2007年11月25日

『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

デビッド・ゲイルもともとニコラス・ケイジが趣味で持っていた脚本を映画化しようということでアラン・パーカー監督に話が舞い込んだ経緯で作られたこの映画。実際見てみると社会派作品らしく重くパンチの効いた作品でしたが、こういう脚本を趣味で集めているニコラス・ケイジはやっぱり強烈なヲタクであるとより印象深くなったことも確かでした。

死刑廃絶論をテーマに廃止論を唱える大学教授が強姦殺人で死刑判決を受けるという状況下で、この教授に指名された女性記者が彼が有罪なのか無実なのかを調べていくという設定はなかなか興味深いです。
しかもこの設定をサスペンスとして二転三転させているところがさすがアラン・パーカー監督。難しく、下手をすれば扱いにくくなる題材をこんなに見事に仕立て上げる彼の実力は本当に折り紙つきですよね。ですから最後までサスペンス映画としては十分楽しめたのです。

でもいつもこういう題材の作品を見るたびに思うのですが、死刑廃絶論が目指す未来ってどんなものなのでしょうか?
よく「何人も人命を奪う権利はない」と言われますが、だからと言って人命を身勝手な理由で奪った罪深き人を死刑に処さないのはおかしいです。
そもそも死刑と言うのは「死をもってでしか償えない罪を犯した者に処される刑」で、それに代わる刑罰なんてものはありえないのです。だって例え懲役250年と言われても250年間も刑務所に生きて入っている人なんて存在しないんですもん。
また死刑は抑止力効果もあるため、もし死刑が無くなると凶悪犯罪が今よりも増える可能性があるとも言われています。

確かにこの教授が命を賭けて主張したように間違いによって人命が奪われることはあってはならないことです。でもだからといって絶対に許せない罪を犯し反省を全くしない人間をいつまでも生かしておく必要がどこにあるのでしょうか?
日本でも昨今、死刑廃絶を実現させるがために弁護士が意図的に長期化させている某裁判のニュースを見ていても、あんな身勝手で反省の色が一つもない二枚舌の罪人を生かしておく理由なんて私には皆目理解できないです。

死刑廃絶の根拠は宗教的理由とか倫理的理由とか様々言われていますが、それはあくまでも罪を犯したことを反省している人に対してであって、上記の某裁判のように反省する気など全くない人にまで適用するのはおかしいです。
ですからデビッド・ゲイル教授が命を賭してでも訴えようとした想いは理解できるものの、そもそも死刑廃絶論にそこまでの価値があるのか?それだけは今でも理解できないです。

深夜らじお@の映画館は死刑廃絶論に反対します。

acideigakan at 16:09│Comments(6)clip!映画レビュー【ら行】 

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この記事へのコメント

1. Posted by YUKkO   2007年11月25日 21:58
最初から最後までなぜ無罪の教授が死刑になったのかと惹きつけられて見ました。でも、なぜこういう事をして死刑廃止を訴えるのか・・・というあたりは疑問です。この映画ではじめて見たローラ・リニーは今でも幸薄い気がしてならないのです。
2. Posted by miyu   2007年11月25日 22:14
あたしは死刑制度反対なのですが、
この映画はどちらの意見の方が観ても
面白い作品に仕上がってましたね。
ノベライズの方もその後読みましたが、
読み応えありました。
3. Posted by にゃむばなな   2007年11月26日 21:54
YUKKOさん、コメントありがとうございます。

ローラ・リニーは本当に幸薄そうですよね。ジェニファー・コネリーといい勝負ですよ。
日本では酒井法子さんや桜井幸子さんあたりですかね〜。今となっては2人とも懐かしいです。
4. Posted by にゃむばなな   2007年11月26日 21:55
miyuさん、コメントありがとうございます。

確かに死刑制度に賛成の人も反対の人も様々な感想を持つことのできる作品ですよね。
安易にどちらが正しいとか説教臭くなっていないのも、評価を上げているポイントかも知れませんね。
5. Posted by ディープインパクト   2010年05月04日 08:57
 こんにちは。僕は死刑制度は賛成派ですが、死刑関連絡みの映画を他にも観ていると、賛成も反対もどちらにも意見や理由があるだけにどちらが良いとは一概に言えないような気がしてきました。
 死刑制度の是非を問うより殺人事件の無い世界になる事を祈った方が良さそうな気がします
6. Posted by にゃむばなな   2010年05月04日 11:21
ディープインパクトさんへ

そうなんですよね。賛成派の意見も反対派の意見もある意味筋が通っている分、どちらが正しいとは断言できないのが事実なんですよね。
だからこそ仰るとおり、凶悪犯罪のない世の中になることが一番なんですよね。

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