2009年06月16日

『リトル・ダンサー』

リトル・ダンサー息子ビリーのためにスト破りをする父親。その父親を体を張って止めようとする長男トニー。もうこのシーンを思い出すだけで涙が止まらなくなります。ビリーがバレエを習うシーンよりも、このシーンだけを何度も見てしまいます。
一応男の子なのにバレエを習う少年ビリーが主人公なんですけど、やはりこの映画で一番印象的だったのはあの堅物親父でしたよ。

炭鉱とロケット開発の対比で男性を大泣きさせた『遠い空の向こうに』に対し、こちらは結構女性からの支持が多いそうですが、確かに音楽の使い方や終始優しい視線で描かれるところは素晴らしいです。
特にビリーにバレエを教える先生をイギリスの名女優ジュリー・ウォルターズが演じているのが最高です。最近ではメリル・ストリープと某映画で踊ったり、『ハリー・ポッター』シリーズにも出演してますが、彼女の独特のアクのキツさがいいんですよね。

でもこの映画で一番好きなのは、やはり冒頭でも述べたビリーの堅物親父さん。男がバレエだと!?男は炭鉱で真っ黒になって働くもんじゃい!と言いながらも、そしてバレエなんぞ分からん!と言いながらも、ビリーの才能を実際に自分の目で見てからは悩み、苦しみ、そして長男トニーに相談もせずに自分一人でスト破りを選択する時の一歩一歩踏みしめる力強さがたまりません!
そこには息子ビリーの才能を開花させてあげたい。でもスト破りは自分だけでいい、もう一人の息子トニーには嫌な思いをさせたくないという父親の深い愛が感じられるんですよね。

そしてそんな父親をずっとそばで見てきたトニーが父親の深い愛を理解しながらも、父親がこれまで頑張って築いてきた一人の男としてプライドを守るために体を張って止めようとする、息子だけではなく一人の男としてぶつかるあの格好よさもいい!
もうあの男泣きのシーンは何度見ても泣けます。そしてそのトニーの格好よさがあるからこそ、その後バスに乗り込むビリーに掛ける「兄貴としての」言葉も凄くいいんですよね。

最後は成長したビリーの舞台を父親やトニーたちが見に来るというシーンで終わりますが、人が前に進むためには後ろでたくさんの人が応援してくれているという温かさと、その応援してくれる人たちが見せる笑顔がどれだけ素晴らしいかが凄く印象に残る作品でした。
本当に『遠い空の向こうに』と同様に素晴らしい映画ですよ。

深夜らじお@の映画館は体が硬いのでバレエをする以前に足が全くあがりません。

acideigakan at 18:00│Comments(8)clip!映画レビュー【ら行】 

この記事へのトラックバック

1. リトル・ダンサー  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2009年06月16日 21:20
 実を言うとこの映画は、こっちゃんの「リトル・ランナー」の感想にこの映画の事が書いてあったので、観てみましたヾ(゚ω゚)ノ゛  「リトル・ランナー」もこっちゃんの感想を読むとめちゃめちゃ観たくなるし、予告編が流れているとそれだけで(T-T) ウルウルきちゃう感....
2. ≪リトル・ダンサー≫  [ 日々のつぶやき ]   2009年06月18日 12:36
監督:スティーヴン・ダルドリー 出演:ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、ゲアリー・ルイス、ジェイミー・トラヴェン、アダム・クーパー 元々バレエは習っていたし、今でも見るのは大好きなので、こういうの大好き♪ 以前妹にプレゼントされたDVD。当
3. 映画 リトル・ダンサー(2000) 性差別を考える  [ ザ・競馬予想(儲かるかも?) ]   2010年05月11日 18:46
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5. リトル・ダンサー  [ 悠雅的生活 ]   2012年03月09日 15:57
1984年。dancing boy。children of the revolution。

この記事へのコメント

1. Posted by miyu   2009年06月16日 21:21
なんか読んでいて、炭鉱の頑固おやじってところで
思わず「スタンドアップ」を思い出してしまいました。
頑固おやじって、情にもろいのかなぁ。
そうゆうのに弱いかもなぁ〜。
2. Posted by にゃむばなな   2009年06月16日 21:27
miyuさんへ

> 思わず「スタンドアップ」を思い出してしまいました。

確かにあの映画でも堅物親父が出てきましたね。
どうもあの作品はセクハラのシーンの印象が強くて忘れかけてましたが、言われてみて思い出しました。
やはり団塊の世代の子供である我々だから、そういう情を描かれると親近感があって弱くなるのかも知れませんね。
もちろん私もそういうのに弱いですよ。
3. Posted by ディープインパクト   2010年05月11日 18:45
 こんにちは。教えていただいたリトル・ダンサーを見ることが出来ました。
 父と兄貴の想いには感動しました。この映画は性差別の問題もテーマにあると思いますが、家族愛、師弟愛の描き方が良いですね
4. Posted by にゃむばなな   2010年05月11日 20:44
ディープインパクトさんへ

スト破りをする父親。その父親を全力で止める兄貴。そこにこの家族愛をひしひしと感じますよね。
単に男の子がバレエをするのではなく、そこに様々な愛を描いたこの映画。
本当に秀作だと思いますよ。
5. Posted by かのん   2010年05月12日 21:48
『遠い空の向こうに』も素敵な映画でしたね。私はどちらも好きです。そういえばどちらも炭坑町のお話でしたね。炭坑町といえば『フラガール』もそうですけど、やっぱり保守的な人物がキーパーソンでしたね。ダンスつながりという点でも共通点はありそうかな?
6. Posted by にゃむばなな   2010年05月13日 16:40
かのんさんへ

この映画と『遠い空の向こうに』の公開時期が1年ほどしか違いませんでしたからね。
公開当時は男女で強いて言えばどちらが好きかみたいなものはありましたよ。
そういえば『フラガール』も同じく炭坑の町を舞台としたお話でしたね。
7. Posted by 悠雅   2012年03月09日 16:49
何と、この作品を未見で来てしまってたのがお恥ずかしいやら勿体なかったやら。
いずれにせよ、観ることができてよかった!!というか、
1つ1つのエピも、爆発する思いをダンスで表現するビリーも、あんな子供なのに何でこんなに色っぽいんだこの子、と思うジェイミー、
それからもう、何を差し置いてもお父さん・・・
全部のシーンと描き方が好きで仕方なくなりました。

いい作品は何年前のものでも素晴らしいですね。
今更ながら観ることができて嬉しかったです。
8. Posted by にゃむばなな   2012年03月09日 17:55
悠雅さんへ

そう、あの頑固親父さんがとにかくいいんですよね。
映画は全体的にも素晴らしいのですが、やっぱりこの映画を振り返るならあの親父のスト破りシーンにつきますよ。

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