2009年05月06日

『交渉人』

交渉人駆け引きとはまさに命を賭けた戦い。この映画を見ると「交渉」の面白さが凄く楽しめると思います。日本の某スピンオフ映画とは大違いの、本当に先の読めない展開と俳優たちの緊迫した演技。特にサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーという主演2人の演技バトルは最高でしたよ。

公開当時は『スター・ウォーズエピソード汽侫.鵐織燹Ε瓮淵后戮箸曚榮瓜期だったため、映画ファン以外には注目度の低かったこの映画。しかし『評決のとき』以来のサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーの親友同士の競演に加え、当時街を挙げて映画撮影の誘致をしていたシカゴが舞台とあって個人的には楽しみな一本でした。

そしてこの映画を見て初めて知ったのが交渉人という仕事をする人たちがいるということ。銃を持って立て篭もる犯人に対して防弾チョッキと言葉だけで事件を解決に導くという、一歩間違えれば死ぬかも知れない難しい仕事に挑む天才たち。

その天才同士の戦いとなれば、そりゃ頭脳戦としては十分面白いのは当たり前。でもこの映画がもっと面白いのはやはり交渉人ローマンが人質をとって立て篭もり、交渉相手を自分と同じく凄腕交渉人セイビアンを指名するという設定なんですよね。
しかも真犯人が東地区警察内部関係者という疑いが強いため、ローマンはセイビアンと交渉するというよりは、むしろセイビアンを通して内部調査をしようとしている構図も面白いです。

でそのセイビアンも当初は余所の内紛に巻き込まれただけのイヤイヤ仕事だったのが、ローマンと交渉していくうちに真相を探り始める展開。
つまりセイビアンには東地区警察内部に精通しているローマンからの情報と、東地区警察内部を知らない自分の視点、そして本当にローマンの言葉を信じていいのかという疑念の3つが常に入り乱れているので、観客としても真犯人探しが凄く楽しめるんですよね。

また共演者も個性派俳優ばかりなので、誰もが真犯人っぽいこの面白さ。デビッド・モースなんて肉体派悪役って感じですし、ポール・ジャマッティもいい人そうに見えて実は一番ワルっぽい。そして何よりもこの映画が遺作となったJ・T・ウォルシュは誰がどう見ても悪役に相応しい顔つき。でも見かけだけでは真犯人は探せないのが捜査というもの。彼らの一挙手一投足をセイビアンと一緒に探っていく面白さはたまりませんでした。

ただこの映画、これだけ面白いのにオチが弱いんですよね。「そこに真犯人がいたのか!」という驚きよりも、「おいおい、コイツが真犯人かい」という残念な気持ちを味わった記憶があります。
それでもサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーの演技バトルを見れただけでもこの映画は十分なのかも知れませんね。

深夜らじお@の映画館は駆け引きに弱いです。

acideigakan at 16:00│Comments(2)clip!映画レビュー【か行】 

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1. 交渉人  [ 映画通の部屋 ]   2009年05月09日 21:56
「交渉人」THE NEGOTIATOR / 製作:1998年、アメリカ  139

この記事へのコメント

1. Posted by となひょう   2009年05月09日 22:00
こんにちは。
訪問頂きまして、ありがとうございました。
これ面白かったですよね。
2人とも、今ではすっかり主役級のメジャー俳優になった気がしますが。
この頃は、まだ知名度もそんなに高くなかったので。凄いなぁ、この2人!と思いながら見ました。
日本人が「交渉人」と言うと、何か違う気がしてしまいますが。
こちらの交渉の数々は、本当にハラハラしました。
2. Posted by にゃむばなな   2009年05月10日 16:54
となひょうさんへ

そうですよね、今や2人もネームバリューのある俳優さんになりましたもんね。
日本の交渉人ってやはり緊迫感がないというか、ハラハラドキドキしないんですよね。
やはりこれは日米の映画作りの差なのかも知れませんね。

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