2007年12月13日

『エイリアン4』

エイリアン4『ロスト・チルドレン』などの暗い映像で定評のあるジャン=ピエール・ジュネをフランスから呼び寄せて作られたこのシリーズ第4作目。『3』から200年後にリプリーがエイリアンを軍事利用しようとする軍部によってクローンとして蘇るという、ちょっと無理っぽい設定と華奢で小さなウィノナ・ライダーが何故かアンドロイドというキャスティングに当初はあまり期待など全然していませんでした。

で実際に見てみると過去3作にあった「死が迫る」恐怖というものがかなり薄められており、映画としては完全にパニックものとして成り下がっている印象が強く、映画としては面白いかも知れませんが、『エイリアン』シリーズとしては『3』に引き続きやっぱり物足りない感じが否めませんでしたね。

だいたい何ですの、あのラストは?
中盤から『3』でも少し描いていたリプリーの母性を強調しようとしていたのは理解できるものの、それならそれでなぜに子供を水洗トイレに流すみたいなあんな終わり方を選択するのかが理解できないですよ。母が悪さを働く子供に鉄槌を下すなら、通常ならビンタか、もしくはお尻ぺんぺん。でもあくまでもクイーンエイリアンにたった一人で戦いを挑んだリプリーが母親ですから、お尻ぺんぺんではなく気持ちよく撃ち殺すか焼き殺すという選択をしてもらわないと、このシリーズを見てきた甲斐がない感じがしましたよ。

しかしそんな物足りなさがたくさんある作品にも関わらず、この映画にはとても印象深いシーンがあるんですよね。それはこの4作目を語る上では避けては通れないあの水中でのチェイスシーンです。あのエイリアンの見事な泳ぎっぷりといったら、もう最高です。世界水泳を見るよりもこちらの方が興奮してしまうあの軟体泳法。いや〜思い出しただけで少し楽しくなってきました。

でもよく考えてみたら、ホラーを売り物にしているSF作品を見て恐怖を感じずに楽しさを感じちゃ元も子もないですよね。私の感性がおかしくなっているのか、それともこの映画がその程度なのか・・・。この映画で泣いたという人もいることを考えれば、やっぱり私の感性に問題ありなのかな〜?

ちなみにこの映画でハリウッドの製作システムに嫌気がさしたジャン=ピエール・ジュネ監督、母国フランスに戻って作り出した映画が『アメリ』というのも不思議なものです。いったいこの監督はハリウッドで何を感じて180°の方向転換をしたのでしょうね?
エイリアンの軟体泳法を知るよりもそちらの方を是非知りたいです。

深夜らじお@の映画館にはお尻ぺんぺんされた記憶が微かに残っています。

acideigakan at 18:00│Comments(2)clip!映画レビュー【あ行】 

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1. エイリアン 1,2,3,4/ALIEN 1.2.3.4  [ 我想一個人映画美的女人blog ]   2012年07月11日 21:49
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この記事へのコメント

1. Posted by yukarin   2012年08月13日 14:48
エイリアンからアメリの流れすごい。

そうですね〜ちょっと物足りなさがありましたね。
やはり1と2が好きです。
でも一通り見終えたのは良かったです。
2. Posted by にゃむばなな   2012年08月13日 22:04
yukarinさんへ

ほんと、『エイリアン4』から『アメリ』へと流れるほどハリウッドシステムが嫌いになるって凄いですよね。

まぁジュネ監督も実力が発揮できなかった作品ですからね。物足りなくて当然といえば当然なのかも知れませんわ。

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