2007年08月27日

『フレイルティー/妄執』

フレイルティ妄執ハリウッドでも指折りの印象が薄い俳優であるビル・パクストンの第1回監督作品として前々から興味があったこの映画。『アイデンティティー』同様に低予算ながらここまで気持ち悪さではない怖さというものを体感させてくれる映画はそうはないと思いましたよ。

物語は深夜に「神の手」連続殺人犯は自分の弟だと名乗り出てきたフェントンという男から語られる幼き日の辛い思い出が中心です。母親が早くに亡くなり、心優しい父親がある日神のお告げを聞いたと言い出し悪魔退治と称して連続殺人を繰り返していた日々。そしてその話が終わりを迎えたときに・・・。

信仰心が強すぎる人は時に悪魔退治と称してこういった連続殺人を犯すことがあると聞いたことがあります。心理学的には信心深い人が救われずに悪い人ばかりがおいしい思いをしている矛盾に精神が混乱して起こすものらしいですが、精神が閉鎖空間に迷い込むと人間はどんどんおかしな方向に流れていくものなんですよね。

よく例に挙げられるのはカルト宗教です。世間と隔離することで自分たちは神に選ばれし人間だと思い込み、一般人を軽蔑し時に殺めてしまう恐ろしさ。
この映画でも自宅という閉鎖空間で、しかも親類がいない家族という設定のためか、カルト宗教以上に精神が袋小路に迷い込んで出られなくなっていく様がすごく恐ろしく感じましたよ。

そして一番恐ろしさを感じたのはやはりマシュー・マコノヒー演じるフェントンがその正体を明かした時でした。始めは「?」でしたが、徐々に理解できるんです。全て腑に落ちていると!特にマシュー・マコノヒーがとあるFBI捜査官を見送るラストは、何だか『スケルトン・キー』みたいに触れてはいけない恐ろしさを感じましたよ。

あとエンドロールの「Special Thanks」にも注目です。ビル・パクストンの親友ジェームズ・キャメロンの名前があるのは当たり前としても、サム・ライミやジョナサン・モストウの名前まであったのには驚きです。
確かに内容からしてもあの2人が好きそうな映画ですが、映画監督ビル・パクストンの今後が少し楽しみになったことも確かでしたね。

深夜らじお@の映画館はビル・パクストンとビル・プルマンの見分けはつきます。

acideigakan at 18:00│Comments(0)clip!映画レビュー【は行】 

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1. Family Business  [ MESCALINE DRIVE ]   2009年07月17日 23:27
「フレイルティー 妄執」を観た。 ビル・パクストンと云えば、ジェームズ・キャメロン作品の常連俳優だ。...

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