがった、あのあんぽんたん都知事は大嫌いなので全く期待はしていないですが、窪塚洋介完全復活は期待したいと思います。
7. Posted by    2015年11月12日 20:27
今、というテーマを描いた、彼らと同世代の自分にとっても重たい作品となりました。

学校で杉原が叫ぶシーンは、自分と重なり合う。つまり、これは、自分の血の課題でもある、という事だと思います。異文化、異民族を克服する、と言う事は、何も言葉を使った交渉や実りある対話でも良いではないか、と。

国内ランカーである秀吉のファイトは、強いだけに見ていて痛いものがありましたが、ボクシングを通じて、まだ子である杉原に、人との距離とか自分の事を考えさせるのは、ファイターを理解していないと無理でしょうね。

暴力が支配する社会というのは、発展途上にあって、その過程は、杉原と度々ぶつかる学校側とのやり取りを通して描かれていたと思います。リアルをどこまで求めるか、そういう作品だと思いました。
8. Posted by にゃむばなな   2015年11月12日 23:16
隆さんへ

学生という立場から抜け出した視点から見ると、この作品のパワフルさは凄まじいもの。
対して学生という視点から見ると、恐らく自分が今まで知らなかった身近な世界のオンパレードだったのではないでしょうか。
映画は出逢った時のタイミングとよく言いますが、重たい作品に感じるのもまた貴重な体験だと思いますし、それは誰でもこの作品で出来る経験でもないですからね。

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