2013年02月15日

『ゼロ・ダーク・サーティ』

ゼロ・ダーク・サーティビンラディンを追い詰めた執念が涙に変わっても、テロリストとの戦いは終わらない。
これはアメリカを賛美する映画ではありません。キャスリン・ビグロー監督がビンラディン殺害計画から時間を置かずに当事者の証言を積み重ね、そして当事者にしか分からない緊張感で彩った、最前線でテロとの戦いを続ける人々の生々しい現実を描いた稀に見る傑作です。

これがもしアメリカを賛美する映画なら絶対に描かれないであろう、あまりにも非人道的な拷問から始まるこの作品。絶食や水攻めはもちろん閉所への収監など見ているだけでも気分が悪くなるような拷問を続けなければ情報を得ることが出来ないCIAの焦りを感じると同時に、ビンラディンの捜索どころか連絡係アル・アフメドの捜索さえもワラ山から針を探すような難作業であったことを実感せずにはいられないんですよね。

しかもCIAの分析官が捜索作業を行っている場所は、ダニエルが猿にアイスを奪われたくだりで示唆されたように、少しでも気を許せば命を落とす危険な地域。
情報を得ようと客人を招けば分析官ジェシカが自爆テロに巻き込まれ、何気なく車で通勤しようとすると分析官マヤが銃撃されるなど、ビンラディンを追い詰めるはずが逆にCIAの分析官たちもその緊張感に追い詰められていく。そんな平和な世界では決して味わうことのない独特の嫌な緊張感がこの映画には終始漂っているのです。

そしてアル・アフメドの正体を掴み、アジトを見つけるもなかなか奇襲作戦が行われず、マヤが4ヶ月近くも毎日チーフのガラス壁に日数を書き続ける焦りと苛立ちが頂点に達しようとした時に冷静に描かれる周囲の声。
そのアジトにビンラディンがいるという確証が持てないという上司たち、マヤの本気を2人きりの直接会話で確かめようよするCIA長官、そしてマヤの自信たっぷりな姿を信じることにするシールズ隊員たち。
マヤ自身も確証なき執念だけでビンラディンがアジトにいることを信じているだけに、シールズ隊員たちを送り出すにもどこか気が引けてしまう。でもその執念を貫かない限り、ビンラディンを捕らえることは出来ないも分かっている。

そんな後には引けないマヤの執念を信じ、深夜00時30分にステルス型ブラックホーク2機でシールズが奇襲攻撃を掛けるシーンに漂う緊張感。これが視野の狭い暗視スコープ映像と真っ暗でほぼ見えない目視映像だけで描かれているため、とにかく凄いこと。本当にその場にいた人間にしか分からないことが描かれているとしか思えないこの奇襲攻撃はもはや映画というよりはドキュメントに近いもの。それだけにビンラディン暗殺も映画的には凄くあっさりしているんですよね。

でもそのあっさりなのが紛れもない現実。ビンラディンの死を目の当たりにしたマヤが戸惑いに似た言い様のない心の揺れを隠せないのも嘘のない現実。

最後に帰還する軍用機のパイロットに「あんたは大物なんだろ?」と言われ、涙を流すマヤの心境。そこにはジェシカの仇を取ったという満足感や国家を守るという使命を果たしたという安堵感よりも、長年追い続けたビンラディンに死体という形でしか会えなかった虚無感、そのビンラディンを暗殺してもテロが終わらないことを実感した無力感など様々な感情が彼女を襲ったはず。

9.11から10年、首謀者のビンラディンは暗殺された。でも世界は報復という名の負の連鎖から未だ逃れることは出来ていない。それが私たちが生きている世界の現実。

深夜らじお@の映画館はジェシカ・チャステインの名演技も素晴らしいと思いました。

※お知らせとお願い
【元町映画館】に行こう!

