2009年06月03日

『ワンダフルライフ』

ワンダフルライフ人生を振り返って一番大切な思い出をたった一つだけ選ぶとしたら?こんな質問をされたら私はどの思い出を選ぶだろうか?そんなことを考えながら、のんびりと見れた映画でした。「死」をテーマに描いている是枝監督作品らしく、見終わった後もいろいろと考えさせてくれる秀逸な面白さでしたよ。

人が亡くなってから天国へ行くまでの7日間。その間に人生で一番大切な思い出を一つだけ選び、それを映像化したものを見てから人はその想いだけを持って天国へ行くという設定からして、凄く面白いこの映画。
とはいっても別に天使や神様が出てくる訳でもなく、お亡くなりになられた様々な老若男女に公務員のような職員たちが淡々と聞き取りを行う様子を自然光を大事にしながらドキュメンタリー風に撮っているだけのシンプルな構成。でもそれが凄く優しい雰囲気を醸し出していていいんですよね。

一番大切な思い出と言っても、これは人によって様々。ディズニーランドで遊んだ記憶が一番と在り来たりなことをいう女の子がいれば、女遊び列伝を散々披露した挙句に娘の結婚式のことを選ぶおっちゃんや幼い頃のチキンライスやおにぎりなどの思い出を選ぶおばあちゃんもいます。また逆に人生を振り返っても思い出を選べない人もいれば、あえて選ぼうとしない人もいるというのも面白いところ。

でも個人的には大切な思い出というのは「感謝」から生まれる「愛」があれば自然と出来てくるものだと思うんですよね。というのも思い出って常に「自分自身と誰かが一緒にいる」記憶ですもん。その誰かは必ず愛すべき存在であり、心のどこかで感謝している存在のはずですから。だから大切な思い出を話している時の表情って、凄く優しくて楽しそうなものになるんだと思うのですよ。

ただARATAさん演じる望月さんと思い出を選べずにいた渡辺さんの過去を絡めたくだりはちょっとどうかな?と思いました。しおりの苛立ちも含めて他の描き方があったような気がしたんですけどね。
寺島進さんや内藤剛志さんがいい味を出していたり、思い出復元シーンがまるで映画の撮影風景みたいでいい感じだっただけに、そこが個人的にはちょっと残念だったかな?でした。

てな訳で今のところ私にとって一番大切な思い出は何かと振り返ってみたら、10年前くらいのクリスマスに、いつもは玄関で生活させている愛犬を初めてリビングに上がらせたことでした。
あの時は愛犬が大喜びしてTVを見ている私の横に座って一緒にTVを見たり、でも喜びが大きすぎてじっとしていられずにちょこまか動いたり、よだれが落ちそうになったので私がティッシュを用意すればそれを遊びだと勘違いして騒いだり、終いにはシャンパンのコルクを抜いた音に愛犬が驚いてリビングから逃げ出すというオチになったりと、とにかく凄く楽しかったことを今でも覚えていますよ。

深夜らじお@の映画館はもっと楽しい思い出をたくさん作っていきたいです。

acideigakan at 21:06│Comments(8)clip!映画レビュー【ら行】 

この記事へのトラックバック

1. 「ワンダフルライフ」自分なら・・?  [ ポコアポコヤ 映画倉庫 ]   2009年06月03日 21:56
「歩いても、歩いても」観賞後、是枝裕和監督の初期の作品も見てみたいな〜とお友達と話をしていた時にお薦め頂いた「ワンダフルライフ」を??..
2. ワンダフルライフ  [ 悠雅的生活 ]   2010年06月09日 22:12
幸福な来世までの1週間。
3. ワンダフルライフ  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2010年07月02日 19:49
 『あなたの人生の中から大切な思い出を ひとつだけ選んでください。 いつを選びますか?』  コチラの「ワンダフルライフ」は、「誰も知らない」の是枝裕和監督があの世の入り口で行われる、職員と死者のやり取りを描いたファンタジー作品です。人生の中からたった1つの...

この記事へのコメント

1. Posted by 氷雨@竜兄   2009年06月03日 23:59
人生最高の思い出…。
一つだけ選べるとしたら、…ん〜なかなか難しい問題ですね(^_^;。


でも、どうしても一つだけ選ばなきゃなんないなら、やっぱり彼女との初デートを選んでしまう僕がいます(笑)。


いやはや、なかなか思い出の多い人生ですわ(笑)
2. Posted by latifa   2009年06月04日 09:12
にゃむばななさん、こんにちは!
この映画見ると、自分は何を選ぶだろうか?って考えちゃいますよね^^
にゃむばななさんの、わんちゃんとの特別な時間、とっても良いお話でした☆

PS チョンジヒョンちゃんについて数日前に書かれていた記事を拝見し、そうそう!と納得・微笑ましく思いました。彼女はボクカノじゃなくて、絶対に猟奇的な彼女ですよね。そしてアジエンスのCMで太った?と衝撃を受け、それでもファンを・・・っておっしゃっている処に愛を感じました^^
3. Posted by にゃむばなな   2009年06月04日 13:36
氷雨@竜兄さんへ

感謝したい人がたくさんいればいるほど、大切な思い出もたくさんあるのが人生ですからね。
私も今のところとはいえ、思い出を一つに絞るのはちょっと大変でしたよ。
4. Posted by にゃむばなな   2009年06月04日 13:52
latifaさんへ

>わんちゃんとの特別な時間、とっても良いお話でした☆

私にとっては愛犬との思い出は今でも凄く大切な時間でしたからね。

それとチョン・ジヒョンちゃんの復活はファンとしては本当に心から望んでいることなので、私はこれからも応援し続けますよ!
5. Posted by 悠雅   2010年06月09日 22:22
不思議な雰囲気の作品でしたよね。
わたしは、ARATAにまつわるエピソードがあってよかったと思ってますが…

お話はお話で観ながら、やっぱり自分ならどうするかな、と
かなり真面目に考えてしまいます。

長男を出産した時の、激痛の後に見たわが子の顔、
小さかった子供たちと一緒の日々、
孫が生まれた朝…
何をどう考えても、子供たちぬきには考えられないほど、
自分の人生で母になったことが最大の幸せだったのだろうと
改めて感じました。
6. Posted by にゃむばなな   2010年06月10日 11:14
悠雅さんへ

おぉ〜、さすが母親ならではのステキな思い出ですね。

この映画はそういった自分ならどの思い出を選ぶかを考えさせてくれる面白さがありましたよね。
さすが是枝監督ですわ。
7. Posted by miyu   2010年07月02日 19:50
いやぁ〜!にゃむばななさんの1つだけの思い出!
すっごくすっごく素敵な思い出ですねぇ!
なんか読んでるだけで、自分の楽しい思い出を
語っている優しい表情になったのが分かりました。
そんな素敵な思い出をくれた愛犬に感謝!だよねぇ。
8. Posted by にゃむばなな   2010年07月02日 20:04
miyuさんへ

あの愛犬との思い出は本当に笑顔なしでは語れませんよ。
本当に愛犬を心からかわいいと思うエピでは今でも一番の思い出ですから。

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