2012年03月29日

『僕達急行 A列車で行こう』

僕達急行まさに「鉄道バカ日誌」じゃなイカ!趣味仲間に社長がいて仕事がうまくいく。趣味を通して見ると結構狭い人間関係。そして趣味に興じてのんびりしていても無問題。
故・森田芳光監督の遺作となったこの映画は『釣りバカ日誌』に代わる新しいシリーズものとして全国の鉄道を網羅してほしかったと思えるほど、ほんわかとした空気が心地良いコメディドラマ。そして改めて森田芳光監督のご逝去が悔やまれる作品でしたよ。

不動産会社に勤める小町クンと鉄工所の跡取り息子の小玉クン。風景や音楽が好きと鉄製品が好きという違いはあれど、同じテッチャンとして2人が出会い、仲良くなっていくのですが、まぁこれがのんびりしていること。
小町クンは九州支社に転勤になっても「新幹線に乗れる」と喜ぶし、小玉クンはお見合いをしても「僕達の鼓動が電車のモーター音とマッチしている」と言い出すしと、「女子になってみないと女子の気持ちは分からない」と言う以前に「あんたら、恋愛にさほど興味ないやろ」な展開が続く続く。

もちろん恋愛より趣味を優先する2人なのでそれはそれでいいのですが、ただ筑後社長と互いを知らずにテッチャンとして出会うくだりでの2人を見ていると腐女子が好みそうな匂いが漂ってくるというか、そういう連結もいいんとちゃう?と思わせる穏やかな雰囲気もあって、何かいろんな意味で終始楽しく見れるんですよね。ちなみに私が思うに小町クンが攻めで小玉クンが受けだと思います。

まぁお話自体は小玉クンが筑後さんの鉄道模型の電気系統修理をする段階から、小町クンだけでなくコダマ鉄工所も筑後社長の案件をきっかけに救われるのだろうと容易に読めます。小玉クンのお見合い相手の大空あやめの父親が小町クンが土地買収の交渉をしている早登野さんの娘という狭すぎる人間関係は蛇足だと思いましたが、鉄道好きという趣味が高じて仕事が巧くいくという展開は、出来すぎですけど、やはり映画と鉄道という違いはあれど同じく趣味に生きる人間としては心地いいものでしたね。

ただ安尾信乃助の「おじゃましますか?」をレゲェ兄ちゃんのアクティに言わせるなら、関西の私鉄は阪神電車ではなく勾配に強いことで人気の高い神戸電鉄を選ぶべきでしょ!とか、2号さんだった過去があるなら小町クンの彼女ではなく小玉クンのお見合い相手の名前を「あずさ」にすべきでしょ!とか、もう少し詰めてほしいと思えるところが多少なりともあったのも事実。
でもそれも許せてしまう雰囲気というか、小町クンと小玉クンが裏表のない純粋な人間でありテッチャンだからこそ、最後まで別に女性にモテない者同士で連結しても許せてしまう雰囲気もあったのが凄く良かったですね。

京急電車だけでなく日本にはたくさんの鉄道がある訳ですから、是非シリーズ化することで日本中の鉄道を全盛はしてほしいと思えるこの映画。
特に私鉄王国である関西なら「京阪に乗る人、おけいはん」でお馴染みの「おけいはんたち」が4代目まで総出演も、ついでに3代目おけいはん関係者として登場したモーツァルト北浜や森小路ノエルの出演も十分実現可能でしょう!

深夜らじお@の映画館がよく利用する私鉄は山陽・阪急・阪神です。

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この記事へのコメント

1. Posted by ノルウェーまだ〜む   2012年03月29日 20:19
にゃむばななさん☆

男性でも小玉×小町とか考えたりするのですか??(えっと×の前がウケだったかな?)
そうそう、別に腐女子じゃないけど二人で連結しちゃいなさい♪って思いますね(笑)
にゃむばななさんも趣味に生きる方なのですね。
同じ趣味の人たちで集まるのは楽しいですよね。
2. Posted by BROOK   2012年03月29日 20:21
独特な笑いという感じでしょうか?
その笑いがまたすんなりと入っている作品だと思いました♪

たしかにシリーズ化して欲しいですよね。
監督の遺志を継いで名乗り出てくれる監督に期待したいです。
3. Posted by にゃむばなな   2012年03月29日 22:12
ノルウェーまだ〜むさんへ

男女関係なく、あの2人の親密度を見ればそう思うでしょう。
しかも2人の性格を考えれば、どちらが受けで攻めとかも自然と分かってしまいますしね(笑)
やっぱり趣味に生きるのは本当に楽しいですよ。
特に昨夏関西の映画ブロガーでオフ会をやっただけに、この楽しさにはリアルなものを感じましたね。
4. Posted by にゃむばなな   2012年03月29日 22:16
BROOKさんへ

