2009年01月09日

『イギリスから来た男』

イギリスから来た男個人的にテレンス・スタンプといえば、イギリスから娘の敵討ちにハリウッドまでやって来た男というイメージがあるくらいに、渋くて好きな映画です。スティーブン・ソダバーグ作品の中でも指折りの渋い作品ながらも、地味で知名度が低い映画ではありますが、これぞ老齢ハードボイルド映画の秀作だと思います。

歳を取って渋い俳優さんは数いますが、その渋さが映画に投影されていることは本当に少ないです。しかも孤高の渋さとなると本当に皆無。あのクリント・イーストウッドでさえ、最近の出演作品で渋くて格好いいと思えたのは『許されざる者』まで遡らなければならないくらいですから。

そんな孤高の渋さがたまらないテレンス・スタンプに敬意を払ったスティーブン・ソダバーグの映像感覚もこれまた素晴らしいの一言。特に観客がその現場を遠くから見ているようなカメラワークがいいんですよ。
テレンス・スタンプがマッチョな門番に殴られるシーンも、パーティー会場の外で敵を投げ落とすシーンも、普通の映画のように近くで見せたりしていない分、リアル感というか、自分も偶然その場に居合わせたような臨場感すら感じるんですもん。
全てを見せるのではなく、観客に想像させる余地を残すそのカメラワーク。これがやはり「スティーブン・ソダバーグは只者にあらず」と思わせてくれる最大の要素だと思います。

確かにこの映画に関しては月並みのストーリーだという声も多数聞かれますが、そもそもスティーブン・ソダバーグ作品で一番注目するのは上記にもあるように、やはり彼のカメラワーク。つまりは見せ方。
そして彼が敬意を示す対象に同じく敬意を示す仲間が出演したり、脚本でそういうシーンを見せたりしているところ。

彼の頭の中にある映像をいかにスクリーンにそのまま投影するか、彼の映画に対する熱い思いを同じ映画ファンにどれだけ伝えることができるか。
クエンティン・タランティーノ監督とはまた違う、その映画ヲタクぶり。
個人的にはこれらを最注目して見るのがスティーブン・ソダバーグ作品の楽しみ方だと考えているので、今週末公開の『チェ28歳の革命』も凄く楽しみにしています。

深夜らじお@の映画館は渋い爺様になりたいです。

acideigakan at 18:00│Comments(0)clip!映画レビュー【あ行】 

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