2009年07月28日

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』

マイライフ・アズ・ア・ドッグ心が温かくなる映画。ラッセ・ハルストレム監督作品の中で一番好きな映画。そして犬を扱った映画の中でも一番好きな映画。それがこのスウェーデン映画です。
とは言ってもこの映画で犬が出てくるのはOPで主人公イングマルが愛犬シッカンと離れ離れになるシーンとEDでイングマルとシッカンが一緒に駆けるシーンだけ。でもイングマルが夜空を見上げ人工衛星に乗せられたライカ犬のことを考えながら、言葉には表さないものの、愛犬シッカンをずっと思う気持ちに凄く共感できるんですよね。

犬を始めとしてペットを溺愛された方なら誰もが外出先でペットグッズ売り場を見つけたらついつい足を運んでしまったという経験があると思いますが、それってある意味ペットのことを常に考えている証拠だと思うんですよね。
そしてそれはこの映画でイングマルが愛犬シッカンのことを常に思っているのと同じで、やはり私も犬を溺愛した者としてはそんな「犬を思う気持ち」が映像ではなくセリフで描かれているのが何とも心に染み入るんですよ。

そりゃかわいい犬の映像を見せておくのが一番簡単なことかも知れませんが、それだけでは「犬を思う気持ち」「相手を思う気持ち」というのは表現できないもの。
この映画でも愛犬シッカンだけでなく、イングマルが病気の母親と離れて一夏を過ごす山村で出会う人たちへの「気持ち」というものが、映像だけでなくセリフや空気などを見事に融合させて描いているんですよね。ですから終始凄く温かな気持ちで映画を見ていられますし、同時に緑と空気がきれいな夏のスウェーデンにも行きたくなってしまうんです。こんな気持ちにさせてくれるだけでも本当に魅力的な映画ですよ。

また魅力的といえば、この映画に出てくる村の人たちも個性的で魅力的。広場にモニュメントを作ろうとしている変な人、他人の庭に小屋を作ろうとする叔父さん、年上のお姉さん、ボーイッシュな同世代の女の子など、みんな本当に個性豊か。
でも田舎ならではの人情だけではない、温かな心の繋がりというものがあって、その中でイングマルが時にエロいことにも興味を持ちながら成長していく様は本当に心がほんのり温かになっていくんですよね。

相手を思う気持ち。それは「人工衛星に乗せられたライカ犬と比べたら」のように他人と自分を比較するものではなく、相手のことを常に考え、相手のどんなことをも受け入れる優しさなんでしょうね。
最後にラジオでボクシングの試合の実況が流れる中、ボクサーの名前が同じイングマルだったというのも、この先イングマルがたくましく成長してくれるような、製作陣の優しさみたいなものを感じましたよ。

深夜らじお@の映画館もいつかは夏のスウェーデンに行ってみたいです。

acideigakan at 18:00│Comments(4)clip!映画レビュー【ま行】 

この記事へのトラックバック

1. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2009年07月28日 21:35
 以前Kazさんが紹介されていたこちらの映画。  昨日の「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」から”マイ・ライフ”繋がりと言う事で。。。( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ  この映画のラッセ・ハルストレム監督は、「シッピング・ニュース」や「愛に迷ったとき」等の良質なドラマを描く....
2. マイライフ・アズ・ア・ドッグ  [ 映画鑑賞★日記・・・ ]   2010年09月16日 09:51
【MITT LIV SOM HUND/MY LIFE AS A DOG】 1988/12/公開 スウェーデン 102分監督:ラッセ・ハルストレム出演:アントン・グランセリウス、メリンダ・キンナマン、マンフレド・セルネル、アンキ・リデン、ラルフ・カールソンイングマルはどんな時でも愛犬シッカンと一緒にいる....

この記事へのコメント

1. Posted by miyu   2009年07月28日 21:37
ラッセ・ハルストレム監督の作品って
本当に心温まる優しさにあふれているんですよね〜。
これも本当に素敵な映画でしたね。
2. Posted by にゃむばなな   2009年07月28日 21:58
miyuさんへ

ほんと、この監督の映画は心温まる優しいものばかりですよね。
来月公開の『HACHI約束の犬』も楽しみです♪
3. Posted by yukarin   2010年09月16日 10:43
こんにちは♪
にゃむばななさんに紹介してもらってやっと観ました!
犬は最初しか出てこないけれど、愛犬を思う気持ちがとても伝わってきました。
村の人たちも個性的で良かったし、素敵な作品でしたね。
4. Posted by にゃむばなな   2010年09月16日 17:35
yukarinさんへ

犬をたくさん映画に出すだけが愛犬の映画ではないんですよね。
犬を思う気持ちを描いてこその愛犬の映画。
ラッセ・ハルストレム監督がこの作品でアカデミー監督賞候補になったのもそういう思いが愛犬家たちに届いたからなんでしょうね。

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