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 『ゼロ・ダーク・サーティ』  [ ラムの大通り ]   2013年02月15日 22:39
(原題:Zero Dark Thirty) ----これって、 アカデミー作品賞を取った『ハート・ロッカー』の キャスリン・ビグロー監督の作品だよね。 またまた最有力と言われているみたいだけど…? 「う〜ん。 今回のオスカーは『レ・ミゼラブル』じゃないかな。 なんと言っても、あ..
2. ゼロ・ダーク・サーティ  [ Memoirs_of_dai ]   2013年02月15日 23:57
無言の訴え 【Story】 ビンラディンの行方を追うものの的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わる...
3. ゼロ・ダーク・サーティ  [ とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver ]   2013年02月16日 00:02
映画を見終わって思うのは虚しい気持ちだ。ソ連侵攻でアフガニスタンにゲリラ組織を作ったCIAが、時代の流れでその組織のリーダーを抹殺する。よくここまで取材をして忠実に描いたものだと驚いてしまう。
4. 劇場鑑賞「ゼロ・ダーク・サーティ」  [ 日々“是”精進! ver.F ]   2013年02月16日 05:57
執念と狂気の先にあるもの… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201302150002/ メール便限定配送料無料!メール便による紛失、傷、汚れは商品を無料交換します...
5. ゼロ・ダーク・サーティ  [ Akira's VOICE ]   2013年02月16日 10:48
迫真を体感。全身疲労。  
6. 年月の重さ。『ゼロ・ダーク・サーティ』  [ 水曜日のシネマ日記 ]   2013年02月16日 12:35
911全米同時多発テロの首謀者ビンラディンの殺害計画をCIAの目線から描いた作品です。
7. ゼロ・ダーク・サーティ : 衝撃のニュースの裏側にあるもの  [ こんな映画観たよ!-あらすじと感想- ]   2013年02月16日 16:25
 2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件。私が生まれてから見てきたニュースの中で、未だにNo.1の衝撃度です。次の日、会社に出社しても何となく落ち着かなかったの
8. ゼロ・ダーク・サーティ / Zero Dark Thirty  [ 勝手に映画評 ]   2013年02月16日 17:15
9.11の首謀者といわれるオサマ・ビン・ラディン。彼を追い詰め、殺害に至るまでを、事実を下に描いた作品。微に入り細に入り描かれているので、機密の漏洩を疑われ大問題になったといわれる作品。 私は陰謀論者じゃ無いですが、この手の作品って、ある意味世論誘導的な意...
9. ゼロ・ダーク・サーティ・・・・・評価額1750円  [ ノラネコの呑んで観るシネマ ]   2013年02月16日 23:07
この世界の、闇に生きる。 全世界に衝撃を与えたオサマ・ビン・ラディン殺害作戦の背景を、一人のCIA情報分析官の目を通して描いたサスペンスフルな問題作。 ジャーナリストでもある脚本家のマーク・ボー...
10. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜 ]   2013年02月16日 23:11
評価:★★★★【4点】(14) 彼女が見せるラストの虚脱感は前作同様胸に刺さります。
11. ゼロ・ダーク・サーティ  ★★★★  [ パピとママ映画のblog ]   2013年02月17日 00:00
9.11テロから10年、人々のビンラディンに対する記憶も薄れようとしている2011年5月1日、アメリカのネイビーシールズがビンラディンの隠れ家を急襲し、殺害する事件が起きた。 その裏に、ひとりのCIA女性分析官の功績が大きかった事が明らかになる。本作はその分析官マヤ...
12. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 象のロケット ]   2013年02月17日 10:27
2003年。 若きCIA女性情報分析官マヤは、オサマ・ビンラディンの捜索チームに抜擢される。 ビンラディンはイスラム過激派テロリスト集団“アルカーイダ”の司令官で、9.11アメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされていた。 捕虜からビンラディンの連絡員の名を聞き出したも
13. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 風情♪の不安多事な冒険 Part.5 ]   2013年02月17日 10:49
 アメリカ  サスペンス&戦争&アクション  監督:キャスリン・ビグロー  出演:ジェシカ・チャステイン      ジェイソン・クラーク      ジョエル・エドガートン ...
14. ゼロ・ダーク・サーティ  [ ハリウッド映画 LOVE ]   2013年02月17日 11:40
