2007年10月21日

『エクスマキナ/EXMACHINA』

エクスマキナ新たなる映像革命と謳われた『APPLESEED』から3年。実写とほとんど変わらない動きをする、さらに進化したリアルな映像に驚かされる反面、あらゆるところで前作ファンをないがしろにする冷たさに今回から参加したジョン・ウーと東映に失望してしまった映画でした。

まずオープニングクレジットで原作者の士郎正宗先生よりもジョン・ウーの名前が先に出ていることが許せません。いくらハリウッド監督が製作に参加したことで資金繰りが順調になり世界市場を十二分に視野に入れているとはいえ、原作者に対する敬意というものが欠けているように思えます。
しかもいきなり中立都市オリュンポスの説明から導入部。『APPLESEED』で一度説明されたものをもう一度説明するあたり、前作に対する敬意も欠けているとしか思えません。

この映画に対する不満がこれだけで終わればよかったのですが、さらに前作で登場したキャラの造形までも変わっているんです。総司令のアテナはしわが取れて若返っているし、補佐役のニケは白人種から褐色人種へ。そして主人公のデュナン・ナッツ以外の前作から登場しているキャラ全員の声優さんも全て交代しているんですよね。
まるで私情でSORIさんと前作声優陣を追い出したかのようにも思えてしまうこの交代劇。小林愛さんだけは主役なので残したのか?とも邪推してしまう酷さでした。

また映画を音楽で彩るオリジナルスコアも前作の使い回しというか、同じものが数多くあったこともこの映画の評価を下げる大きな要因でした。
ただでさえ前作のような多脚砲台による重量感のあるクライマックスと人類とは何かを問いかけるテーマが欠けているだけに何か別のもので楽しませてくれるかと期待していたのですが、一本の映画としてはそこそこ面白いものの『APPLESEED』SAGAという看板を立てている割には敬意も愛情も足りないのではないか?としか思えない、ファンの方を向いていない作品に思えたのが非常に残念でした。

やはりSORIさんがいないとダメなのかな〜?

深夜らじお@の映画館はやはり東映作品が素直に好きになれません。

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2. エクスマキナ/小林愛、山寺宏一  [ カノンな日々 ]   2007年10月27日 22:15
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4 評価:70点 戦う遺伝子が、愛を選ぶ――。 【監督】荒巻伸志 【製作】ジョン・ウー/テレンス・チャン/植木英則/渡邉直子/ジョセフ・チョウ 【原作】士郎正宗 【脚本】たけうちきよと 【音楽】HASYMO/細野晴臣/テイ・トウワ/....
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この記事へのコメント

1. Posted by ミツ   2007年11月01日 15:05
作品にタッチしたのがわずかなのにジョン・ウーのクレジットが大きかったり、世界観をもう一度説明したのは、完全に商業的判断ですよね。1がヒットしなかった映画の続編は、続編として宣伝すると逆に客足が遠退きますからね。もしそうでなかったのなら、原作通り『EXMACHINA OF APPLESEED』、もしくは『APPLESEED2』という、タイトルを堂々と冠していたでしょう。にゃむばななさんは前作が好きなので、こう言うのは抵抗がありますが、この「前作を無かったことにする」戦略は、僕は納得がいきました。原作者への敬意が欠けるとも、勿論思いますが、ヒットしなかったのにも関わらずもう一度同じものをやろうとする以上これはしょうがないことだと思いましたからね。

まぁ、こう納得出来るか否かは結局作品に対する愛情の度合いの差だろうと言われてしまったらそれまでなんですが(汗)
2. Posted by にゃむばなな   2007年11月01日 22:24
ミツさん、コメントありがとうございます。

なるほど〜、そういう解釈もあるんですね。もう一度同じものを作ろうとした・・・ですか。

でもそうなるとなおのこと疑問に感じるのは前作の最大の功労者であるSORIさんは何故にこの企画から外れたのか?

やはり喧嘩別れなのかな?

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