2011年03月19日

『漫才ギャング』

漫才ギャング品川庄司の笑いに対する評価が、この映画の評価に繋がる。
「漫才」に関西の笑いを期待していると楽しめないだけでなく、関東の笑いによくあるオモロない部分がそのままこの映画に表現れている。それがこの映画で爆笑できない一番の理由。
ただ品川ヒロシ監督のキャラを活かすその映画監督としての才能は素晴らしいの一言でした。

個人的に品川庄司を始めとする関東の笑いは笑っては休みの「単発笑いの連続」が多く、ブラックマヨネーズに代表されるような関西の笑いによくある「待ってた笑いを繰り出す巧さ」「ネタの繋がり」「畳み掛けるような笑い」による爆笑がないので、あまり好きではないんです。

そんな品川庄司の笑いのオモロない部分がこの映画でも個性豊かなキャラはみんなオモロイけど繋がっていく巧さがないために畳み掛けるような勢いと爆笑がないなど、如実に表現れているんですよね。
「漫才」を扱った映画を「漫才師」が撮っているのに、これは凄くもったいないこと。

多分そうなった理由はこの作品の原作者も兼ねている品川ヒロシ監督が必要以上に自分自身と主人公・黒沢飛夫を重ね合わせているからなんでしょう。つまり彼が描く漫才は所詮「品川庄司の漫才」であって「漫才師たちの漫才」ではない。
だから品川庄司の笑いに対する評価がこの映画の評価に繋がってくると思うのですよ。

ただ俳優というより生まれ持ってのもアーティストでしょ!な上地雄輔、赤いデブ彗星似合いすぎ!なロバート秋山、人情派探偵ならぬ人情派借金取りですか?な長原成樹兄貴、『Shall we Dance?』の柄本明と同じやん!な宮川大輔、チンピラもコックも芸人も辞めて俳優に専念しなはれ!なミサイルマン西代、この方の漫才をする姿が見てみたいです!な笹野高史、上地雄輔よりもノブをナイスアシストしてあげて!な千鳥・大悟、そしてちょっと可愛すぎて惚れてしまうやろ!な石原ひとみなど、個性豊かなキャラの描き方は凄く巧くて面白いこと。

なのに、あの最後はみんな変われました的なヌルいラスト。これもまた品川庄司の漫才と同じで「起承転」まではオモロイけど「結」が弱すぎて、漫才全体がオモロイというイメージそのまんま。
特にピース綾部と上地雄輔のダブルツッコミはベタすぎ・ダサすぎで絶対にしないやろと思っていただけに、凄く後味が悪かったです。

あとEDロール後の新相方は大悟の紹介で「ヒマだな」とボヤいていたサヤマやろ!な鬼塚龍平と、先日顧問として西田探偵局を訪れていた佐藤隆太こと黒沢飛夫の「ドラゴンフライ」の漫才も、本当に一般客の前であの2人に漫才をさせて撮ったのなら、あの予選での1分漫才だけでなく3分くらい、じっくりと見せてほしかったですよ。

深夜らじお@の映画館は宮崎マンゴーさんの指名だけは遠慮させていただきます。

※お知らせとお願い
【元町映画館】に行こう!

