2009年08月23日

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

ぼくたちと駐在さんの700日戦争イタズラにはイタズラを。友情には友情を。
またしても佐々木蔵之介先生の魅力にハマってしまった映画でした。真面目で堅物そうなのに、高校生相手にイタズラをイタズラで仕返しするようなお茶目さや、ボーナスを全額使ってまで花火を打ち上げたりなど、クールに熱い友情を行動に移す格好良さ。やっぱりこの俳優さんは本当に素晴らしい方ですよ。

イタズラ好きにとってもっとも楽しいことはイタズラが成功することよりも、そのイタズラに反応してくれる人がいることなんですよね。単にイタズラを怒るだけなんて全然面白くない。むしろイタズラにイタズラで仕返ししてくるような人ほど、親近感もわきますが、ライバル心も大いに燃え上がる。これがイタズラの醍醐味なんです。

ですからOPから速度違反取締に対して、自転車で対抗したり、楽器・甲冑・鍋を持って対抗したりするのも、相手がどんな反応を示してくるか、どんなユーモアで返しを向けてくるかを期待してのことだと思うんですよね。でなければ何度も国家権力である駐在さん相手にあんなイタズラを繰り返しませんって。作品は違いますが、バカボンのパパが目玉が左右繋がったおまわりさんに何度もイタズラを仕掛けるのも多分同じ理由なんだと思いますよ。

ですからイタズラ好きにとってはイタズラで仕返しされることは覚悟の上。駐在さんの奥さんだと分かったマドンナ加奈子の前でエロ雑誌のタイトルを読まされる屈辱もイタズラで負けた代償。でもあれもまた恥ずかしいですけど、妙に楽しかったりするんですよね。
もちろん落とし穴を掘れば、仕返しに胡椒で辛くしたゴムソバを食べさせられるのも覚悟の上。安全講習の原付のイスにトリモチを塗れば、原付を知らないうちに2台用意されて仕返しされるのも覚悟の上。

でもだからこそ、いかに相手の一手先を読むかが重要になってくる訳で、鞄の中に悪臭を放つ布切れを入れた仕返しにパトカーで山奥に置き去りにされるのも予想した上でパトカーの中に悪臭布をちゃっかり忍ばせておく。この互いの読み合いがこれまた楽しいんですよね。

そんな読み合い、騙し合い合戦の繰り返しが前半でたくさんあったからこそ、ラストの花火のくだりもちょっと心が温かくなるんですよね。だって特定の相手と読み合いを続ければ、もちろん相手の考え方なんてものも当然分かってくるもの。だったら何が目的かもある程度の情報から読める訳ですし、そうなれば自分は何をすべきか、何をしてあげられるかも当然分かってくるもの。
あとはそれを行動に移せるかどうかはその人の心の優しさ・温かさ次第。

私もイタズラ好きなので分かるのですが、多分イタズラに頭ごなしで怒ってくる人ってママチャリたちのことを「害」としてしか見ていないと思うんですよね。でもあの駐在さんにとってはママチャリたちは「害」や「敵」ではなく、きっと「好敵手」であり「戦友」なんですよ。
その「戦友」であり「好敵手」のために大人の自分ができることを考えて、結果としてボーナスが飛ぶのを覚悟して自腹を切る駐在さんはイタズラ好きにとっての鏡であり、誰よりもママチャリたちのことを考えてくれている存在だと思うんですよ。

ですからラストでタイヤを引きずりながらも自転車をこいでママチャリたちを追いかける駐在さんの姿も愛すべき存在に見えてくるんですよ。
そりゃ麻生久美子さんみたいなきれいな女性が奥さんになるのも分かります!ちゅうねんですよ。

てな訳で私も数々のイタズラ的修羅場を掻い潜ってきた者として、この映画には結構笑わせてもらいました。でもさすがに思春期の女の子相手に「ブラジャー貸して」とは言えませんよ。

深夜らじお@の映画館はイタズラのためなら1ヶ月以上前からでも仕込みをします。

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2. 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』  [ ラムの大通り ]   2009年08月23日 20:29
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□作品オフィシャルサイト 「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」□監督 塚本連平 □原作 ママチャリ □脚本 福田雄一 □キャスト 市原隼人、佐々木蔵之介、麻生久美子、石田卓也、加冶将樹、賀来賢人、冨浦智嗣、石野真子、竹中直人、脇 知弘、小柳友、豊田エリー、成...
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この記事へのコメント

1. Posted by かのん   2009年08月23日 17:48
こんにちは。

細かいところをすっかり忘れちゃっててその「ブラジャー貸して」も思い出せないんですが、佐々木蔵之介さん絡みのシーンだけは何故かちゃんと覚えてるんです。それって本当の主役はあのおまわりさんということなのかもしれませんね。
2. Posted by にゃむばなな   2009年08月23日 17:52
かのんさんへ

そうですね。細かいことは忘れても、佐々木蔵之介さんのことだけは覚えているというのはそういうことかも知れませんね。
3. Posted by Ageha   2009年08月23日 20:15
つい最近テレビでやってましたね。(笑)

嬉しいというか悲しいというか、
ママチャリたちとほぼ同じ年で
高校生でファーストガンダムなワタシは
時代背景のわかる小物にまでいちいち反応して
むっちゃ楽しめたんですよ。
ヘタレな市原くん主演作で1番好きかな。

いや、花火大会だねの後いきなり
ブラジャー貸してって
思わずブーって吹きました。
忘れられないです。(笑)
4. Posted by にゃむばなな   2009年08月23日 21:03
Agehaさんへ

