2016年08月24日

『傷物語暁血篇』

傷物語パンツは返さないが、恩は返す!
これでこそ変態紳士・阿良々木暦だ!お人好しなのに孤独が好きだと格好つけては、数々の女性陣にムチャで卑猥な要求をしながらも、基本は紳士でお助けマンなところがいいじゃなイカ。
シャフトの魅力、西尾維新先生の魅力、そして『物語』シリーズの魅力も存分に味わえる。まさにこの面白さを待っていたのです!

フランス語やモールス信号のお遊びを相変わらず続けつつ、いよいよ鉄血にして冷血にして熱血の吸血鬼:キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの2人目の眷属:阿良々木暦が3人の吸血鬼ハンターから奪われた主人の身体の一部を取り戻す戦いを見せるこの『熱血篇』。

まず吸血鬼にして仕事で吸血鬼を狩るドラマツルギーとの戦いからして、まさに9割方弱者の戦い方をするのに、ここ一番では圧倒的パワーを見せつける阿良々木暦流バトルが面白いこと。
左腕を蹴り千切られても、両腕を切り離されても、驚異的な回復力で逃げに逃げる。
けれどここで勝負と腹を括ると野球ボールも砲丸も投げ続けた挙句にコンダラを高々と持ち上げる圧倒的パワーでドラマツルギーを降参させるんですもん。

しかも吸血鬼と人間のハーフにて私情で狩りを行うエピソードとの戦いも、羽川翼に被害が及ぶと我を忘れた阿良々木暦のパワーと速さが驚異的に上がっての忍野メメストップで終了。
そして人間にして信仰で非情な狩りを行うギロチンカッターとの戦いは完全に人間に戻ることを諦めた阿良々木暦の両腕巨木変化により呆気なく終わる始末。

本来なら戦うエピソードやギロチンカッターとの戦いもドラマツルギー並みに見せてほしいところですが、敵が徐々に人間へと近づいているのに対し、阿良々木暦が逆に人間から離れて行かざるを得ない最大の要因が人間が持つ心の醜さだと分かっていく、この西尾維新先生ならではの対比を存分に見せてくれるので満足しちゃうこと。

ですから逆に気になるのは、なぜ阿良々木暦はここまで孤独を好んでいた自分に対して大いなる世話を焼いてくれる羽川翼ではなく戦場ヶ原ひたぎを選んだのかということ。
普通に考えれば、孤独な自分に声を掛けてくれて、酷いことを言ってもまだ構ってくれて、事情を知っても離れもせず、自らの命が危険に晒されてもまだ世話を焼いてくれて、そのうえ生脱ぎパンツをくれた挙句に新学期にまた会おうと言ってくれた同級生女子に恋しない男なんてこの世にはいないですよ!

さらに自分が人間に戻ることを諦めないと救えないと忍野メメに言われても迷ったりもせず助けに行くなんて、これは完全に恩を返すレベルではなく、恋する女性を救いに行く男の取る行動。
自分の身体を喰い戻す度に幼女から少女へ、そして美しき乙女へと成長していくキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードには邪な眼差しだけに留め、ひたすら同級生女子に「友達になってください!」以上の行動を取っているその姿のどこに羽川翼以外の女子を好きになる余地があるというのか。そう思えるほどの羨ましい青春劇でしたからね。

ただこの『物語』シリーズは西尾維新先生作品なんですから、そんな素直に完結しないのが面白いところ。
阿良々木暦がいかにして羽川翼を恋愛対象ではなく恩人対象として見ていくのかという明確な理由付けは2017年1月公開の『冷血篇』で明かされるのでしょう。
それまでに原作は読むべきか、それとも待つべきか。う〜ん、迷うなぁ〜。

深夜らじお@の映画館は生脱ぎパンツをもらったら、恐らく色丞狂介のように被ります。

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「傷物語II熱血篇」を鑑賞してきました先着入場者プレゼントもゲット。西尾維新原作の大人気TVアニメ〈物語〉シリーズ初の劇場版。すべての〈物語〉の原点となる主人公・阿良々木...
2. 傷物語〈II 熱血篇〉 ★★★  [ パピとママ映画のblog ]   2016年08月26日 13:55
テレビアニメ版も人気を博している、西尾維新のベストセラー小説「物語」シリーズの前日譚を描く劇場アニメ3部作の第2弾。美貌の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを助けたために吸血鬼になってしまった男子高校生・阿良々木暦が、人間に戻る...
3. 傷物語〈 熱血篇〉  [ だらだら無気力ブログ! ]   2016年08月28日 22:26
あいかわらず上映時間が短い。もうちょっとあってもいいんじゃないかな。
▲アララギくん 五つ星評価で【★★★対決は燃える】 前作掬慣貶咾麓膺邑アララギ君がヴァンパイアになるまで。 今作暁血篇はヴァンパイアになったアララギ君が主人 ...

この記事へのコメント

1. Posted by BROOK   2016年08月25日 16:52
今作はキスショットの両腕、両足を取り戻すためのバトルがメインでしたね。
一番、盛り上がったのがエピソードのバトルで、とても見応えがありました。
ドラマツルギーはちょっと呆気なかったです。

阿良々木は化け物への道を辿り、ここからどう展開するのか、非常に楽しみです。
2. Posted by にゃむばなな   2016年08月28日 22:29
BROOKさんへ

ドラマツルギーの戦いが呆気ないのもある意味西尾維新先生作品らしいんですけどね。
でもやっぱりもう少し見たいと思っちゃいますよね。
3. Posted by ふじき78   2016年09月04日 03:37
ハネカワさんの家はそんなに裕福じゃないと言ってましたが、パンツが単価が高そうなパンツなんだよなあ。
4. Posted by にゃむばなな   2016年09月04日 22:24
ふじき78さんへ

あの複雑な家庭事情であの高級さですからね。
案外結構なお小遣いはもらっているのかも?

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