2013年05月20日

『プンサンケ』

プンサンケ朝鮮半島情勢の最終解決法がここにある。
あのキム・ギドクが脚本と製作総指揮を務めているにも関わらず、朝鮮人は南北関係なく自分のことしか考えていない連中しかいないのかとしか思えないほど面白くないこの映画。ただ最後まで一言も喋らない主人公が復讐のために取った行動こそ、北朝鮮と韓国の対立を解決する最終手段だと思いました。

軍事境界線を掻い潜り、南北を行き来しながら人でもモノでも何でも運ぶ無口な男。豊山犬と書いてプンサンケと読むタバコを好むこの運び屋は素性も分からなければ、なぜ一言も話さないのかも一切不明なんですが、とにかくキャラクターとしての魅力は素晴らしいの一言。

ただこの映画がダメなのはこの無口な主人公以外が全員自己中心的な言動しか取らないので、思いやりの精神を尊ぶ日本人的感覚というフィルターを通さなくても、とにかく腹立たしいんですよね。

例えばプンサンケに北朝鮮で捕まった工作員を助けるように依頼した情報部員は謝礼を払うどころかプンサンケを逮捕する卑劣ぶり。
また平壌から韓国へ運ばれてきたイノクもいくらプンサンケが何も話さないとはいえ、軍事境界線という最も危険な場所で大声で叫ぶのはアホの極み。
さらにイノクを韓国に呼び寄せた北朝鮮人教授も暗殺を恐れているとはいえ、情報部から依頼された報告書を一切書かずに贅沢三昧な生活をしているのはもはや詐欺師のレベル。
そして韓国に潜入していた北朝鮮工作員もイノクにダイヤのネックレスを飲み込ませたうえに、河原で殺害して体内からダイヤを取り出し洗うというのも鬼畜以下の行為と、とにかく出てくる登場人物が次から次へと自分のことしか考えていない言動ばかり取るので、気分が悪くなる一方なんですよね。

まぁ井の中の蛙状態の北朝鮮といい、日本外しで半島情勢を解決しようと無駄な努力をしている韓国といい、昨今の彼らの言動を見ているとこの民族には思いやりの精神が欠片もないのかと思えないので、ある意味この映画はリアルに朝鮮民族を描いているのかも知れませんが、それで映画まで面白味がなくなるのは辛いものですね。

しかしこんな面白味のない映画でも、最後にプンサンケがイノクを失ったことへの復讐のために北朝鮮工作員と韓国情報部員を交互に一人ずつ拉致し、地下の一室にまとめて閉じ込めては彼らに武器を少しずつ与えて勝手に殺し合いをさせるくだりを見ると、ある意味これが朝鮮半島情勢を解決する最終手段にも思えてくるんですよね。

もちろん話し合いによる平和的解決が最も望ましいことですが、その平和的解決でさえ日本を外してまで進めようとする韓国政府と、相変わらず恐喝外交を推し進める北朝鮮政府のやり方を見ていると、「じゃあ、朝鮮民族だけで勝手に消耗戦でもして下さい」と思ってしまう方も少なからず出てくると思うんですよね。
そういう方がこの映画を見たらどう思うか。現実的にはほぼ不可能とはいえ、恐らくプンサンケが取った行動と同じ行動を取りたくなるでしょうね。

てな訳で北朝鮮も韓国も本気で祖国統一を考えているのだろうかと最近疑問に思うことが多くなった時に見たがために、余計に面白さを感じることが出来なかった映画でした。

深夜らじお@の映画館は韓国に対するイメ−ジが年々悪くなってます。

※お知らせとお願い
【元町映画館】に行こう!

acideigakan at 22:11│Comments(0)clip!映画レビュー【は行】 

この記事へのトラックバック

1. プンサンケ  [ だらだら無気力ブログ! ]   2013年05月22日 01:30
イノクの発音がどうしても”猪木”と聞こえてしまうんだが。
2. プンサンケ  [ いやいやえん ]   2013年05月22日 21:27
ハードボイルドな展開ですが、どこかコミカルな部分をいれてくるところはさすが韓国映画。 北と南に分断された国家の悲哀が出ている作品でした。38度線を飛び越えてピョンヤンとソウルを行き来する謎の運び屋“プンサンケ”。そんな簡単に頻繁に行き来できるものなの?
3. プンサンケ ★★★  [ パピとママ映画のblog ]   2013年05月26日 01:12
国籍不明、言葉も名前も持たない謎の男―その無言の叫びが今、分断の歴史を揺るがす。 製作総指揮・脚本キム・ギドク! 観る者全てを震撼させる、驚愕のハードボイルド・アクション! ! 本作のシナリオは、『悲夢』から3年間沈黙を続けていたキム・ギドクによるもの。 分断...
4. プンサンケ  [ 銀幕大帝α ]   2013年09月10日 16:11
PHUNGSAN DOG/豊山犬 2011年 韓国 121分 サスペンス/アクション/ドラマ R15+ 劇場公開(2012/08/18) 監督:チョン・ジェホン 製作総指揮:キム・ギドク 脚本:キム・ギドク 出演: ユン・ゲサン:プンサンケ キム・ギュリ:イノク <ストーリー> 38度線を...

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
昨日の訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

※オススメです♪※
『KANO~1931海の向こうの甲子園〜』主題歌
ぷろふぃ〜る

にゃむばなな

Twitter始めますた
nyamu_bananaをフォローしましょう
livedoor 天気
ちょいとした広告掲載