原題:Zero Dark Thirty監督:キャスリン・ビグロー出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング
15. ゼロ・ダーク・サーティ  [ ハリウッド映画 LOVE ]   2013年02月17日 11:50
原題:Zero Dark Thirty監督:キャスリン・ビグロー出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング
16. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 心のままに映画の風景 ]   2013年02月17日 18:28
2003年、CIAパキスタン支局に、情報分析官マヤ(ジェシカ・チャスティン)が派遣されてくる。 国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン追跡チームには手詰まり感が漂っていたが、マヤは次第に...
17. 映画「ゼロ・ダーク・サーティ」  [ FREE TIME ]   2013年02月17日 22:17
映画「ゼロ・ダーク・サーティ」を鑑賞しました。
18. ゼロ・ダーク・サーティ / ZERO DARK THIRTY  [ 我想一個人映画美的女人blog ]   2013年02月18日 00:34
ランキングクリックしてね ←please click   ゼロ・ダーク・サーティ:米軍軍事用語。 AM 0:30を表す。ビンラディン捕縛作戦決行の時間と言われている。 ビンラディンを追い詰めたのは、ひとりの女性だった— この驚きの実話を 「ハー...
19. [映画『ゼロ・ダーク・サーティ』を観た(短評)]  [ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭 ]   2013年02月18日 06:23
☆・・・これは、非の打ちどころの無い傑作ですな。  二時間四十分、真実に裏打ちされた硬質の物語を堪能した。  女監督 キャスリン・ビグローの、デビュー当時から変わらない執拗さが、完璧な形で表出しました。  凄い!  ちなみに、私は、反原発運動などの、安売..
20. ゼロ・ダーク・サーティ 21世紀の最初の10年間を考える衝撃の問題作!  [ 労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと〜 ]   2013年02月18日 10:04
【=12 試写会2】 この映画は是非観たかった、それをいち早く試写会で鑑賞することが出来た!(2月7日、よみうりホールにて)  2003年、パキスタンにあるCIAに情報分析官マヤが派遣されてくる。捕虜の拷問に最初は目を背けるマヤだが、次第にそんな状況に慣れていく。...
21. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 新・映画鑑賞★日記・・・ ]   2013年02月18日 11:22
【ZERO DARK THIRTY】 2013/02/15公開 アメリカ PG12 158分監督:キャスリン・ビグロー出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェー...
22. ゼロ・ダーク・サーティ/ジェシカ・チャステイン  [ カノンな日々 ]   2013年02月18日 22:03
観る前から予告編の印象だけでこれはアカデミー賞最有力なんじゃないかな?と思えてしまうのは、やっぱりこの題材がアメリカ人の愛国心を掴みそうな気がするからなんですよね。9.11 ...
23. ゼロ・ダーク・サーティ  [ とりあえず、コメントです ]   2013年02月18日 23:09
『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督が一人の女性を主人公に9.11以降のCIAを描いた作品です。 前作もリアルな緊張感に引き込まれたので、今作はどんな作品になっているのか気になっていました。 出だしから強烈なシーンの連続に、主人公と一緒に厳しい中東の世界
24. ゼロ・ダーク・サーティ  [ だらだら無気力ブログ! ]   2013年02月19日 00:48
凄く重厚で見応えある作品だった。
25. 映画「ゼロ・ダーク・サーティ」感想  [ タナウツネット雑記ブログ ]   2013年02月19日 20:51
映画「ゼロ・ダーク・サーティ」観に行ってきました。 2001年のアメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされるオサマ・ビン・ラディンの所在を10年にわたって探し続け、ついに殺害するに至ったCIAの女性分析官にスポットを当てたサスペンス作品。 映画のタイトルは、
26. 「ゼロ・ダーク・サーティ」みた。  [ たいむのひとりごと ]   2013年02月20日 13:54
911アメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされる国際テロ組織「アルカイダ」の指導者:オサマ・ビンラディンが実際に暗殺されるまでの過程が明かされた衝撃作。初めて予告編を見た時も「2011年5月の出来事がも
