2010年12月11日

『ノルウェイの森』

ノルウェイの森僕はどこにいるんだろ?
深い森を彷徨うように深い心の奥底で彷徨っていたワタナベがこの言葉に辿り着いたとき、彼が感じた幸せとはいったいどんなものだったのでしょうか。
現代文学界最高峰とまで賞賛された村上春樹先生の原作を『青いパパイヤの香り』のトラン・アン・ユン監督が映画化したこの作品は、映像とストーリーと言葉の美しさが見事なアンサンブルを醸し出した稀有な秀作だと思います。

まずこの映画で特筆すべきなのは映像、特に草木などの緑の美しさ。『夏至』のような深緑でも『殯の森』のような日本の緑でもなく、黄緑色なのに深みがあって、世界中の誰が見ても心を落ち着かせるような、でも深い魅力にハマっていくような、そんな独特の美しさがあるんです。

そんな美しい映像と共に進む親友キズキを自殺で失い、直子とミドリという対照的な2人の女性の間で彷徨うワタナベの心の物語もまた、口語っぽくないけれどなぜかオシャレでアカデミックに感じる美しい言葉たちのおかげか、凄く美しく感じること。
別に『Love letter』みたいに硝子細工のような映像でもストーリーでもないのですが、一歩間違えれば退屈に感じるところを一歩も間違えずに全てが美しい映画に仕上がっていることもあってか、ゆっくりと作品の深みへと誘われていくのが凄く心地いいのです。

特に話題になっていたベッドシーンも直子の息遣いや喘ぎ方など凄くリアルなのに全然いやらしさを感じないんです。むしろワタナベと直子の「繋がっていたい」という気持ちだけがスクリーンに映っていて、勃起による気持ち良さよりも絶頂後に女性に頭を抱いてもらった時のあの安心感が感じられるんです。

また京都の療養所を訪れたワタナベが転寝から覚めて直子と言葉を交わすシーンで2人の表情と心境を光と影だけで描く演出も素晴らしく、個人的にはこのシーンを見れただけでも十分と思えるほどでしたよ。

そしてこの映画で、いやこの作品で最も素晴らしいのは「人が幸せを追い求める姿」というのを見事に描き出していること。

自殺したキズキを求めるように早歩きになる直子、哲学的思想と女遊びで自分の居場所を探す永沢、永沢への想いをワタナベに怒りとしてぶつけるハツミ、妄想と現実の間でワタナベへの興味を愛へと変化させるミドリ、直子を失った喪失感をワタナベの体と旭川で埋めようとするレイコ、そして肌寒さを感じる時に直子を想い、ミドリと会話する時も直子のことを心配し、でもミドリの「生きることを選択した」温かみを知ったワタナベ。
正義を求め学生運動に明け暮れた学生も、体を重ねることに青春を費やした若者たちもみんな自分が幸せになるために心の奥底にある自我の森で彷徨いながらただ辿り着く場所を求めていただけ。

「僕はどこにいるんだろ?」
幸せを求め彷徨っていたワタナベがふと立ち止まった時、彼が電話越しに感じたミドリの「歳を取らなくなった死者に対して生きることを選択した」温かみ。

「孤独を好む人なんていないよ」
ワタナベには今、帰るべき場所がある。

「大切な人を失った時の悲しみから人は何かを学ぶものの、それは次に来る悲しみに対しては何の役にも立たない」
人は誰しも悲しみに対抗できない弱い存在。でもそれに決して屈することなく幸せを求め続ける強さを知ることができる。

永遠に17歳のキズキと永遠に21歳の直子を忘れることなく、でも生きる選択をしたワタナベのこれからの人生にも美しさを感じる素晴らしい映画でした。

深夜らじお@の映画館は直子派なのでこのポスターを選びました。

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この記事へのコメント

1. Posted by リリカ   2010年12月11日 20:55
初めまして。リリカと申します。
素敵なレビューをありがとうございます。

私も今日この映画を観に行ってきました。映像の美しさに息を呑んだ一人です。

>みんな自分が幸せになるために心の奥底にある自我の森で彷徨いながらただ辿り着く場所を求めていただけ。

本当、おっしゃる通りだと思います。自分も通過してきたそういう「生々しくて」「イタイ」時代をリアルに思い出して泣けました。

トラックバックさせてくださいね。
2. Posted by にゃむばなな   2010年12月11日 22:07
リリカさんへ

こちらこそ初めまして。

私は『青いパパイヤの香り』が大好きな人間なのでトラン・アン・ユン監督のあの映像美には惚れ惚れしましたよ。

多分あの学生運動の時代を過ごされた方は私よりも感じるものが多かったのかも知れませんが、巧く言葉にできないステキなものを感じましたよ。
3. Posted by PGM21   2010年12月12日 00:43
何時もお世話になっております。

