2007年11月20日

『八月のクリスマス』

八月のクリスマスフランスのとある雑誌が「まるで宝石のような映画」と絶賛したほど、静かながらもストーリーも映像も凄く美しい映画です。日本では『シュリ』が公開されるまえに上映されていたため未だに知名度はまだまだ低いものの、韓国映画ファンの間では非常に愛されている作品の一つだと思います。

タイトルがなぜに『八月のクリスマス』なのかは映画を見終わっても分かりませんが、それでもこの映画は誰しもが若かりし時に経験する憧れにも似た恋模様を描いているため、すごく素敵なんです。
別に「愛している」などと想いを伝えるシーンもなければ、もちろん愛を確かめ合うシーンも全くないのですが、日常のほんの些細な出来事が大切に思えるような素敵なエピソードがたくさん散りばめてあって、心がまるで春の陽気の如くすごく温かくなるんですよね。

例えば一つのアイスを2人で食べるときの行動で家族構成が分かったり、一つの傘を2人で共有したり、仕事のグチを聞いてあげたり、学校の校庭で競争してみたりなど、どのエピソードもほんわかしていて、しかも愛を語っている訳でもないのに2人の愛情が伝わってくるこの演出は見事としか言い様がないです。

ですから2人が逢えなくなる後半はまるで秋風が心に吹き込んでくるかのように切なく淋しいんですよね。それでも冬の厳しさに立ち向かうように大人になっていくタリムとそんな彼女を喫茶店から静かに見守るジョンウォン。あのシーンはすごく切なくて悲しくて。中盤で夏の夜の淋しさを表現するかのように旧友と飲みにいったあとにジョンウォンが酔っ払って警察のご厄介になる際に本音を吐露するくだりも同時に蘇ってきて、心から涙がこぼれそうなくらいでしたよ。

そしてジョンウォンが自分が存在したことを写真や現像機の使い方を記すくだりもとても切ないのですが、この映画は写真というものを通して人がいかに記憶を色鮮やかに思い出しているのかを終始描いているので、ラストでタリムが写真を見て微笑むシーンで救われるんですよね。
悲しいけど、あのとき楽しかった思い出は一生消えることはない。まさに「一生に一度、こんな恋に出会えたら」という宣伝文句通りの映画でした。

今はもう女優業を引退されたシム・ウナさんですが、この映画は彼女の魅力が一番感じられる作品だと思います。そしてこの映画を見るともう一度彼女をスクリーンで見たいと思わずにはいられないと私は思います。

深夜らじお@の映画館はシム・ウナさんの復帰を望んでいます。

acideigakan at 18:00│Comments(0)clip!映画レビュー【は行】 

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