2009年09月26日

関西映画界、冬の時代

毎日放送よ、お前もか!
なぜに「映画へようこそ!」を終わらせる?

大阪朝日放送が10月3日に深夜ラジオ番組アシッド映画館を放送終了させるニュースに呆然とする一方で、昨夜をもって浜村淳さんがナビゲーターを務められていた毎日放送の深夜映画TV番組「映画へようこそ!」がいったん放送を休止。
しかし復帰時期を明かさずでの休止なので、恐らくこちらも事実上の放送終了になると思われます。

そもそも「映画へようこそ!」といえば、関西では1970年代〜1990年代の古い映画をよく放送してくれる番組でした。
冒頭の5分は「さて、みなさん」でお馴染みの浜村淳さんが最新映画を紹介し、次の1〜2分でこの後放送される映画の内容を簡単に、でも興味を持たせてくれるように紹介してくれ、そして浜村淳さんの「それではただいまから上映します」という言葉を合図に映画本編が始まるという、往年の映画ファンが新しい映画ファンにいろんな知識を与えてくれるような貴重な老舗番組でした。

ところがその老舗番組が理由も明かさずに無期限での放送休止。しかも昨夜放送された映画はデヴィッド・クローネンバーグ監督の『デッドゾーン』という皮肉を込めた作品チョイス。
『デッドゾーン』をご覧になられた方ならお分かりだと思いますが、この映画はラストで未来が見える主人公クリストファー・ウォーケンが将来大統領になってアメリカをダメにする危険性の高い上院議員候補の当選という未来を阻止して自殺に追い込み、「未来は変えられる」ということを命を懸けて示して終わるというもの。

これって明らかに番組スタッフがテレビ局幹部に対して「いつかこの上院議員候補みたいになってしまえ!」と、視聴者に対しては「未来は変えられる。我々はこのままでは終わりませんよ!」というメッセージに見えませんか?

そりゃ最近どの番組も軒並み低視聴率で困っているTBS系列の毎日放送さんですから、その影響で改編を迫られたという経緯もあることでしょう。
でも朝日放送さんにしろ、毎日放送さんにしろ、不況を言い訳に老舗番組を終わらせてしまうのは視聴者やリスナーを軽視した非常にナンセンスなこと。

老舗番組というのは多くの視聴者やリスナーから愛されているからこそ長く続いている番組です。昨今の流行にばかり囚われず、本当にいいものが何かというのを分かっているスタッフや出演者が愛を持って放送するからこそ世代を超えて愛されている番組です。
それが無くなってしまったら、これから映画ファンになろうとしている若い世代の映画ファンが映画を勉強する機会も無くなってしまうじゃないですか。

映画に詳しくなるには映画館通いをしているだけではダメ。たくさんの映画を見ているだけではダメ。
自分よりも長く映画ファンをされて、自分よりもたくさんの映画を見ている方たちからいろんな話を聞いたり、いろんな映画を教えてもらっりして初めて映画に詳しくなれるのだと私は思うのです。
でもそういう映画ファンの先輩を見つけ出すのは至難の業。だからこそこういう老舗のTV番組やラジオ番組が必要なんです。単に映画を紹介しているだけではなく、新しい映画ファンを育てている貴重な番組でもあるんです。

そういう老舗番組が今秋にTVとラジオで共に終わってしまうのは非常に悲しいです。
まさに関西映画界に冬の時代が到来です。東京など関西地区以外ではこの秋の改編で映画番組がどのような扱いを受けているのかは分かりませんが、関西の映画ファンには例年になく寒い冬がやってきそうです。

深夜らじお@の映画館は老舗番組が好きでした。

この記事へのコメント

1. Posted by にいな   2009年09月26日 23:31
なんと・・・・
あの番組が終わるなんて・・・浜村淳の味のある解説がもう聞けない・・・・

この深夜番組でいろんな見逃した映画を見ましたよ。そしておもわぬ拾い物もありました。

ラストがデッドゾーンだったとは・・・・なんとも寂しすぎます。
2. Posted by にゃむばなな   2009年09月27日 14:08
にいなさんへ

建前上は休止なんですけど、復帰時期を明かさない休止はこのご時世、終了と同じようなもの。
特にアシッド映画館がこういう悲しい形を迎えるということも加味すれば、そうとしか思えないんですよね。
3. Posted by 氷雨@竜兄   2009年09月28日 08:36
やはりメディアに何らかの見えない力が働いてるんじゃないかとしか思えないくらい…続けて終わりすぎですね(^_^;。

…続いてるものには続いてるだけの理由がある。まさにその通りだと思います。
いよいよアシッドもラジコミも残り一回となってしまいました…。
4. Posted by にゃむばなな   2009年09月28日 17:33
氷雨@竜兄さんへ

TVやラジオでは見えない・聴こえない裏の力。
こういうのがリスナーや視聴者離れを加速させていることに放送局もいい加減気付いてほしいですよ。

長年聞き続けてきた・見続けてきた番組の終了がこの時期に続くのは本当に淋しいですね。

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