予告の冒頭に出てくるややこしい場所というフレーズは鑑賞して良く解りましたけれど、どうしてキズキが自殺してしまったのかという理由を知る事で直子があのような状況になってしまったのかがわかるのですが、そんな直子を深く愛するには色々な経験をしなければならないという事も描いているという解釈でよいのかもしれません。
物語は40年前の出来事で23年前に発売された原作ですが、40年の時を経てもその心理模様が深く描かれているからこそ多くの人たちはこの悲劇に対して愛は深く受け止めそしてその悲しみを乗り越えなければならないのだという事なのかもしれませんね。
4. Posted by にゃむばなな   2010年12月12日 14:09
PGM21さんへ

この作品には、ありきたりの言葉ですが、時代を選ばない普遍的なものがしっかりと存在してますよね。
きっと50年経っても100年経っても変わらず称賛され続けていく作品なんでしょうね。
5. Posted by KLY   2010年12月12日 23:14
本質的には原作をきっちり読み込んだほうが理解が深まる作品なんだろうなと思いました。私は序盤だけ読んで、どうにもつまらなくて読むのを止めてましたが、またちょっと読み始めましたよ。松ケンや凛子ちゃんや希子ちゃんが頭の中で演じてくれる分、観る前よりはグッと読み易くなったです。映画効果がいい方に出たってことでしょうかね。(笑)
日本人以上に日本の四季の美しさや、台詞回しの繊細な部分をキッチリ表現してくれた監督は、今回良い仕事だったなって思います。
6. Posted by にゃむばなな   2010年12月13日 01:07
KLYさんへ

確かに映画化とかされると原作も絵が思い浮かびやすくなる分、読みやすくなりますよね。
それで原作をじっくり読んで、また映画を見るといろんな発見があったりするのかも知れませんね。
7. Posted by シムウナ   2010年12月13日 21:54
TB有難うございました。
ベストセラー小説ですが購入したけど
全く読むことがなかったこの作品。
途中で挫折したとおり、恋愛観が間逆で
戸惑いましたが、これも純愛なんでしょうか。
未だ、悩んでいます。
8. Posted by にゃむばなな   2010年12月13日 22:07
シムウナさんへ

こういう作品は解釈が様々でしょうからね。
いろんな方のレビューを拝見するのも楽しいものですよ。
9. Posted by かのん   2010年12月13日 22:37
とても美しい映像でしたね。醸し出されるその空気感は原作の味わいを巧く表現していたと思いました。ただストーリーがダイジェスト風になってしまったのは原作ファンとしては残念です。でもこの映画を気に入られたならきっと原作も大丈夫でしょう。もっとディープで美しい世界が繰り広げられていくので、いいですよ。私もまたいつか再読したいと思ってます。
10. Posted by にゃむばなな   2010年12月14日 13:57
かのんさんへ

なるほ〜ど、原作の世界観はもっとディープなんですね。
原作を読む際には大いに参考にさせていだきますよ。

それにしても本当に美しい映像でした。
11. Posted by rose_chocolat   2010年12月14日 22:56
>京都の療養所を訪れたワタナベが転寝から覚めて直子と言葉を交わすシーンで2人の表情と心境を光と影だけで描く演出

このシーンなどは、ほぼ原作どおりです。
セリフとか、細かい注釈がなくても通用するシーンを、
情景だけで描くことができるのは、トラン・アン・ユん監督のお得意とするところですね。
そういう意味で、この方が作ったのは正解でした。
12. Posted by にゃむばなな   2010年12月15日 20:26
rose_chocolatさんへ

あの美しいシーンがほぼ原作通りというのは、文字だけであの美しさを表せたことと、文字だけの世界をあんなに美しいシーンに仕立て上げたことの両面で驚きですよ。
本当にトラン・アン・ユン監督でよかったと心から思えますね。
13. Posted by FREE TIME   2010年12月21日 21:57
こんばんは。
正直、自分には受け入れ難かった作品なのですが、日本の豊かな四季を感じる作品でした。
原作は未読なのですが、機会があれば読んでみたいと思います。
14. Posted by にゃむばなな   2010年12月22日 16:05
FREE TIMEさんへ

