2009年07月25日

『シッピング・ニュース』

シッピング・ニュースピュリッツァー賞に輝いた原作を、ミラマックスがアカデミーを取るためにラッセ・ハルストレム監督とケビン・スペイシーを始めとする豪華な名優陣を起用して挑んではみたものの、作品内容が暗すぎることもあってか、結局アカデミーにはかすりもしなかったこの映画。やはり何でも狙いすぎというのはダメなんでしょうね。

ケビン・スペイシーを主役に、共演がジュリアン・ムーア、ケイト・ブランシェット、スコット・グレン、ジュディ・デンチ、ピート・ポトスルウェイトという、まさに豪華すぎるほどの豪華な名優陣を揃えているんですが、これがコーエン兄弟やPTA作品を見る時とは違って、どこにどの俳優がどんな役を演じているかがあまり楽しみにならないのがこの映画の悲しきところ。
やはり映画ファンとしては豪華なキャスティングの映画を見る時は、どこでどの俳優がどんな登場をするのかが楽しみな訳で、その楽しみがないというのはちょっと寂しかったですね。

加えてこの映画は全体的に空気は重くは感じないのですが、なんか雰囲気が暗いんですよね。舞台となっている漁港の町も過疎で寂れて、数年のうちに消えてしまいそうな雰囲気で、地方新聞なんて出している余裕さえ感じれないほど。
またいくら原作があるとはいえ、ラッセ・ハルストレム監督作品ですから映画を見ていくうちに心がほんのり温かくなるかとも思ったのですが、最後までそういうことは全くなく、結局上記のように名優陣を探す楽しみを感じなかったのも多分この雰囲気の暗さが原因なんだと思います。

多分この映画が描きたかったことは「癒し」なんだと思うのですが、やっぱり「癒し」ってまず心が温かくならないと何も始まらないと思うんですよね。それをどう映像で表現するか。その点においてこの映画はちょっとアカデミー賞のことを狙いすぎたがために、本来描きたいことがブレてしまったのではないか。私はそんな気がしました。

特別何か大きなことが起こらなくても心は温かくなるもの。それが「癒し」であるということを、このラッセ・ハルストレム監督は『サイダーハウス・ルール』や『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『ショコラ』で描いてきただけに、この作品の失敗はこの監督作品が好きな者にはちょっと辛い2時間でしたね。

深夜らじお@の映画館は今でも常に癒されたいです。

acideigakan at 16:43│Comments(0)clip!映画レビュー【さ行】 

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