2007年08月06日

『APPLESEED』

APPLESEED神戸在住の士郎正宗先生の原作を『タイタニック』のCG製作班にも名を連ねていた『ピンポン』の曽利文彦監督が製作として作り上げたこの3DCGアニメ映画。原作ファンからは不評ですが、映画ファンから見ればこの映画こそ映像の歴史を変えるエポックメイキングな作品だったと思います。

そもそも『マトリックス』の基ともなった『攻殻機動隊』など士郎正宗先生の作品をそのまま映画化しても原作ファンが納得できるような作品になることはまずないと思います。それは原作がファンの想像力をより刺激するほどの壮大な世界観を持っているため、現在の映像表現技術ではまだまだ追いついていないからです。

しかしこの映画はそんな原作の単なる映画化作品として見るのはあまりにも不釣合いなくらいに素晴らしい映画だったと思います。
その理由はやはりあの映像そのものが本当に映画の未来を変えるに相応しいものだったからです。
モーションキャプチャーとアニメを融合させた3DCGアニメという新技術で描かれたこの映画には不思議な違和感というものがたくさんあるんですよね。
実写映像よりもスピーディーで、CG映像よりも滑らかで、アニメ映像よりもよりリアルな動き。言い換えれば実写でもCGでもアニメでもない、新しい映像を見ているという感覚。『マトリックス』の初見の時のようにこれまで見たことのない映像に映画ファンとして激しく興奮したことを今でもはっきりと覚えています。

たしかに映画としては楽曲の使い方やストーリーの展開方法に若干の問題はありましたが、中盤のランドメイドを装着しての戦いや終盤での多脚砲台の進行を阻止すべくデュナン・ナッツとブリアレオスが活躍するくだりなどはけっこうドキドキさせてくれましたね。

ただ10月20日に公開される続編の『EXMACHINA/エクスマキナ』に曽利さんやBoom Boom Satellitesが参加していないことは非常に残念です。その分、曽利監督の新作『ベクシル2077日本鎖国』に注目したいと思います。

深夜らじお@の映画館は兵庫県民として士郎正宗先生を誇りに思います。

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1. APPLESEED/アップルシード ≪2Dの如く平坦なのはキャラクターだけじゃない≫  [ シオぴ&ミツのレンタル☆キャット ]   2007年10月29日 06:35
2 評価:40点 戦いが終わったら、母になりたい。 【監督】荒牧伸志 【製作】曽利文彦 【脚本】半田はるか/上代務 【音楽】Boom Boom Satellites 【声】小林愛/小杉十郎太/松岡由貴/藤本譲/子安武人/小山茉美/山田美穂/森川智....

この記事へのコメント

1. Posted by ミツ   2007年11月01日 14:50
士郎正宗の原作を読んだ事が無いのですが、そちらはどうなっているんでしょうかね?『APPLESEED』はおろか『攻殻』すら未だに読んでいないんですよ(汗)原作ファンから不評という事は大分差異があるって事ですから気にはなります。

とりあえず士郎正宗のマンガは欄外の注釈がとんでもないことになっているという知識だけはあります(笑)
2. Posted by にゃむばなな   2007年11月01日 22:16
ミツさん、コメントありがとうございます。

実は私も正宗先生の原作は未読なんです。
でもあの『マトリックス』の元ネタになったりしている近未来ロボットアニメの基礎を築いた御方ですから、濃いファンを納得させる映画を作るのは普通に考えても不可能だと思います。

でもそれを踏まえてもこの映画はアニメと映画が好きな私を満足させてくれた作品でしたよ。

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