2010年02月13日

『恋するマドリ』

恋するマドリ初々しい季節、春。初々しい年代、20歳。いろんな人やものに憧れ、いろんな現実の苦さに触れ、いろんなことを学べるそんな初々しさに溢れた『四月物語』のような雰囲気のある映画でした。ただ肝心のクライマックスが陳腐だったのが非常に残念。それ以外はキャストの魅力も十分に味わえる作品だと思います。

20歳という時期を過ごされた方なら共感していただけると思いますが、あの頃って自分が大人になるために不思議と自分の周りにいる年齢が近い大人を勝手に自分の憧れにも似た目標にしてしまうことってあると思うんですよね。
しかも追いつき追い越したい目標というよりは常に自分のはるか先で輝いていてほしいと願ってしまうような存在に勝手に見てしまい、挙句の果てにはその人が恋愛などで人生に失敗してしまったら、自分の将来にまで何か暗くなりそうな、もしくは自分の目標の光が消えてなくりなそうな恐怖感さえ覚えてしまうほど。

でもそれは多分不確定な自分の将来に対する不安を憧れで誤魔化しているだけにすぎなくて、要は自分がどんな大人になりたいかを模索しているだけだと思うんですよね。だって人生には設計図なんてないですが、それでも人は誰しも人生の設計図を欲しがってしまうもの。だから身近な年齢の近い大人はある意味その設計図に一番近い存在であり、人は誰しも無意識に自分の将来の大人像をそういった人たちに見てしまうのだと思うのです。

ですからユイがアツコやタカシの関係を元通りにしようと動く気持ちも分かります。だって憧れはいつまでも憧れでいてほしいんですもん。格好良く生きている人はどんな時でも格好良く生きていてほしいんですもん。人は誰しも20歳くらいの時に見た目や言動ではない「格好よく生きている人」に憧れを抱いてしまうものなんですもん。

ただこの憧れであるアツコとタカシの思いを再び結びつけるためにユイが取る行動の描き方が非常に陳腐。ヘラクレス運送さんの協力を得るところまではいいものの、その後の屋形船登場や空港職員との小競り合いで犠牲を払いながらもユイだけはアツコの下へのくだりがバカバカしく、また飛行機に向かって自分の心情を叫ぶのはまだしも、そこにタカシへの恋心を白状するシーンは蛇足では?と思えるほど。

アツコと一緒にいた男性が彼女の父親と分かりユイがヘコむシーンなどにっこりとするような笑いもそこそこ多く、また初々しいユイ、お茶目なアツコ、憎めない変人タカシのキャラがよかっただけに、肝心のクライマックスをもう少し丁寧に作ってほしかったですね。人生の大先輩きつこさんもあんな格好いい車を持っているなら、ハナからきつこさんを活躍させんかい!って思いましたもん。

てな訳でこの映画でも菊池凛子さんの演技力の巧さと新垣結衣さんの初々しさに見惚れそうになるものの、やはり松田龍平さんの俳優としての魅力にすっかり見入ってしまいました。特にユイの部屋で背中で語るシーンは素晴らしいです。劇中のセリフでもありましたが、本当に彼はオヤジさんを超えてますよ。

深夜らじお@の映画館にもその生き方に憧れた同性の先輩がいました。

acideigakan at 17:51│Comments(2)clip!映画レビュー【か行】 

この記事へのトラックバック

1. 恋するマドリ  [ Memoirs_of_dai ]   2010年02月13日 23:34
Last 10min... 【Story】 姉とのケンカが原因で一人暮らしをすることになった美大生のユイ(新垣結衣)だったが、期待と不安がいっぱいの初めての??.

この記事へのコメント

1. Posted by dai   2010年02月13日 23:37
こんばんは。

松田龍平の演技は良かったですし、新垣はこういう役が妙にハマります。それにしてもラスト10分が本当にイマイチでした。
2. Posted by にゃむばなな   2010年02月14日 13:25
daiさんへ

ほんと、ガッキーにはこういう役が似合いますよね。
あのクライマックスさえ、きちんと描けていればもっと面白い映画になっていたんですけどね〜。

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