2008年08月04日

『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』

バットマン&ロビン日本ではなぜか『ターミネーター』の存在すら忘れ去られたのか、アーノルド・シュワルツェネッガー初の悪役とまで宣伝されていたこの作品。シリーズ4作目にして最低の出来として名高いこの作品も普通に見れば本当に駄作です。しかし『バットマン フォーエヴァー』同様に裏読みしていくと、これまたちょっと面白い映画なんですよね。

まず始めにこの映画が駄作である一番の理由は完全なるミスキャストが多すぎることと、キャラが多すぎること。
そもそも主人公のジョージ・クルーニーはバットマンとしてはまだしもブルース・ウェインとしてはちょっと小汚いというか、清潔感に欠けるんですよね。金持ちの家系に生まれた御曹司というよりも成金みたいな雰囲気さえあるんですもん。しかもロビンという若造と同居しているんですよ。またしても濃密な世界が~!と思っていたら、この映画が全米で公開された当時、なんとゲイ雑誌の表紙をバットマンとロビンが飾ってしまうということがあったとか。
となるとこの『バットマン&ロビン』というタイトルを略すると『You&I』いや『us』で十分ですね。ますます世界観が濃密になっていくような気がします。

また今回新キャラとして登場したのがバットガールなんですが、そもそも彼女が登場する必要なんてこの映画にないんですよね。バットマン&ロビンがMr.フリーズ&ポイズン・アイビーと戦うという図式が成り立っているのに、バットマン側に味方が増えてしまったら人数のうえでも正義側に「卑怯」の二文字がちらつくんですもん。少数の正義が多数の悪を倒すのが通例の世界において、これはいただけない設定。しかもアリシア・シルバーストーンもちょっと小太りで「バットガール」じゃなくて「ファットガール」と揶揄されてしまうほどのミスキャストでしたよ。

その他にも今回のメインであるシュワ知事も高名な生物学者であるという設定なんですが、どんだけガタイのいい生物学者やねん!そんなんで顕微鏡を見るなどの細かい仕事できるの?という違和感丸出しが最後まで付きまとう酷さ。Mr.フリーズが凍らせるのはゴッサム・シティではなく観客の心という皮肉さも手伝ってか、最後の最後まで「なんだかなぁ~」という感想しか残らない映画でした。

そんな訳で普通に見れば駄作でもちょっと見方を変えればより濃密な世界観が見えてくるこの映画。でもそんな濃密な世界なんてどうでもいいですから、映画として濃密なものを見せてほしいものですよね。

深夜らじお@の映画館は寒いのが苦手です。

acideigakan at 18:30│Comments(6)clip!映画レビュー【は行】 

この記事へのトラックバック

1. 『バットマン&ロビン』  [ まい・ふぇいばりっと・あるばむ ]   2011年01月01日 13:04
NO.00468 サウンドトラック・アルバム『バットマン&ロビン』 (1997年) 映画『スーパーマン』の新作が話題です。 そこで『バットマン』です。(笑) しかも大 ...

この記事へのコメント

1. Posted by Franchesca   2008年08月05日 13:19
しかも乳首つきのバットスーツですもんね!
さて、私はこの超駄作を、ハリウッドの超有名なチャイニーズ・シアター(スターの手形があるあれね)で観たんです。たまたま友人が遊びに来ていたので、観光案内のつもりで。それがたまたまハリウッド・ゲイ・パレードの前日。何と館内はマッチョなゲイのおにーさん方と、女性よりはるかに美しいニューハーフのおに(ね)−さん方と、えらくマッチョなレズビアンのおねーさん方で一杯だったのでした。しかも熱気ムンムン。だって、ほら、「バットマン&ロビン」ですもの。
2. Posted by Franchesca   2008年08月05日 13:28
映画が始まって、乳首つきのバットスーツがアップになると、うほっ、うほっ、うほっ、とゲイのおにーさん方から雄叫びが!また、ブルースとディック(・・・しかもこのネーミングって!)が一緒に映ると、またう゛ほっ、う゛ほっ、と凄い雄叫び!そしてバットガールが登場したらいきなりレズビアンのおねーさん方がこれまた一際大きな声でうほほっ、うほほっ、うほほっ〜〜〜と物凄い雄叫びだったのです。
超超超駄作で、今テレビで観ても「なんじゃこりゃ」な映画ですが、公開初日のあのアツくてシュールな空間での鑑賞は絶対忘れることがありません。映画っていうのは、必ずしも観て楽しむだけのものではなくて、「経験」を楽しむものなんだなーとその時実感しました。長文失礼。
3. Posted by にゃむばなな   2008年08月05日 22:08
Franchescaさんへ

やはりアメリカでも『You&I』でしたか。特にその手の人たちにはたまらない映画だったんでしょうね。
そういう雰囲気の中で映画を見れたことがちょっと羨ましいです。
4. Posted by にゃむばなな   2008年08月05日 22:12
Franchescaさんへ

でも映画は見るだけでなく「経験」も楽しむというのは凄くよくわかります。
私も映画館通いを始めて今年で11年になりますから、いろんな環境で映画を観てきましたからね。
「経験」を楽しむという言葉は映画館通いをしている者にしか分からないものですよね。
5. Posted by zebra   2011年02月28日 23:45
4 こんばんは はじめまして

「バットマン&ロビン mrフリーズの逆襲」について気になることがありますのでコメントしました。

それは ユマ・サーマンが演じたポイズン・アイビーは はじめはデミ・ムーアに出演のオファーが来ていたものの 実現しなかったというのは ホントか?ということです。 

しかし、本作品の監督のジョエル・シューマッカーは、セント・エルモス・ファイヤーの監督したよね。

 そのセント・エルモスの撮影でデミ・ムーアが麻薬でハイの状態で来ていたことでひんしゅく買ったとかでwikipediaでみたことがあります。監督がデミを毛嫌いしてたかも...

 それとも 役自体が デミが気に入らなかったのでしょうか? 

 結局、ポイズン・アイビーの役はユマ・サーマンに決定しましたが 


 もうひとつ、気になるのが デミ・ムーアとユマ・サーマンのふたりはいままで一度も共演した事がありません。

 ただ単に、おたがいのスケジュールが合わないだけなのか

 それとも...おたがい顔を合わせるのもイヤなくらいの仲の悪い間柄なのか...気になります。

  知っていたら教えてください。知らないなら あなたの意見を返事でコメントしてください。

6. Posted by にゃむばなな   2011年03月01日 00:41
zebraさんへ

デミ・ムーアは息の長い女優さんですし、若手の頃から活躍していた同世代で一部の俳優さんたちの末路を考えれば、そういう噂があっても何も不思議ではないと思いますよ。
ただ私は詳しいことは知りませんので、真実がどうかは分かりませんが。

あとデミ・ムーアとユマ・サーマンは年齢的にも強い女性としてのイメージ的にも被っているので共演がないだけでは?
同じ庶民派女優で売っていたサンドラ・ブロックとジュリア・ロバーツの共演がないのと同じでしょう。

もっと詳しいことをお知りになられたいのであれば、デミ・ムーアの人物像や人生を綴った本もたくさん出版されてますし、そちらでお調べになられることをオススメします。

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