この手の作品は好き嫌いが別れますからね。
繊細さを読み取るのが好きな私には素晴らしい作品でしたよ。
15. Posted by 鍼原神無〔はりはら・かんな〕   2010年12月24日 16:00
こんにちは。はじめまして。
ご挨拶遅くなりましたが、TBのやりとり、ありがとうございました。

アタシはトラン・アン・ユン監督の映画は始めて観たのですけど。引き込まれました。
ビックリしたのは、画面に引き込まれながらも、ワタナベの弧絶感……周囲の光景がガラス窓越しのように、手を伸ばしても触れられないように感じられる様子が、すごくよく伝わって来たことです。

さすがに、直子と2人でいる時はそんなふうではないのですが、こちらでは、2人がロングにおさまっている画面は、どこか回想的なニュアンスを感じました。

それやこれやで、美しく、かつ、不思議な画像だった、と思いますです。
16. Posted by YUKKO   2010年12月26日 23:24
美しい映像ですが、本を読んでいる身としては直子の菊池凛子はちょっとねえ。もう少し若い女優でなくては、受け入れられないです。
村上春樹の小説を映画化するのは、難しいので、評価は微妙です。台詞が映画の中だとちょっと受け入れにくいです。
17. Posted by 悠雅   2010年12月27日 00:39
年齢に多少の無理はあるけど、直子の苦悩を巧く表現していた菊池凛子、
トラン・ヌー・イェン・ケーの若い頃にちょっと似た雰囲気の水原希子、
「もちろん」松山ケンイチも、皆、いい演技を見せてくれましたね。

濃厚な死のイメージの中、ワタナベはいつも、生命や再生を思わせる卵を食べていたこと、
ただ、季節感や美しさの演出のためだけにあったと思えない、雨や川や海、雪などが持つ、水のイメージ…
流石に、トラン・アン・ユン監督が撮っただけのことはある、と
勝手に満足度が高くなってます。
18. Posted by にゃむばなな   2010年12月27日 15:08
鍼原神無さんへ

この監督はストーリーが美しい作品を美しい映像で見せるのが巧い方なので、私にはあの直子とワタナベのシーンにこの監督なりのメッセージを感じましたよ。

是非『青いパパイヤの香り』など、この監督の他の作品も見てみてくださいね。
19. Posted by にゃむばなな   2010年12月27日 15:11
YUKKOさんへ

読者がそれぞれ勝手なイメージを持ってしまうベストセラーを映画化する際の一番の弊害がキャスティングですからね。まぁ仕方ないと思いますよ。

ただ逆に考えると直子役に見合う若手女優がいなかっただけかも知れませんけどね。
20. Posted by にゃむばなな   2010年12月27日 15:14
悠雅さんへ

美しい映像の先にストーリーの奥深さを潜ませる。この監督の十八番ですよね。
たぶん何度も見ることで深い味わいを感じるのかも知れませんね。
21. Posted by ノルウェーまだ〜む   2011年01月06日 23:50
にゃむばななさん、こんばんわ☆
理解できないとか、面白くないとか言う人が多いなかで、にゃむばななさんならきっと褒めているかな〜と思っていたので、安心しました。
私も映像・演技・そして原作の行間にあふれる想いがすべてきちんと表現されていると思いました。
とにかく秀逸でしたよ。
私はどの人物にもしっかり感情移入できちゃいました。(それもどうかと思いますが)
22. Posted by にゃむばなな   2011年01月07日 20:33
ノルウェーまだ~むさんへ

多分この作品には恋愛要素に哲学要素を含まれているので理解できないという人が多いのだと思いますよ。
でもその「自分はどこにいるんだろう?」という哲学的世界に私は人間の奥深さを感じましたので、結構高い評価をさせてもらったんですよ。
23. Posted by miyu   2011年02月06日 19:16
そうなんだぁ。にゃむばななさんは直子派なんだ。
ごめんなさい。あたしはこの映画いまいちでした。
原作も読んでないし、なんか怒られてしまいそうですが、
トラバさせてもらいます(-д-`*)ウゥ-
24. Posted by にゃむばなな   2011年02月06日 20:11
miyuさんへ

この映画は頭で理解するよりも心で理解するタイプの映画ですから、感性という部分でどこで映画の世界観に入ってこれるか、逆にその入り口を見つけることができなければ楽しめない映画ですからね。
まぁ賛否両論分かれているみたいですよ。

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