2009年09月24日

『恋空』

恋空誰かこの映画の面白さを教えてくれ!この映画のどこで泣くのか教えてくれ!と言いたくなるほどの駄作でした。2007年に女子中高生の圧倒的な支持を受け大ヒットしながらも、同年のワースト作品としても話題を大いに振りまいていたこの作品。いや〜これで感動する人がもし『シザーハンズ』などの感涙映画を見たら、文字通り涙が枯れるまで泣いて脱水症状で集中治療室送りになるで!と言いたくなるほどの駄作でしたね。

もともとはケータイ小説が原作ということなんですが、昨今のケータイ小説の内容って強姦やイジメなどヘビーなネタに加えて、病気モノを安易に取り入れたり、好きになった人が腹違いの兄弟だったりするという荒唐無稽なものばかりらしいですね。
そんなチープなお話ですから、まぁ〜とにかくツッコミどころが満載。というかツッコミどころのオンパレードでしたよ。

まず主人公の美嘉が図書室に忘れてきた自分のケータイに掛かってきた名前も顔も知らない相手とあんなにもすぐに仲良くなれること自体、バカげてます。百歩譲ってまだ相手が三浦春馬クンという男前だったからいいものの、もし変態さんだったら犯罪に巻き込まれるっちゅうねん!女子中高生の危機管理の甘さは予想以上に恐ろしいものでしたね。

さらに嫉妬からヒロの元彼女が男友達に強姦を頼むというのもムチャクチャ。このご時世、あんなことして捕まったら少年法の適用外どころの話ちゃうで!でしたもん。
でもまだ千歩譲って最近は物騒な世の中だからそんなこともあるかも知れないと思いつつも、その後美嘉が強姦被害にあったばかりなのにすぐにヒロと図書室で関係を持ってしまうのも、「もしも〜し、PTSDって言葉知ってますか?」と言いたくなるほどのバカバカしさ。

でもこれも最近は性の低年齢化が進んでいるので1万歩譲るとしても、その後は泣ける映画には是非!と言わんばかりにヒロが病気に倒れるくだりにはもはや呆れるばかり。
しかしこれも一種のブームみたいなものだと思い10万歩譲る思いで見ていると、今度は新しく美嘉の彼氏になった優がアッシーくんやメッシーくん以上にお人好しなこと。おいおい、まだ大学生なのに全く元彼への想いが消えない彼女に対して嫉妬の炎の一つも燃やさないって、それは男としてアカンやろ!

でもまぁこれも優の父親がバブル世代のアッシーくんっぽい人で、その遺伝で彼もそうなっているんだと無理矢理に思い込み、必死に怒りの噴火を抑えつつ100万歩譲る思いで見ていたら、今度は美嘉がヒロの病状を知るや否や、優は何も言わずに美嘉をヒロの元に送り出すんですよ。

もう優には、お前には自分の意見がないのか!恋人ができたらそれで満足だけの腰抜けナルシストか!と直接面と向かってツッコミたくなるほどでしたよ。
というか、先程から私はどんだけの歩数を譲ってんねん!それだけの歩数があればかなり遠くまで行けるわ!

そして最後は空を見上げながらヒロのことを忘れない美嘉でした・・・という終わり方も、「あぁ〜さいですか・・・」としか反応できないほどのバカバカしさ。
ケータイ小説ってこんなにチンケなお話なの?ケータイ本体の重量が年々軽くなってますけどケータイ小説の中身もこんなに軽いの?と驚くほど、本当にどこで感動するのか全く理解できない映画でしたね。

いや〜映画業界もこんな映画ばっかり撮っていたら、そりゃビジネス的には成功するでしょうけど、映画の質は下がる一方ですよ。間違った「泣ける映画」を若い世代に伝えるのは業界としても是非避けてほしいところ。
でも関西人的には、こういうツッコミオンパレードのバカ映画も別の意味で楽しかったりするんですけどね♪