あの「ブラジャー貸して」のくだりは面白かったですよね。
仮にも高校生が主人公の映画ですよ。なのにあの展開は本当に笑っちゃいましたよ。
5. Posted by ちゃぴちゃぴ   2009年08月23日 23:11
面白かったですねぇ。
蔵之介さんは、いいです。
時代的にとっても懐かしさに浸りました。

6. Posted by KLY   2009年08月24日 01:26
バカバカしいことを大真面目にやると面白いって典型な作品でした。ほんっとこいつらバカで〜〜、なんですが愛すべきバカどもなんですよ。全く余談ですが、市原くんの夜のドラマ「猿ロック」面白いです。(笑)
7. Posted by ノルウェーまだ〜む   2009年08月24日 06:47
にゃむばななさん、トラコメありがとうございます☆
この映画は息子も大好きで、ついにはブログ本を5巻まで買ってしまいました。
原作はほ映画と一緒なのですが、違うエピソードも結構あって、続編が出来るのでは…?と期待してしまいます。
にゃむばななさんも、イタズラ好きなのですね?
今度武勇伝を聞かせてください!
8. Posted by 由香   2009年08月24日 13:08
こんにちは〜♪
この映画はなかなか面白かったなぁ〜
ブログの方にもハマって、しばらく読んでいましたよ^^

佐々木さんはいい俳優さんですね。
先日フジテレビの放送で『踊る大捜査線』を観たらチョイ役で出ていたのを見てビックリ!!今では主役を張ってますものね〜
9. Posted by Ageha   2009年08月24日 13:56
http://cyberdoll.seesaa.net/article/94356872.html
あ〜もう、ライブドアブログのTBが入らないのはホント残念です、
いつもそちらからはいただいてるのに。

http://700days.blog69.fc2.com/
ぼくちゅうのサイト久々のぞいてきました。連載は続いてるようですね。
署名運動はなんだか立ち消えしてますが(!)

文庫は第5巻目がでて、テレビ放映のおかげもあって1〜4もえらい売れてます。
映画もやっぱりあの面子で続編見たいです〜・・・。
10. Posted by えい   2009年08月24日 14:16
こんにちは。

こういう「いたずら」。
いまやっちゃうと、
冗談ではすまなくなるんでしょうね。
いたずらがいたずらとして許された
昭和の懐かしい思い出という気がしました。
11. Posted by にゃむばなな   2009年08月24日 20:03
ちゃぴちゃぴさんへ

佐々木蔵之介さんの雰囲気もあの時代に見事にマッチしてましたよね。
12. Posted by にゃむばなな   2009年08月24日 20:07
KLYさんへ

「猿ロック」は全く見ていないのですが、この作品と同じノリなのかな?
大真面目にアホなことをしているのを傍から見るのは本当に面白いですからね。
13. Posted by にゃむばなな   2009年08月24日 20:09
ノルウェーまだ〜むさんへ

私のイタズラ武勇伝はしょうもないことの連発ですよ。
例えば高校生時代に放課後、見回りの先生が来る頃にトイレの洗面台でティッシュを軽く燃やすと、先生が「誰や、トイレでタバコ吸ったのは?」って騒ぐんですよ。
私はそれを横目に見ながらそそくさと帰るってな具合の、本当にくだらないことばかりですよ。
14. Posted by にゃむばなな   2009年08月24日 20:10
由香さんへ

へぇ〜「踊る大捜査線」に出演されていたんですか〜。
それは知りませんでした。
阿部サダヲさんが陰気な犯人役で出演されていた話は覚えているんですけどね。
15. Posted by にゃむばなな   2009年08月24日 20:12
Agehaさんへ

ほんと、是非続編が見たいですよね。
映画ではまだ107日くらいだと言っていたので、残り690日以上の戦いを是非あのメンツで見てみたいですよ。
16. Posted by にゃむばなな   2009年08月24日 20:13
えいさんへ

そうですよね。今の時代はユーモアがないから、こういうイタズラを許容してくれる余裕もないんですよね。
こういうイタズラができたあの時代は本当に懐かしいですよ。
17. Posted by くろねこ   2009年08月26日 00:07
もう大真面目でいたずらしてるのが
なんとも言えず愉快でしたね♪
お互いに愛?を感じるこの関係って
今はもう・・ファンタジーなのかもですね〜。寂しい!!

18. Posted by えめきん   2009年08月26日 07:13
こんにちは。TB&コメントありがとうございました。

田舎の高校生VS駐在さんのイタズラ合戦というのが面白いアイデアでしたね。一応実話なんでアイデアというのは変ですけど。
個人的には中途半端に感動話を入れずに、最後まで面白おかしい対決を展開して欲しかったですね。

続編が観たいんですが、やるとしてもいつごろでしょうね。早くしないと高校生達が高校生じゃなくなっちゃいますよ(笑)。
19. Posted by にゃむばなな   2009年08月26日 16:50
くろねこさんへ

そうですね。お互いにイタズラの先に愛がありますよね。
それが本当に気持ちいい映画でした。
20. Posted by にゃむばなな   2009年08月26日 16:52
えめきんさんへ

ほんと、続編を作るなら早めにお願いしたいですよ。
きっとあの雰囲気はあのメンバーでしか出せないでしょうから。
21. Posted by まりっぺ   2009年08月27日 21:24
時代的にありそうなのと、実話がモデルなところが、身近にかんじさせてくれますよね。
22. Posted by にゃむばなな   2009年08月28日 17:57
まりっぺさんへ

そうですね。身近に感じるところがこの作品の一番の良さかも知れませんね。

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