27. 「ゼロ・ダーク・サーティ」  [ YUKKOのI LOVE MOVIES ]   2013年02月20日 22:50
2001年に約1700人の死者を出したアメリカ同時多発テロ事件911事件から10年がたった2011年5月1日、首謀者とされるオサマ・ビンラディンが潜伏先で殺害されるまでを描いた映画。「ハート・ ...
28. ゼロ・ダーク・サーティ  [ LIFE ‘O’ THE PARTY ]   2013年02月21日 01:35
真夜中の0時30分 っていう意味の軍隊用語なんだってさ ゼロ
29. 午前零時半〜『ゼロ・ダーク・サーティ』  [ 真紅のthinkingdays ]   2013年02月21日 08:03
 ZERO DARK THIRTY  9・11以降、止まないテロ事件と行方知れずのアルカイダの首謀者、ビン・ ラディン容疑者に、CIAは苛立ちを募らせていた。パキスタン支局に派遣され た若き分...
30. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 悠雅的生活 ]   2013年02月21日 20:25
情報収集。殺害計画。どこへ行く。
31. ゼロ・ダーク・サーティ  [ 映画にする? ]   2013年02月22日 04:43
ゼロ・ダーク・サーティ1990年(アメリカ)原題:Zero Dark Thirty監督:キャスリン・ビグロー出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、マーク・ストロング、ジョエル・エ ...
32. 「ゼロ・ダーク・サーティ」涙のわけ  [ ノルウェー暮らし・イン・原宿 ]   2013年02月22日 22:21
ビンラディンを殺したことで、二度とテロは起こらないのか?
33. ゼロ・ダーク・サーティ/ZERO DARK THIRTY  [ いい加減社長の映画日記 ]   2013年02月23日 07:22
ビンラディン暗殺作戦が、どう展開されたのか・・・ 「オフィシャルサイト」 【ストーリー】 2003年、パキスタンにあるCIAの部署に情報分析官マヤが派遣されてくる。 捕虜の拷問に最初は目を背けるマヤだが、次第にそんな状況に慣れて行く。 やがてビンラディンの連絡員...
34. No.338 ゼロ・ダーク・サーティ  [ 気ままな映画生活 ]   2013年02月24日 23:32
2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を、「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督が映画化。テロリストの ...
35. ゼロ・ダーク・サーティ  [ Said the one winning ]   2013年02月25日 11:40
監督:キャスリン・ビグロー出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンドルフィーニストーリー:ビンラディンの行方を追う...
36. 『ゼロ・ダーク・サーティ』 スパイアクションを楽しもう  [ 映画のブログ ]   2013年03月02日 19:40
 ハリウッド映画と聞いて、芸術性の高い作品や難解で思弁的な作品を期待する人は少ないはずだ。たいていの人はハリウッドに、判り易くて面白く、手に汗握ったりワクワクする作品を求めていよう。  特にアク...
37. いかにして ビンラディンを・・・  [ 笑う社会人の生活 ]   2013年03月07日 21:06
17日のことですが、映画「ゼロ・ダーク・サーティ」を鑑賞しました。 CIAの女性分析官マヤを主人公にビンラディン捜索チームの活躍 そして 殺害計画までの全貌が描かれる まさに「いかにビンラディンを捕らえたのか」という ドキュメンタリーのようなリアリティー 圧倒...
38. 『ゼロ・ダーク・サーティ』 2013年14本目 フォーラム仙台  [ 映画とJ-POPの日々 ]   2013年07月04日 00:09
『ゼロ・ダーク・サーティ』 2001年9月11日に起きた「アメリカ同時多発テロ」の首謀者とされる、ウサマ・ビン・ラディン容疑者を追い詰め、2011年5月2日にアメリカ軍特殊部隊が殺害 ...
39. 映画『ゼロ・ダーク・サーティ』を観て  [ kintyre's Diary 新館 ]   2013年07月15日 23:12
13-19.ゼロ・ダーク・サーティ■原題:Zero Dark Thirty■製作年、国:2012年、アメリカ■上映時間:158分■観賞日:2月23日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)■料金:1,800円 □監督・製作:キャスリン・ビグロー◆ジェシカ・チャステイン(マヤ)◆ジェイソン・
40. 「ゼロ・ダーク・サーティー」  [ ここなつ映画レビュー ]   2014年01月10日 14:16
そろそろ2013年に鑑賞した作品の、ベストなどを決めなくてはならない…って、誰に強制された訳でもないけど、まだブログにupしてない作品が幾つかあるのでそれらをupしてから決めようっと。 という事で、「ゼロ・ダーク・サーティー」。凄い作品でした。まず、女性分析

