2015年09月16日

『ピクセル』

ピクセル持つべきものはゲームヲタクの友人か、それとも大統領になった友人か。
何だろう、この懐かしさは…。「パックマン」や「ドンキーコング」が懐かしいだけじゃない。まるで『ゴーストバスターズ』を見ているかのような、あの次の展開なんて容易に解っちゃうのに楽しくて仕方ない感覚。
やはり'80sゲームは素晴らしい!

かつて「ドンキーコング」や「スーパーマリオ」などでゲームを楽しんだ30代以上にとっては、あまりにも懐かしすぎるこのドット絵ゲーム。現代のゲームはリアルを求めた映像や人物の動きなど、それはそれで面白いのですが、でも何かが足りないと感じてしまう一抹の淋しさ。
そんな世の中において、この映画は友好のためと打ち上げたデータが誤解され、ドット絵ゲームそのままのエイリアンが地球に侵略してくるというバカげた展開にヲタクたちが世界を救うという設定がまぁ面白いこと。

しかも主人公サムは自らを負け犬と認めてしまうドット絵世代のゲーマーなのに、その幼き頃からの小デブの友人ウィルは大人になったら合衆国大統領になっている面白さに加え、配線工事に訪れた家の離婚ホヤホヤの美人妻がペンタゴンではヴァイオレット中佐として国防のエキスパートとしてサムと張り合う面白さもバカバカしくて楽しいこと。

さらに負け犬サムと半分引きこもりラドローが屈強な兵士たちにゲームセンター用ゲームで敵の行動パターンを叩き込む強烈な違和感も面白ければ、屈強な兵士たちよりも2人のモテ度ゼロのヲタクが敵を次々と倒す爽快感も『ゴーストバスターズ』のようで楽しいこと。

そしてズルの火炎放射男エディを特赦で仲間として加えると、ここでまさかの「パックマン」などの産みの親でもある岩谷徹教授の登場ですか!?いやいや、別の日系俳優さんが演じているんですけど、まぁここで岩谷徹教授の名前を出してラドローが日本語で挨拶するというのもヲタク魂バッチリで楽しいじゃないですか。

ですからパックマンはビッチじゃない、良い子だと近づいては右手をグアム軍事基地やタージマハールのようにピコピコにされた岩谷教授がリタイアしても、NYの街中をミニクーパーでパックマンを追い詰める面白さもたまらなく楽しいこと。
そうそう、パワークッキー効果が無くなる瞬間にパックマンを撃退するような高度なテクニックもヲタクならではなのよね♪というのも楽しいこと。

セリーナ・ウィリアムズ本人をパーティに誘った火炎放射男エディのズルが判明するとか、2次元キャラに恋したラドローの前に3次元化したレディ・リサが現れるとか、大統領なのにゲーマーとしての血が騒いで戦いの場に駆けつけるウィルの存在感の薄さとか、子供の言葉で自信を取り戻して大活躍するサムが華麗にドンキーコングを倒すとか、そのどれもが凄くハラハラドキドキする訳ではない展開ばかりなのに、そのどれもが心が温かくなる楽しさに溢れている。
そんなクライマックスも実に『ゴーストバスターズ』のようにエイリアンの母船でのサム、ヴァイオレット、ウィルによる戦いも、地上でのラドロー、エディ、レディ・リサによる戦いも楽しくて楽しくてワクワクしちゃうんですよね。

戦いが終わればエディへのセリーナ・ウィリアムズやマーサ・スチュアートからの評価も上がり、ウィルはオバマの次に尊敬する大統領だと称賛され、サムとヴァイオレットも結ばれる。けれどレディ・リサが消えてしまったラドローの前でQバードがレディ・リサへとヴァージョンアップ!ってそんなの容易に分かってましたよ!という展開もいいじゃないですか。

先の読めない展開もいいですが、こういうヲタク魂や懐かしいものをベースに先の読める展開もまたいいもの。
EDロールでドット絵による本編ハイライトも面白ければ、EDロール後のラドローの子供が全員Qバードだったというオチもしっかり描いているところも面白いじゃないですか。

ゲームにしても映画にしても、本当に面白いものは'80sにあったのではないか。改めてそう思える、新しさと懐かしさが見事に融合した作品でした。

深夜らじお@の映画館はアダム・サンドラーの笑いは下品な下ネタがなければ凄く好きです。

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この記事へのコメント

1. Posted by BROOK   2015年09月17日 06:03
なぜアメリカでコケてしまったんでしょうねぇ…
ほんとパックマンやドンキーコングが懐かしくって、ワクワクしながら観ていました♪

エンドロールも良かったですし、
オチには笑ってしまいました。
2. Posted by かのん   2015年09月17日 08:52
私も観ながら『ゴーストバスターズ』を思い出してました。ドット画にピコピコ音や80年代サウンドなど親和性が高すぎです(笑)。

日本を襲わなかったのは、きっと手強いゲーマーがたくさんいるからかな?(笑)
3. Posted by にゃむばなな   2015年09月18日 23:27
BROOKさんへ

こんなにも懐かしいのにアメリカでコケるなんてねぇ〜。
もうその世代は映画館に来なくなってのでしょうかね?
4. Posted by にゃむばなな   2015年09月18日 23:28
かのんさんへ

確かに高橋名人とか、そこらへんに強者がゴロゴロいますからね。
やっぱり日本って凄いわ〜!
5. Posted by ジョニーA   2015年09月20日 02:58
この作品ほど、「3D/4DX」で鑑賞しがい
のある作品はなかったですぅ〜!!
劇場全体がピクセルまみれになるような感覚。
もう2〜3回は体験したいような、ちょっと
中毒性のある作品。でもアダム・サンドラー
主演ということで、、、日本じゃうけない運
命なのかなぁ〜〜?因みに、吹き替え版で、
アダムの声をあてていたのが柳沢信吾・・・。
これはかなり違和感ありまくりでした!
6. Posted by にゃむばなな   2015年09月22日 01:04
ジョニーAさんへ

これを立体映像で見たら、まさに登場人物と同じ体験が出来るってことですよね。
なのにアダム・サンドラー作品というだけで吹替えしかないなんて…。
柳沢慎吾さんはありえませんわ〜。
7. Posted by kajio   2015年10月02日 14:25
80年代ゲームへのリスペクトは伝わってきましたが、パックマンのニューヨーク決戦のカーアクションを観た後だと、ドンキーコングの1面のみという最終決戦があっさり目に見えてしまったので、バランスというか構成には難があったかなぁ、と思いました、

8. Posted by にゃむばなな   2015年10月06日 23:07
kajioさんへ

上映時間の関係でなのか、それとも別の理由なのか、確かに残念でしたね。
でもまぁ、あれ以上広げることが出来なかったのかとも思いましたよ。

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