深夜らじお@の映画館はバカ映画にツッコむのが大好きです。

この記事へのトラックバック

1. 映画『恋空』(お薦め度★★)  [ erabu ]   2009年09月25日 00:10
監督、今井夏木。脚本、渡邉睦月。原作、美嘉・ケータイ小説『恋空??切ナイ恋物語』。
2. 「恋空」TOHOシネマズ梅田  [ YUKKOのI LOVE MOVIES ]   2009年09月25日 09:28
1200万人が涙したという携帯小説の映画化です。主題歌はMr.Childrenの「旅立ちの唄」! あらすじ 高校生美嘉(新垣結衣)は携帯をなくしたことからヒロ(三浦春馬)と知り合います。しかし、彼の元彼女の陰謀により暴行されたり、妊娠し二人が結婚を決意した後....
3. 恋空  [ Memoirs_of_dai ]   2009年09月26日 14:02
More Relaxed Education Evils 【Story】 平凡な女子高生の美嘉(新垣結衣)は同じ高校に通うヒロ(三浦春馬)と運命的に出会い、瞬く間に恋に落ちるが、ヮ..
4. 「恋空」激流の中で結ばれた愛の絆は3人の家族愛の愛空  [ オールマイティにコメンテート ]   2009年09月26日 19:20
「恋空」はケータイ小説「恋空」の著者美嘉原作の作品で、運命の出逢いをした2人が数多くの苦難を経験して別れ、その後衝撃的な事実を知り2人の愛の強さを描いた最高で悲しいラブストーリーである。著者の美嘉さんの体験を基に書かれたストーリーは真実に勝る愛を知る事に....
5. 「恋空」  [ ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋 ]   2009年10月04日 03:48
「恋空」 社会現象を巻き起こした青春ドラマ。     【公開年】2007年  【制作国】日本  【時間】129分  【監督】今井夏木...

この記事へのコメント

1. Posted by KLY   2009年09月24日 22:45
ぐはっ、書いてる途中で何故か投稿になっちゃった…。

これは泣けないです。でも劇場出たとき女子高生2人組が泣きながら出てきて「ヤバイ涙とまんない…、私絶対もう一回観る…」って言ってました。唖然として立ち去ったのを覚えています…。
2. Posted by にゃむばなな   2009年09月24日 23:14
KLYさんへ

歳を取って若い世代の流行が分からなくなることはあれど、この映画に関してそんなこと関係なしに受け入れられない駄作でしたよ。
3. Posted by 氷雨@竜兄   2009年09月25日 06:11
いやあ、これの公開日にむちゃくちゃ人が並んでたのを思い出しましたよ〜。バイオ3、続・三丁目の夕陽と公開日が被ってたんで、今までにないくらい劇場に人がいました(笑)。

ちなみに、僕はこの日はバイオ3→スターダスト→続・三丁目の夕陽と三本続けて観ましたが(笑)。

ツッコミどころ満載ってのも言い得て妙ですね(笑)
4. Posted by Ageha   2009年09月25日 08:13
100万歩以上譲ってどっか行った。(笑)

これでもかという悲劇のオンパレードに
都合のいい展開というビックリな話。
ただ、ホントこの本と赤い糸は
ケータイ小説の2大ヒットなんだよね〜。(泣)
でも、そのせいでケータイ小説コーナーが出来たにもかかわらず
すっかり偏見持っちゃって見る気もしないのな。(笑)

ただ、この映画の予告やらプロモーション見て三浦くんてかっこいいかも〜って
ネガティブハッピーチェーンソーエッジを
見るきっかけになったから何につながるやら。(やっぱりミーハー)
5. Posted by YUKKO   2009年09月25日 08:33
「旅立ちの唄」だけ聞きに行きました。この歌だけ聞くために初日によくこんな映画見たなあ!と思いました。収穫は三浦春馬くんの声が甘かった事。
6. Posted by にゃむばなな   2009年09月25日 16:35
氷雨@竜兄さんへ

そうだそうだ、『バイオハザード3』や『ALWAYS続・三丁目の夕日』と同日公開だったんですよね。
映画館がわんさかになっていたのを思い出しましたよ。
7. Posted by にゃむばなな   2009年09月25日 16:37
Agehaさんへ

