2013年05月24日

『ポーとミーのチャチャ』

ポーとミーのチャチャ好きなのに伝えられない、自分に素直になれない双子の恋心。
第8回大阪アジアン映画祭ではABC賞を、2012年の台北映画祭ではグランプリや最優秀脚本賞・最優秀編集賞を受賞するなど、多くの話題を集めたこの台湾発の青春ラブコメ映画。先日ABC賞受賞を記念して関西だけ深夜にてTV放送されていたので見てみましたが、これは本当にステキでかわいい青春映画でしたね。

両親以外は見分けがつかないほど身長や体格だけでなく成績もバスケのポジションも同じという双子の姉妹ポーとミー。でも好きな人はそれぞれ違うタイプというのがこの映画のミソなのですが、まず妹のミーにタピオカティーで恋の猛攻を仕掛ける弁論部のエースであるヨーグルトが見た目と違って草食系であるの対し、姉のポーが好きになったヤクザの姉を持つピンもチェ・ホンマンのような見た目なのに中身は凄く紳士的であるなど、結構リアリティのある設定になっているのが楽しいこと。

なので当然ヨーグルトはミーと付き合い始めるもデートでもろくに話も出来ず終いなのに、恋の相談に乗ってもらっているポーの前では普通に話せる始末。
一方でピンは止血用に借りたハンカチを丁寧に洗って返すものの、友人が教えてくれたハンカチを返す相手はポーではなくミーという始末。
しかもこのハンカチがヨーグルトがミーにプレゼントとして贈ったものを姉のポーが姉妹共用ということで使っていたことに加え、ピンは別件でポーに昼食用にメロンパンを買ってきたことがきっかけで毎日ポーのためにと思ってミーの机の中にメロンパンを忍ばせるロマンチストぶりを発揮。

こうなるとこれまた当然ヨーグルトとピンの間で勘違いによる男同士の恋の争奪戦が起こり、一方双子の姉妹にも相方への嫉妬やアイデンティーへの恐怖など双子の姉妹ならではのトラブルがあるというのが面白いんですよね。
特に恥ずかしがって自分には素直に気持ちを伝えてくれないヨーグルトに業を煮やすミーは彼氏の相談相手でもある姉のポーに対してどこかで嫉妬し、ピンに双子であることを打ち明けられないポーは好きな人に妹と見分けてもらえないことで恋に臆病になってしまうというのが可愛らしく思えるんですよね。

でもヨーグルトがポーに「ポーとミーは全然違うから見分けがつく」と言っていたように、両親以外でも自分たちを見分けてくれる人は必ずいるもの。
これまでポーとミーは青春の焦りからか好きなに見分けてもらいたいという想いに負けていたかも知れませんが、でも自分は自分という気持ちを強く持った時、恋の神様は彼女たちにステキな時間を用意してくれるんですよね。

自分の気持ちを打ち明けてくれたヨーグルトがタピオカティーを持って涙を浮かべるミーを優しく抱きしめ、髪を短くしたポーのケータイにピンが「ポー宛て」の電話を掛けてくれるあのラスト。
その後どうなったかは一切描かず、でもヨーグルトがミーの彼氏としての務めを果たし、ポーがピンからの電話をしっかりと聞くために家の中で電波の繋がる場所を探すあの笑顔を見る限り、彼女たちの17歳という時間に確実に「幸せ」という2文字が刻まれたことを感じ取れる。これが本当にステキで可愛らしく思えるんですよ。

『藍色夏恋』を始め、数々の傑作青春映画を送りだしている台湾映画界。この作品もその傑作の中の一本だと思います。本当にこれが日本未公開なのがもったいない!

深夜らじお@の映画館は台湾の青春映画が大好きです。

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acideigakan at 17:32│Comments(0)clip!映画レビュー【は行】 

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1. 『ポーとミーのチャチャ』:第8回大阪アジアン映画祭  [ だらだら無気力ブログ! ]   2013年05月24日 22:55
チャチャってどういう意味なんだろ。

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