この記事へのコメント

1. Posted by dai   2013年02月16日 00:02
こんばんは。

アメリカ万歳になっておらず、
ジェシカ・チャステインの
素晴らしい演技によって非常に
見ごたえのある映画になっていました。
ラストの涙のシーンは本当に素晴らしい演出でした。
2. Posted by BROOK   2013年02月16日 06:10
全てはラスト40分に集約されていたと思います。
ビンラディンを追い詰めるために、彼女は何をして、何を失ったのか…。

最後の彼女の流す涙が非常に印象的でした。
3. Posted by にゃむばなな   2013年02月16日 11:23
daiさんへ

現代アメリカを皮肉る訳でも賞賛する訳でもなく、ただ現実を描く。
その一貫性が素晴らしかったですね。
さすがキャスリン・ビグロー監督です。
4. Posted by にゃむばなな   2013年02月16日 11:25
BROOKさんへ

使命を果たしても残らぬもの。それが彼女の流した涙に集約されてましたよね。
あのラストは本当に素晴らしいの一言です。
5. Posted by ノラネコ   2013年02月17日 01:28
マヤのジリジリとした焦燥感がそのまま伝わってくる圧倒的な臨場感。
キャスリン・ビグローはまた漢の映画を作り上げましたね。
UBLは殺したけど、親を目の前で殺された子供たちの姿が、更なる復習の連鎖を示唆する様で、何とも遣る瀬無い気分にさせられました。
傑作です。
6. Posted by にゃむばなな   2013年02月17日 10:47
ノラネコさんへ

この作戦で得た結果はただ「ビンラディンを殺害した」だけなんですよね。
テロの脅威を取り除くことは出来ていないですし、仰る通り次のテロリストを目の前で生んでしまったとも捉えられる。
そこまでもきちんと描く。さすがキャスリン・ビグロー監督です。
7. Posted by えふ   2013年02月17日 11:40
アメリカ賛美じゃないところが良かったですね。
最後の突入も、清々粛々と、
かえって緊張して見てしまいました。
8. Posted by にゃむばなな   2013年02月17日 21:48
えふさんへ

アメリカ賛美映画ではないからこそ、ラストの突入劇もリアルに見えるんでしょうね。
これが事実に近い話だけに、マヤが最後に流す涙も印象的でしたよ。
9. Posted by FREE TIME   2013年02月17日 22:30
こんばんは。
テロ事件からビンラディン殺害までの約10年間が非常に重く辛い現実である事を痛感する内容でしたね。
観終わった後にも疲労感ばかりが残ったし…。
それでも、マヤを演じたジェシカ・チャステインの熱演は誇張抜きに素晴らしかったし、アメリカがやった事をヨイショしない部分が良かったと思わせる作品でした。
10. Posted by オリーブリー   2013年02月17日 23:03
こんばんは。

長年の目標を達成したのに、その達成感がない。
彼女の涙は、個人的な感情が初めて現れたのではないかと思いました。
11. Posted by にゃむばなな   2013年02月18日 20:39
FREE TIMEさんへ

見終わった後に疲労感を感じるということは、この映画が現場の疲労感をもきちんと描き出しているという証拠でもあると思います。
とにかくよくリサーチされた映画だと思いましたよ。
12. Posted by にゃむばなな   2013年02月18日 20:40
オリーブリーさんへ

そうでしょうね。感情を抜きにして挑まなければならない仕事が終わったとき、彼女の本音があの涙として表れたのかも知れませんね。
13. Posted by yukarin   2013年02月18日 22:49
こんばんは♪
ビグロー監督はまたしてもすごい作品を作りましたね。
ジェシカ・チャステインの演技も素晴らしかったです。
ラストの突入のシーンはリアリティがあって見入ってしまいました。
ラストのマヤの涙もとても印象に残るシーンでしたね。
14. Posted by かのん   2013年02月19日 09:54
素晴らしい傑作でした。おっしゃる通りたんにアメリカ万歳な映画ではなく客観的な視点で批判もこめられているところがいいんですよ。

証言から得た事実を誠実に丁寧に積み上げたからこその物語だと思いました。
15. Posted by にゃむばなな   2013年02月19日 20:33
yukarinさんへ

キャスリン・ビグロー監督の素晴らしさ、ジェシカ・チャスティンの素晴らしさ。
それらがこの映画の素晴らしさに直結してましたね。
16. Posted by にゃむばなな   2013年02月19日 20:36
かのんさんへ