ケータイ小説の中にも多分素晴らしい作品はあると思うのですが、良くも悪くもこの作品と「赤い糸」がケータイ小説のイメージを固定化しちゃいましたよね。

こんなストーリーで映画化されるのも何だかなぁ〜と思いましたよ。
8. Posted by にゃむばなな   2009年09月25日 16:38
YUKKOさんへ

そうでした、ミスチルが主題歌を担当してたんですよね。
アホなストーリーにすっかり忘れてましたよ。
9. Posted by KLY   2009年09月25日 23:44
でもでも!「ケータイ小説家の愛」よりはましじゃないかなと思う。(爆)
10. Posted by dai   2009年09月26日 14:05
おっとwボロクソに書いてますね(笑)
でもそれが分かるくらい映画というものを馬鹿にしたような低俗な作品でした。
11. Posted by にゃむばなな   2009年09月26日 16:00
KLYさんへ

「ケータイ小説家の愛」という作品は全く知らないのですが、そんなに酷いんですか?
こりゃバカ映画を見たい時に是非選んで見たいと思いますよ。
12. Posted by にゃむばなな   2009年09月26日 16:08
daiさんへ

いや〜これほどバカげた映画も滅多にお目に掛かれませんよ。
感動のポイントが完全に荒唐無稽。
それならファンタジーにした方がよっぽどマシでしたもん。
13. Posted by PGM21   2009年09月26日 19:36
何時もお世話になっております。

はいここに全Blogで最高の評価(当Blog100点(過去11作品)年間3位の評価)をしたであろう人がおります。

正直言わせて頂きますと私ももしある人に出会っていなかったならこの作品ここまで100点の評価をする事はなかったし、おそらくにゃむばばなさま同様の評価をしたかもしれません。
でもその人と出会っていなかったならにゃむばななさまとも出会っていないし、私が年60作品以上も鑑賞し、映画のお仕事に関わる事になったほどターニングポイントを与えてくれた人でした。
その人の半生もこれに匹敵するほど理解するのが難しいほど悲しい恋をして別れた(死別)ものでした。
私はその方の書籍出版の感想を書くというお約束で書かせて頂きましたが、このストーリーも私たちの中では解らない愛が存在し、その愛に最後まで真剣だったし、何より命を大切にした。それが私自身他の減点対象すら超える評価となったのでした。
愛は奥深いという事を今でも感じていますけれどね。
14. Posted by にゃむばなな   2009年09月26日 20:09
PGM21さんへ

大切な人に出会えたこと。命を大切にすることを心から学んだこと。
そしてそれがいかに大切かということ。
そういうことを仰られたいのだろうということは分かります。

でもこのストーリー展開ではそれらのメッセージは伝わらないですよ。
だって性に対しての意識の低さに加え、優のあまりにもお人好しなところなど、現実味のないお話ばかりなんですもん。

実体験をそのまま書籍化しても、それが必ずしも読み手に100%伝わるとは限らない。
その辺りをこの作品は見事に見過ごしているように、私は感じました。
15. Posted by かつかつ   2009年09月30日 09:48
ご無沙汰してます。
未見ですが(おいっ!)私の想像通りみたいですね・・・。(汗)

確かこの時、この映画目的らしき中高生軍団を掻き分けて「ボーン・アルティメイタム」観に行った覚えがあります。(何気に当時「ボーン〜」よりもこれが大ヒットしていて憤りを覚えてしまった私・・・)
16. Posted by にゃむばなな   2009年09月30日 19:07
かつかつさんへ

バカ映画を見るつもりで見ると案外楽しめると思いますよ。
またどうやら感性によってはこの映画を素晴らしく感じれる方もいらっしゃるようですし。

そういえばあの当時『ボーン・アルティメイタム』が公開されてましたね〜。
教えていただけるまですっかり忘れてましたわ。
17. Posted by 晴雨堂ミカエル   2009年10月04日 04:01
こんばんは、晴雨堂です。コメントありがとうございます。
 
 「恋空」はね、中高生のファンタジーですよ。家と学校とその間にある繁華街しか知らない子供が背伸びして想像した「激動の愛憎劇」です。
 
 就職して所帯をもって子供育てたら、「なんでこんなのに感動したんやろ」となりますね。
 
 こんなの見たら「ハイティーン・ブギ」なんか純文学です。 
18. Posted by にゃむばなな   2009年10月04日 13:01
晴雨堂ミカエルさんへ

いや〜最近大人びた中高生が多くなったと言われて久しいですが、こんな作品に感動するならやっぱり中高生は子供だな〜って思いますよ。

でも私が中高生の頃でもこんな愛憎劇に憧れたことは一度もなかったですけどね。

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