2012年01月06日

『孔子の教え』

孔子の教え「いつみても波瀾万丈スペシャル、孔子編」という感じの映画でした。
学者というイメージの強かった孔子。しかし実像は諸葛孔明のような才ある軍師であり、徳で国家を良き方向に導こうとした政治家であり、キリストや日蓮のように多くの弟子から慕われながら不遇の時期を長く過ごした方。その偉大なる孔子の人生を描いたこの映画はやはり「いつみても波乱万丈」ですわ。

孔子の教えを弟子が編纂したものが「論語」や「儒教」であることを改めて知ることのできたこの映画ですが、説教臭いタイトルとは逆に意外と前半はスペクタル映画になっていること。

特に魯定公暗殺を目論む斉景公との「夾谷の会」では味方の援軍に期待が抱けないのであれば、相手の手の内を出させてから「こちらも同じだけの兵を向こうに待機させている」とハッタリをかましたり、魯の政治を掌握する三桓の勢力を少しでも落とすために城壁を壊したことで裏切り者に攻め込まれても火油攻めにしたりなど、その軍師ぷりに前半はかなり楽しめます。

ただ私は古代中国史にあまり詳しくないので、三桓の一人である朝青龍似の季孫斯に追いやられて魯を弟子と共に出てからの孔子の人生はただひたすら不遇だとしか思えませんでした。

というのも強い意志を持ち続けた日蓮や弟子の裏切りによる死を受け入れたキリストと違い、この孔子先生がどんどん弱っていく姿を見ていると、しかも旅の途中で弟子の顔回は極寒の湖で書を守るために溺死したり、武勇に優れた子路が戦死したり、魯に戻れるまでに15年くらい掛かるなど、とにかく不幸の連続なんですもん。

せめて旅の途中でその教えに理解を示してくれる有力者と出会えたり、誰も理解してくれなくても自分の意思を貫く強い態度のままでいてくれたのならまだしも、そういうくだりは一切なし。
ですからここまで不遇を並べられると、泣けるというよりも可哀想に思えるだけでしたよ。

それにしても有名な論語の一説「子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。」ですが、30歳を超えて人生の何たるかを考えるとこの言葉もずしりと響きますよね。
30歳で特に立つものもなければ、40歳でも惑うこと多しと考えられ、50歳で天命を知った頃に人生に絶望し、60歳で耳が遠くなり、70歳で我慢を忘れ痴漢で逮捕…。あぁ、そんな別の意味で波瀾万丈な人生は嫌だ!

てな訳で今年は自分の人生について改めて考え直したいと思います。でも下ネタはやめません。

深夜らじお@の映画館の2012年元町映画館初作品はこの映画です。

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acideigakan at 18:30│Comments(2)clip!映画レビュー【か行】 

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1. 孔子の教え  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2012年01月06日 22:00
あまりにも有名な「論語」で知られる春秋時代の中国の思想家・孔子の伝記物語。主演はアジアの名優ヨウ・ユンファ。共演に『ウィンター・ソング』のジョウ・シュン、レン・チュアン。監督は『愛にかける橋』のフー・メイが務める。誰しもが一度は聞いた事のある有名な言葉、
2. 孔子の教え  [ だらだら無気力ブログ! ]   2012年01月15日 12:27
後半は、ちょっと退屈。
3. ■映画『孔子の教え』  [ Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ> ]   2012年01月28日 04:15
約2500年前、“紀元前6世紀”というよく考えてみればすごく昔の時代に生きていた、孔子という人物を主人公にした映画『孔子の教え』。 2500年前というとなんとなく納得してしまいますが、紀元前6世紀っていうと、なんだかすごい気がしませんか? 日本が弥生式土器を作っ
4. 孔子の教え  [ いやいやえん ]   2012年07月08日 09:57
チョウ・ユンファ主演。 孔子の「論語」は有名ですけど、孔子自身についてはほとんど何も知らない。有名な言葉の数々とそれにまつわるエピソードを綴った伝記ドラマ(まあ実際にどうだったかは誰も知らないですけれどね)。儒教の祖となった人物ですが、意外と波乱万丈

この記事へのコメント

1. Posted by KLY   2012年01月06日 22:04
何だかえらいこと勉強になったというか…。映像で観る論語みたいでした。これ案外学校で見せたら有名な言葉の意味も解りやすく覚えられるんじゃないでしょうかね?(笑)
2. Posted by にゃむばなな   2012年01月06日 22:20
KLYさんへ

そうですね。教材としてはいいかも知れませんね。
ただ後半はちょっとしんどいですけどね。

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