2008年07月15日

『耳をすませば』

耳をすませばスタジオジブリの次世代を担う才能として注目されていた故・近藤善文監督が描くこの作品は、本当に瑞々しくて懐かしくて、そして誰もが中学生の頃の純粋な心を思い出させてくれる青春アニメ映画の傑作だと思います。私自身この映画が公開された当時がちょうど中学から高校に進学していた世代ということもあってか、一つ一つのエピソードがなぜかより等身大なものに思えてくるんですよね〜。あぁ〜できればあの頃に戻りたいです。

この映画も『時をかける少女』と同じく初夏、いや夏休みに突入した頃に見るといい感じの作品だと思います。普段はクーラーもない、やかましくて暑苦しいだけの学校も夏休み突入した頃にちょいと訪れてみると、ほとんどの生徒がいないこともあってか、妙に涼しささえ感じる不思議な感覚があるんですよね。しかも教室などの建物の中は普段ではありえないほどの静かな空間。セミの鳴き声とクラブ活動に勤しむ声だけが聞こえるあの独特な雰囲気をこの映画は見事にスクリーンに映し出しているのが素晴らしいと思います。

そんな前半での下地に加え、特に大きな悩みのなかった雫、恋に悩む親友の夕子、夕子に惚れられているが実は雫が好きな杉村、マイペースに自分の夢を追いかける聖司と四者四様なところがとても等身大。そしてみんな悩みを持っていながら成長していく姿を見て焦り出す雫の姿もこれまた等身大なんですよね。

大人になって思うと、悩みなんてない人生ほど幸せなものはないのですが、この頃っていうのは悩みがないことさえも悩みになってしまうのが不思議なところ。でもそれは多分日々すごい勢いで成長していくことの裏返しなんだと思います。悩んで悩んだぶんだけ成長が実感でき、いろんな思い出が増え、そしていろんな世界が見えてくる。そして最終的にはその全てが楽しい思い出に変わる。これが青春ってヤツなんでしょうね。
『カントリーロード』を歌って笑顔になることも、地球屋のおじいさんにバロンを主人公にした物語を読んでもらった後に悔しさで涙を流したりすることも、夢を追いかける聖司がどんどん遠く離れていくように感じることも、全て素敵な思い出に変えてくれる。だからこそ好きな人と2人で見る日の出が一生忘れられないものになるというあのエピソードも大好きです。でも中学生なのに結婚はちょい早いですよ。もっと『3年B組金八先生』を見て勉強しなさい!と言いたかったですね。

そんな訳でこの映画を見るたびに、もっと有意義に中学生時代を過ごすんだったと後悔しながらも、こんなピュアな世界に浸りたいと現実逃避してしまう今日この頃でした。

深夜らじお@の映画館の出身中学は元ABCアナの赤江珠緒さんと同じです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
昨日の訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

※オススメです♪※
『KANO~1931海の向こうの甲子園〜』主題歌
ぷろふぃ〜る

にゃむばなな

Twitter始めますた
nyamu_bananaをフォローしましょう
livedoor 天気
ちょいとした広告掲載