アメリカを称賛するわけでも批判するわけでもなく、ただ事実を積み重ねる。
それがどれだけ素晴らしいかをこの映画は証明してますよね。
17. Posted by 一夫巣   2013年02月20日 06:33
キャスリン・ビグロー監督の映画を始めて観賞しました。芯の強そうなご尊顔から強い内容であろうと想定していました、そのとおり。強烈でした。
マヤ(JENですね)はこの役者さんによって毒気を薄められてちょうどいい感じの演技に仕上がっていると感じました。
ソプラノズのおじさん、ジェームズ・ガンドルフィーニは見れば見るほど、味のある人なので、出てくれていて嬉しいです。久しぶりにソプラノズを全巻通しで観たくなりました。今回は優しい感じの役をもらってますね。エリート組織の長も似合うので(ちゃんと弁護士に見えます、笑)やっぱり良い役者さん。
しかしまあ、マヤもここまで相手を追い込んで今後どうなるのか、ひとごとながら考えてしまいます。力には力かあ。。そんなのでいいのかなあ。政権が変わろうとも対外方針は変わっていないということも、この映画観ればよくわかりますね。
撮影地がヨルダンとエジプトというのもなるほど、と。シールズと作戦支える軍の暴力性が解かれるごとく次々と展開されていくさま(最後の30分に入る前から)はリアリティの追求もあったのでしょうし見事な演出と思うと同時に、正直申し上げて目を覆いたくなりました。観ているほうがつらい。
マヤを演じたジェシカ・チャステインのインタビューを見ると、まったく普通の若い女優さん。この落差は流石ですけど、エンタテイメントだけに収まらない内容を含む映画を見せられた方としてはたまりません。
私個人のつぼは、マヤが上司の部屋にホワイトボードペンで書き続けた日数のシーン。傑作。
マヤを演じた彼女は、一皮もふた皮も向けましたねえ。
18. Posted by たいむ   2013年02月20日 13:53
過不足なく事実を伝える映画でしたね。
そして、最後の涙に何かを思う。

キャスリン・ビグロー監督だなぁって映画でした。
19. Posted by にゃむばなな   2013年02月20日 15:23
一夫巣さんへ

個人的にはこのジェシカ・チャステインにオスカーを取ってほしいですね。
この映画はキャスリン・ビグロー監督と彼女なしでは語れないほど素晴らしいものでしたから。
20. Posted by にゃむばなな   2013年02月20日 15:24
たいむさんへ

ほんと、キャスリン・ビグロー監督らしい作品ですよね。
女性らしからぬ骨太さと、女性らしい繊細さ、そしてアメリカ万歳にならない一貫性。
芯の強い女性が描く映画でしたよ。
21. Posted by えい   2013年02月20日 22:28
どなたかが、
「なぜ、子供や家族を殺さないんだ?
目の前であんな殺害を見たら、
また、復習するに決まっているだろう」といった趣旨のことを書かれていましたが、
それまで考えたこともなかっただけに
なるほどとうなずくとともに、
これじゃあ、復讐の連鎖は終らないな…
と思ったものでした。

悲劇に終止符が打たれるのは
いったいいつのことでしょう?
22. Posted by YUKKO   2013年02月20日 23:02
マヤの執念凄いです。あの建物にビンラディンがいるってのは、カンもありますね。兵士たちを見守る姿が、こちらまで不安が伝わりました。アカデミー賞では、前評判は、「リンカーン」か高いですが、私は、この映画がとってもおかしくないと思います。
23. Posted by にゃむばなな   2013年02月21日 09:42
えいさんへ

織田信長を始め戦国時代は復讐を恐れてそういうことをしていたそうですが、現代では批判が集まるからとか、どこかの団体が五月蠅いからとか、いわゆる先の先まで見ていない大人の事情があるんでしょうね。
悲劇の終止符を終わらせるには教育しかないのでしょうけど、教育の重要性は教育を受けた者にしか分からないという矛盾がやっかいなことです。
24. Posted by にゃむばなな   2013年02月21日 09:44
YUKKOさんへ

最後に勘頼りになってしまった不安が見事に演技に現れていましたよね。
間違っていたらシールズは全員死亡することもあるのですから。
アカデミーに関しては…数年前に『ハート・ロッカー』で受賞してますからね。
作品賞はないでしょう。
25. Posted by 悠雅   2013年02月21日 20:51
確信があっても確証がない。いや、確証がないだけで確信がある、なのか。
でも、決行する。
それが、女性の腹の括り方かもしれないとふと感じました。
もちろん、この作戦でも確証が得られたら申し分なかったのでしょうが、
もし、ここでマヤが決断しなければ、
今、何がどうなっているのだろうと思います。
ただ、それでも復讐の連鎖が断ち切られることは難しいのでしょうが・・・
26. Posted by にゃむばなな   2013年02月21日 21:43
悠雅さんへ

