2016年11月29日

『ガール・オン・ザ・トレイン』

ガール・オン・ザ・トレインアルコール中毒・オン・ザ・トレイン。
古典的ミステリーと言われれば、まさに古典的ミステリー。定番のオチに落ち着くミステリーと言われれば、古臭さも感じるミステリー。要はアルコール中毒で虚言癖のある主人公をストーリーテラーとして受け入れることが出来るかどうかで、この映画の評価も決まってしまうのでは?

「初めて体験する衝撃のラストに激震!」という宣伝文句に興味を惹かれて見てきたこの映画ですが、まずOPから主人公のレイチェルが離婚歴のあるアルコール中毒という状況に「ガールちゃうやん!」とツッコミを入れてしまう始末。

さらにいつも列車の中から眺めているのはかつて結婚していた時に夫と住んでいた家ということもあって「何て未練たらしい女なんや」と思う一方で、虚言癖もあって全然信用の出来ない言動も相俟ってか、どうしてもこのレイチェルをストーリーテラーとしても受け入れることが個人的には難しかったのも事実。

またレイチェルが結婚時代に住んでいた家に現在住まう元夫のトムと彼を略奪したアナという設定も、そもそも略奪愛に成功した愛人が元妻の選んだ家具が並ぶ家に住みたいと思うか?仮に思ったとしてもこんなにも性格のいい女でいられるか?と疑念を抱かざるを得ないこと。

加えてこのアナの子供であるイーヴィのベビーシッターを務める隣人で、レイチェルにとっては理想の夫婦像であり友人でもあるメイガンも、若き日に出産するも自分の過ちで子供を風呂場で溺死させた悲しい過去があるとはいえ、そう簡単にスコットを捨ててトムと浮気するか?と思えて仕方ないんですよね。

結局アルフレッド・ヒッチコックの名作『裏窓』や『めまい』などを彷彿させる演出が散りばめられていると言われても、トムという女癖の悪いダメ男にコロッとダマされたバカな女3人のフェミニズムストーリーにも見えてしまったというのが残念なところ。
上記にもあるように、導入部分で引っ掛かってしまった者としては、どうしても古典的ミステリーと見ることが出来なかったのが残念なところ。

ですからアルコール中毒から立ち直り始めながらも、断片的な記憶を繋ぎ合わせてトムとメイガンの浮気に辿り着き、さらにそこからメイガン殺害事件の犯人が彼女の妊娠告白に動揺したトムだと判明するくだりも、どうも説得力に欠けるので衝撃とは程遠い感想しか残りませんでした。

まぁいつの時代も女癖の悪い男が一番悪いのは当然のことですが、ただそんな男にダマされる女の悪さもさほど追求せずに終わっちゃうラストもやっぱり衝撃とは程遠いものしか残らないこと。

これならレイチェル、アナ、メイガンによる3人の女性それぞれの視点による群像劇として描いた方がまだミステリーとしては面白く見れたかも?
少なくともアルコール中毒で虚言癖もあって明らかにガールちゃうやん!なレイチェルがストーリーテラーにならないだけ、ミステリーとしては見易いものになっていたのではないかと思えてしまいました。

深夜らじお@の映画館は主人公の年齢を考えると「レディ・オン・ザ・トレイン」の方が良かったと思いました。

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