acideigakan at 15:58│Comments(4)clip!映画レビュー【ま行】 

この記事へのトラックバック

1. 漫才ギャング  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2011年03月19日 19:42
『ドロップ』が大ヒットしたお笑い芸人・品川ヒロシ監督第2作。今度は自らのホームであるお笑いの世界を舞台に、売れない漫才師が偶然留置場で出会った不良と漫才コンビを結成するというドタバタコメディだ。主演は『ROOKIES』の佐藤隆太と『クローズZERO』の上地雄輔。共演
2. 漫才ギャング  [ 象のロケット ]   2011年03月19日 21:09
結成10年になる漫才コンビ“ブラックストーン”は一向に売れず、ボケ&ネタ作り担当の飛夫(とびお)は、相方の保から借金を理由に解散を告げられる。 ちょっとしたトラブルで留置場送りになった飛夫は、そこでドレッドヘアーにタトゥーだらけの龍平と出会う。 話をするうち
3. 漫才ギャング  [ シネマDVD・映画情報館 ]   2011年03月20日 01:29
漫才ギャング 結成10年目にして、一向に売れないお笑いコンビ“ブラックストーン”のボケ&ネタ作りを担当する飛夫。ついに相方から解散を告げられヤケになり、トラブルに巻き込まれて留置場送りになってしまう。一方、日々ケンカに明け暮れる龍平も、敵対する......
4. 漫才ギャング  [ 映画的・絵画的・音楽的 ]   2011年04月10日 22:09
 『漫才ギャング』を渋谷Humaxで見てきました。 (1)コメディアンの品川ヒロシによる前作『ドロップ』の出来栄えが大層素晴らしかったことから、佐藤健太とか上地雄輔は好みではなかったにもかかわらず、公開早々に映画館に出かけてきました。  佐藤健太については、TV...
5. [映画まとめて語り 『漫才ギャング』]  [ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭 ]   2011年04月11日 22:53
☆最近、あの、ロシアの娘二人組のお騒がせグループ<タトゥー>が解散しましたよね。  まだ頑張っていたんだ、の思いはある^^;  それで思い出したんだけど、私が、今週末に封切りの『エンジェル・ウォーズ』が気になる衝動ってのは、  <タトゥー>のデビュー時...
6. 漫才ギャング  [ 銀幕大帝α ]   2011年09月14日 00:50
10年/日本/137分/青春コメディ・ドラマ/劇場公開 監督:品川ヒロシ 原作:品川ヒロシ 脚本:品川ヒロシ 主題歌:Superfly『Beep!!』 出演:佐藤隆太、上地雄輔、石原さとみ、綾部祐二、秋山竜次、新井浩文、宮川大輔、笹野高史、大島美幸、成宮寛貴、金子ノブア...
7. 別館の予備(漫才ギャング 感想225作目)  [ スポーツ瓦版 ]   2012年06月10日 11:53
6月10日 漫才ギャング アメブロが5月15日よりTB廃止する事が発表されましたので 5月15日以降に更新した記事では当ブログでTBを受付ます 当ブログにTB入らない場 ...

この記事へのコメント

1. Posted by KLY   2011年03月19日 19:54
品川庄司の笑いもそうですが、ここの芸人さんたちがそれぞれ自分の笑いを出しつつ、俳優陣が映画としてまとめていたと思いました。
私はにゃむばななさんのいう漫才師としての感覚というより、その昔の「夢で逢えたら」から連なる「飛ぶクスリ」やら「ハネトビ」といったお笑いバラエティ番組の中にあるドラマコントのように観てました。ですからいわゆる本格的な「お笑い」を期待してない分、テレビのりで楽しませてもらった感じです。
それにしてもですね、石原さとみってこんなに綺麗だったっけ?って思うほど可愛いんですが…
2. Posted by にゃむばなな   2011年03月19日 20:20
KLYさんへ

なるほど、ドラマコントですか。まぁ漫才というよりコントとして見れば、楽しめますよね。

それにしても本当に石原さとみってこんなに魅力的でしたかね?ちょっと可愛すぎでしたよね。
3. Posted by kajio   2011年04月08日 12:21
品川監督は、次回作はケンカのシーンは殆ど無くてもいいから、芸人さんの借金だけではなく、

女絡みのトラブルのリアリティーも追及した上で、青春ものっぽい作品にしてほしいと思いました(笑)
4. Posted by にゃむばなな   2011年04月08日 20:55
kajioさんへ

女絡みのトラブルは是非描いてほしいですね。
それがあってこその漫才師の映画ですから。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
昨日の訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

※オススメです♪※
『KANO~1931海の向こうの甲子園〜』主題歌
ぷろふぃ〜る

にゃむばなな

Twitter始めますた
nyamu_bananaをフォローしましょう
livedoor 天気
ちょいとした広告掲載