2012年12月06日

『ヴァージニア』

ヴァージニアフランシス・フォード・コッポラはどこへ向かっているのでしょうか。
ティム・バートンのような万人ウケするゴシックホラーでもなく、サム・ライミのようなヲタク魂全開の1970〜80年代ホラーでもないこの映画。メジャー系では作れない作品を撮ろうとしている意気込みは分かるのですが、ただこれでは多くの方にとっては眠くなるホラーとしか言い様がないでしょう。

まずスティーブン・セガールの偽物か!と見間違えるほど、どえらくお太りになられたヴァル・キルマーに衝撃を受けるこの作品。あの特徴的な半開き唇も頬のお肉ですっかり存在感を無くし、正直なところ映画が始まって5分ほど経ってからようやくこの映画の主演が彼であることを思い出したほどでしたよ。

そんなポッチャリ・キルマーが演じるのはスランプに陥っているオカルト作家。そしてこの作家がサイン会のため訪れた町に七つの盤面が違う時間を示す時計台があったり、保安官事務所に胸に杭を打たれた少女の死体が安置されていたり、ミステリー小説好きの老保安官からこの呪われた町での事件を題材に共著を求められたりすると、必然的に懐かしいホラー映画を見ているようでワクワクするのですが、ただこの映画にワクワクするのは残念ながらこの導入部分まで。

というのも導入部分が終わると、このオカルト作家が取材を行うのは主に夢の中で、しかも水先案内人がエドガー・アラン・ポーであったり、『スペル』のようなB級ホラーテイストな映像であったりする割には、特にこれといったことが何も起こらないんですよね。

恐らくポーファンの方であれば、この作品のあちらこちらに散りばめられた偉大なミステリー作家に関するネタを楽しむことが出来たのかも知れませんが、特にポーファンでもない私にとってはミステリーとしてはよく分からない、ホラーとしては怖い要素が何一つない映画としか映らないのです。
しかもこのポスターで魅力的に映し出されているヴァージニア役のエル・ファニングも特に何もしない。となれば当然の如く、中盤からは眠い眠い。

結局、金銭問題でオカルト作家を殴った老保安官が事務所で殺され、オカルト作家がこれまで安置されている少女の亡骸から打たれた杭を抜いたことで、さぁヴァンパイア少女ヴァージニアが血塗れになってオカルト作家を襲ったぞ!次の展開はどないなる?と思ったところでの、作家の新作が完成しました?えっ、夢オチでっか?なあのラスト。う〜ん、私にはこの作品がよく分かりませぬでした。

ちなみに英語に詳しい方によると、この作品の原題『TWIXT』はbetwixtの省略形だそうで、意味はbetweenと同じだそうです。そして「betwixt and between」というイディオムのあるそうで、その意味は「どっちつかず」だとか。作品の内容だけでなく、評価もどっちつかずになっているのでしょうかね?私にはよく分かりませぬです。

深夜らじお@の映画館はヴァル・キルマーの知事選出馬報道がどうなったのかが気になります。

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acideigakan at 17:40│Comments(2)clip!映画レビュー【あ行】 

この記事へのコメント

1. Posted by ばねぱん   2012年12月09日 02:43
我が生涯 不動のベスト1作品『ゴッドファーザー』を撮ったコッポラ監督も近年スランプなのでしょうか。。 そういえば最近のコッポラ監督の作品 全然見てません。
2. Posted by にゃむばなな   2012年12月09日 15:25
ばねぱんさんへ

ほんと、この巨匠もどうしちゃったんでしょうね。
復活を心待ちにしているファンは世界中にいるのに…。

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