2007年07月07日

『ニキータ』

ニキータリュック・ベッソン作品で一番好きなものがこの泣き虫の殺し屋を主人公にした『ニキータ』。男性の私から見て、リュック・ベッソン監督が最も女性の内面を美しく描いた作品だと思います。

この映画で私が一番好きなシーンはニキータの初仕事のくだり。チェッキー・カリョ演じる憧れのセクシーな上司ボブに誘われ、おしゃれして食事に出かけた先で渡される箱の中身を見た瞬間の、心が揺れる彼女の姿が何とも切ないです。
前半で暗殺者として育てられる過程で彼女が徐々に「女性」としての幸せを夢見るようになるという前フリのおかげでしょうか、まるで恋人に裏切られたかのように涙を堪えながらも裸足できっちりと仕事をこなす姿が凄く印象に残りました。
しかも逃げるルートが生ゴミを捨てる調理場のダストというのも、美しくなった彼女を思いっきり汚すような感じがあって、より彼女の裏切られた感を強く感じましたね。

確かに彼女からすれば、憧れのボブに認めてもらう術はひたすら仕事をこなしていくことだけ。新たな生命を宿すことのできる女性が好きな人のためとはいえ、人命を絶つ仕事をしなければならないもどかしさが伝わってきて、監督は女性の内面というものをよく観察してるなぁ〜と感心してしまいました。

またニキータの素性をあえて聞かずに彼女を愛してくれるジャン・ユーグ・アングラード演じるマルコも、ボブとは全然違うようで実はすごく似ているところがすごくよかったです。特にボブが家族のいない独り者のニキータの叔父として2人の住まいに赴き3人で食事するシーン。
ボブがニキータの叔父でないことは分かっていてもあえて言及しないマルコの優しさ、心のどこかでニキータへの想いを断ち切ろうとしているボブ、そして2人の愛する男たちへのそれぞれの愛に苦しむニキータ。3人の切なさが心に染み入りましたよ。

ですから彼女が最後に愛する2人の男たちの前から姿を消すくだりには涙してしまいました。しかも2人の男たちもあえて彼女を探そうとしない優しさがいい。殺し屋の世界には似つかわしくない人の優しさにより彼女への愛の深さを感じましたよ。

ちなみにラストにちょい役で出てきたジャン・レノ演じる掃除屋と呼ばれる殺し屋。彼が『レオン』の原型だそうですね。

深夜らじお@の映画館はエリック・セラのスコアが大好きです。

acideigakan at 19:02│Comments(2)clip!映画レビュー【た行】 

この記事へのコメント

1. Posted by にいな   2007年07月07日 23:24
アテクシもこれスキです。

そそ、ラストは涙が出ましたね。

アサシンのラストでは出ませんでしたけど・・・
2. Posted by にゃむばなな   2007年07月08日 18:58
にいなさん、コメントありがとうございます。

そうですね、『アサシン』は全体的に少しストーリーが薄い感じがありましたからね。
やっぱりオジリナルが一番ですよ!

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