ほんと、まさに女性の腹の括り方ですよね。
でもそこまで人生を賭けてビンラディンを追い詰めたのに、復讐の連鎖を断ち切ることまでは出来ず、テロは続く。
ただ彼女が行動を起こさなければ…と考えると、歴史とは不思議なものですよね。
27. Posted by pu-ko   2013年02月22日 04:40
はじめまして。
襲撃シーンはまさに見てきた人が描いたとしか思えないリアリティでした。
虚無感を感じるけれど、これがテロに対する世界の現実だと見せ付ける演出も見事。
マヤの10年間の変化と焦燥も丁寧に描かれドラマとしても魅せてくれましたね。
28. Posted by にゃむばなな   2013年02月22日 19:52
pu-koさんへ

こちらこそはじめまして。
ほんと、この映画は監督や脚本家が現場で見てきたかのような作品になってましたよね。
それだけリサーチを丁寧に重ねてきた結果なのでしょう。
凄い映画でしたよ。
29. Posted by ノルウェーまだ〜む   2013年02月22日 22:37
にゃむばななさん☆
さすがピグロー監督でしたね。
綿密なリサーチがあっての脚本は見事でした。
それでも報復と言う負の連鎖は、止まることが無いのだとしたら、なんとも空しいです。
30. Posted by にゃむばなな   2013年02月23日 16:02
ノルウェーまだ〜むさんへ

これだけ頑張っても負の連鎖は止まらない。本当に虚しいですよね。
そんな思いも含めてラストにマヤの涙で纏める演出も見事でした。
31. Posted by kajio   2013年03月08日 18:31
遅ればせながら観てきました。

ハート・ロッカーよりも話のスケールが大きくなっており、より重く、よりカタルシスが無いまま…

ぶっちゃけた話、作戦が完了した後遺体の顔を観たマヤが

『これは…ジェロニモじゃない…』

と呟いて、画面が暗転して終わるんじゃないか?とヒヤヒヤさせられてましたもん。

とにかく、そんな風に終わらせたビグロー監督の技量は素晴らしいと思いました。

32. Posted by にゃむばなな   2013年03月08日 19:45
kajioさんへ

私もマヤが遺体を確認するくだりは「もしかしたら…」って思いましたね。
そう思わせる監督の演出がそれほどまでに素晴らしいという証でもあるのでしょうね。
33. Posted by きさ   2013年03月10日 08:16
重苦しい映画でした。
前半はビンラディンの居所をつかむために非道な拷問シーンが続きますし、テロで主人公周辺の人物も殺されます。
最後の暗殺作戦はスリリングですが、実話とはいえ家族の前でその父、夫を殺すのですから、これまたやりきれないです。
主人公の終始張り詰めた表情が印象的でした。
ラストの表情は救いなんですかねえ。
マーク・ストロング好きなんでもうちょっと活躍してほしかったです。
34. Posted by にゃむばなな   2013年03月10日 17:38
きささんへ

重苦しいと感じられたのはこの映画の真髄をきちんと味わっておられるという証拠ではないでしょうか。これが限りなく現実に近い真実を描いているのですから。
35. Posted by 健太郎   2013年07月04日 00:06
2 こんばんは。

どうも僕はキャスリン・ビグロー監督と相性が悪いようです。
世間一般では評価の高い『ハートロッカー』の良さが分からないせいだとは思うのですが、今作も冒頭のCIAの陰湿な拷問で引きました。

なもんで、テロで死にかけた時は「死ねばいいのに」。
テロで同僚が死んだ時は「当然の報いだ」。
等と思う有様でした。

ただ、最後の襲撃シーンはとてもリアルで、むやみに発砲しないあたりが本物に感じました。

最後の涙で、色々な思いが全て流された気がしました。
36. Posted by にゃむばなな   2013年07月04日 22:36
健太郎さんへ

誰にでも入り込めない映画ってありますからね。
あの拷問のOPでそう思ってしまうのも分かりますし、そう思ってしまったがために映画を楽しめなかった悔しさも分かります。
でもそれが「映画を見る」ということですからね。仕方ないですよ。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
昨日の訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

※オススメです♪※
『KANO~1931海の向こうの甲子園〜』主題歌
ぷろふぃ〜る
Twitter始めますた
nyamu_bananaをフォローしましょう
livedoor 天気
ちょいとした広告掲載