2009年06月15日

『π』

π頭痛を誘発する音楽、不気味な白黒の映像、そして不可解なストーリー。正直な感想を言うと訳が分からないけど、なんか面白い。なんか面白いけど、ちょっと頭が痛くなるような映画でした。体調がよくない時や特に頭痛がする時には絶対に見ないことをオススメする、ある意味強烈な映画です。

みなさんの『レスラー』のレビューを拝見していると、どうもダーレン・アロノフスキー監督といえば『レクイエム・フォー・ドリーム』の方が有名みたいですが、私にとっては今でもこの監督の代表作といえばこの映画を真っ先に取り上げてしまいます。
確かにどちらも衝撃的な映画ではあるのですが、何と言うか、こちらの方が映画そのものが衝撃的と言えばいいのか、とにかくいろんな意味でごっついんです。

ただサンダンス映画祭で新人脚本賞に輝いた作品なので、正直サンダンス作品とは合わないという方にはオススメできません。だって本当に訳わからんストーリーなんですもん。
経済や政治などこの世の全てを何もかもを説明できる数式を探している数学者が主人公というだけでも結構難解なのに、そこにマフィアやらユダヤの秘密結社やら、もうややこしい!のですが、なぜかこの映画にはそこからは連想しにくい不思議な怖さがあるんですよね。

そもそも普通に考えれば数式でこの世の全てを説明なんてできないだろうと思います。でも円周率や螺旋を始めとして、数学の世界には未だに最後まで解明されていないものがたくさんあるらしいんですよね。特に円周率や螺旋などは本当に終わりがあるのか未だに疑問視されているもの。そしてもし終わりがあるならば、数学者としてはそこに到達はしてみたいはずです。

そう考えると、もしかしたらこの世の全てを説明できる数式があるかも知れない。長い長い旅の果ての黄金率という宝島があるかも知れないなんて思えてきませんか。
そしてそんな未知の魅力に取り付かれて数学にのめり込む冒険者たちがいるのも現実であり、その一人がこの映画の主人公でもあるんですよね。

なので映画も本当にどこに着地点を求めるのかも分かりません。しかもストーリーの独特の怖さに加え、頭痛を誘発する音楽と昔のホラー映画のような白黒映像がよりその恐怖心を煽ってくるんです。
もしかしたら全てを説明できる数式はあるのかも知れない。でもそれは決して到達してはいけない真理なのではないか?もしそこに達してしまった人がいたらどうなってしまうんだろうか・・・。

ある意味ホラ−映画でもあるようにも思えた、まさに怪作と呼べる映画。是非興味のある方はくれぐれも体調のいい時にご覧になってください。

深夜らじお@の映画館は円周率は3.1415までしか覚えていません。

acideigakan at 21:00│Comments(4)clip!映画レビュー【は行】 

この記事へのトラックバック

1. 「π」「ファウンテン 永遠につづく愛」感想  [ ポコアポコヤ 映画倉庫 ]   2011年09月01日 13:27
「レスラー」「ブラックスワン」両方とも好みだったので、他のダーレン・アロノフスキー監督の作品を見てみようと思いました。  

この記事へのコメント

1. Posted by ディープインパクト   2010年02月08日 18:21
 こんにちは。やっぱりこの映画はストーリーが難解なんですよね。
 実は僕は『レスラー』が、まだ未見でこの映画の監督の映画を観たことが無いので、この映画を選んで観たのですが、僕は理系の学科の大学でしたし、中学生の塾で数学を教えていたので、非常に身近な内容だったせいか結構面白かったです。
 しかし、映像表現が凄いですね。テレビのドラマではこのような映画は出来ないですしね。
 この映画を観て改めて数学の奥の深さを知ることが出来たし、人間の世界では到達できない世界を今でも追究しようとする研究者たちの凄さは古代から現在に至るまで凄いものがあることを知った映画でした。
2. Posted by にゃむばなな   2010年02月08日 21:02
ディープインパクトさんへ

この監督はこの映画で一気に注目されましたからね。
ストーリーが難解ではあるものの、仰るとおり数学の奥深さを楽しめる映画だったと思います。
3. Posted by latifa   2011年09月01日 13:26
にゃむばななさん、こんにちは!
確かに「ごっつい」映画でした^^
基本的には、こういう感じの映画は嫌いじゃありません。

にゃむばななさんは、レスラーを見る前に、既にこの監督さんの色々な作品を見ていたんですねー♪
4. Posted by にゃむばなな   2011年09月01日 20:35
latifaさんへ

このダーレン・アロノフスキー監督はデビュー当時から注目されていた方でしたからね。
そのダークさといい、演出の巧さといい、近年アカデミーに絡んでいるのもようやく認められてきたか!という感じですね。

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