2007年08月16日

『ドニー・ダーコ』

ドニー・ダーコ衝撃のリバースムービーと評され、全米では熱狂的なマニアまで生み出したこの異色青春映画。おそらく理解できない人は何度見ても理解できないのでは?と思えるほど、難解ながらも見終わった後の衝撃はとても言葉で表せるものではありませんでした。

ある晩現れた銀色のウサギに「世界はあと28日6時間42分12秒で終わる」と告げられた高校生ドニー・ダーコが経験する28日6時間42分12秒の不可解な体験を主軸にしたこの映画。銀色のウサギが明らかに着ぐるみっぽいことなどで、そのB級さにこの映画の世界観に入っていけない人も多いかと思いますが、これはどちらかと言うと理解する映画よりも感じる映画ではないかと思います。

思春期に身近で「死」を見たことのある方なら誰しもが「もし自分が死ぬとなったら・・・」なんて考えたことがあるかと思います。それまでは「死んでいないから自分は生きている」みたいな考えを持っていても、いったんそういう経験をするといつ来るか分からない、けれどいつかは必ず来る「死」について何かしら考えてしまうんですよね。

でもそもそも生きているとは、死んでいるとは何なのでしょうか?
この映画ではドニー・ダーコの人生の終わりではなく、世界の終わりがあと28日6時間42分12秒だと銀色のウサギが告げています。
私も自分の思春期を思い出してみると、確かにあの頃は視野が狭いこともあってか自分の知っている範囲が世界でした。つまり自分が世界の中心にいて、自分の人生が終わるときこそ世界が終わるみたいな感覚がどこかしらありました。
大人になるにつれて自分の知らない世界が多数存在することを知り、純粋な自分独自の世界を知らず知らずのうちに失ってしまいましたが、自分独自の純粋な世界を失った時点である意味人は誰もが一度は死んでいるのではないでしょうか。

自分が自分らしく生きることは自分独自の世界を持っている時こそできることだと思います。薄汚れた銀色のウサギと澄み切った青空、閑静な住宅と轟音と共に落下した飛行機のエンジンなど、相反するものが同時に存在するこの世界においても、自分の世界を持っていればこそ感じられる幸せはあるはずです。
その幸せを28日6時間42分12秒という期間を設けることで、改めて実感できる喜び。これは頭で理解するものではなく、やはりこの映画同様に心で感じるものではないかと思いましたね。

深夜らじお@の映画館はあの銀色のウサギの着ぐるみが欲しいです。

acideigakan at 18:00│Comments(0)clip!映画レビュー【た行】 

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