山田洋次監督以外で是非どなたかがシリーズ化してくれると嬉しいですよね。
この独特な雰囲気が凄く心地よかったですから。
5. Posted by kajio   2012年03月29日 22:41
都合がついたら明日、観てきます。

ただし、電車ではなく自動車になりますが(笑)
6. Posted by PGM21   2012年03月29日 22:58
何時もお世話になっております。

本当にRAILWAYSのようにシリーズ化できれば良かったんですけれどね。これが森田監督の遺作ですからそれが叶えられないのが残念ですね。

でもやはり趣味があるから生きている意味を持てるのはありますね。小町も小玉も女性と上手くいきませんでしたけれど、確かに普通の人にマニアの人の話を理解するのは難しいと感じます。私も野球の話をし始めると野球を知らない人には???になってしまうでしょうから・・・
私の場合オフ会に参加したくても関東と関西は遠いからね・・・
片道飛行機や新幹線で1,2時間ではあるものの交通費がね・・・
私のような車生活だと電車に乗るケースはあまりないんですけれど、それでも電車の旅は楽しいですね。
7. Posted by KLY   2012年03月29日 23:22
多分シリーズ化を狙ってたと思うんですよね。小町はベンチャービジネスに向いててあちこち支社を回らせるつもりだったんじゃないかなぁ。
森田監督のテイストを継げる人っていますかね?いっそのこと山田洋次?(苦笑)
8. Posted by にゃむばなな   2012年03月30日 09:51
kajioさんへ

筑後社長にイヤな顔をされますよ。
ウソでも電車で行くと言っておきましょう。
9. Posted by にゃむばなな   2012年03月30日 09:56
PGM21さんへ

新潟ですと、関東も関西も遠いですからね。
もし旅行がてらに関西に来られる場合はお声掛けください。

趣味に生きるというのは本当に周囲の理解を得られないですよね。
でもまぁだからこそ同じ趣味の人間と話す時は凄く楽しいんですけどね。
10. Posted by にゃむばなな   2012年03月30日 09:59
KLYさんへ

山田洋次監督はダメですよ。あの巨匠にはこの笑いを受け継ぐセンスはありませんから。むしろ作品の質を落とすでしょう。
ほんま、誰か後継者はおらんものですかね〜。
11. Posted by kajio   2012年04月01日 23:31
主演の二人並みに、笹野高史さんが素晴らしかったですね(笑)
12. Posted by にゃむばなな   2012年04月02日 09:32
kajioさんへ

笹野高史さん、あちらこちらに出演してますが、ほんとどの作品でも地味にいい味を出してはりますよね。
このオッチャンとならキャバレー巡りもめちゃ楽しそうですわ。
13. Posted by えい   2012年04月03日 19:36
とても平成の今とは思えない映画。
昭和のある時期を思い起こさせ、
そして森田芳光監督の
『ライブイン茅ケ崎』のような
外した空気感。
彼がどういう思いで、
これを今の時代に放ったのか、
その真意が聞けないのが残念です。
14. Posted by にゃむばなな   2012年04月03日 20:27
えいさんへ

こういう時代だからこそこの映画を撮ったのか。それともこういう作品に辿り着いたから撮ったのか。
森田芳光監督の真意はいったいどんなものだったのでしょうね〜。
15. Posted by FREE TIME   2012年04月05日 23:26
こんばんは。
まさに「鉄道バカ日誌」でしたね。
類は友を呼ぶという諺を地でいく映画で、面白可笑しく観る事が出来ました。
鉄道マニアの世界って奥が深そうです。
16. Posted by ジョニーA   2012年04月06日 02:06
おおむね満足できました〜♪
ただ、ちょっと人間関係の結びつきの偶然っぷりは、やりすぎな気も
しちゃいましたー。偶然はピエール瀧のエピソードだけで良かったような・・。
そう思い返せば、「猟奇的な彼女」における偶然の見せ方は秀逸でしたね!
“運命は、努力した者にのみ偶然という橋を架けてくれる”というフレーズ
が心地よく最後に胸に響いてきます。本作では、あまり努力してない人も
偶然の恩恵にあやかっていますから・・(苦笑)
17. Posted by にゃむばなな   2012年04月06日 10:11
FREE TIMEさんへ

テッチャンの世界はかなり奥が深いらしいですよ。
乗り鉄、撮り鉄などその種類は様々あるみたいですから。
しかも各分野によって、時に同じテッチャンでも相互理解ができないこともあるとか。
18. Posted by にゃむばなな   2012年04月06日 10:13
ジョニーAさんへ

ほんと、努力なしで仕事を成し遂げてしまうんですからね〜。
そう思うと『猟奇的な彼女』のキョヌはめちゃ苦労してましたもんね。

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