2018年04月21日

『いぬやしき』

いぬやしきボクにも出来る。
真のヒーローはどこにいるのでしょうか。私が知る限り、かつて「みなさんのおかです」のなかにいました。そう、その名は仮面ノリダー。チビノリダーも大きく成長しましたよ。
そんなことを思い出しながら楽しめる、木梨憲武のうだつの上がらないジジイヒーローを妙に応援したくなる作品だ。

奥浩哉先生の原作をあの佐藤信介監督が実写化したことで話題の作品は、あの白組も関わっていることもあってか、とにかく映像がスゴい。
現実の映像と違和感なく組み合わされたサイボーグ化された男たちの身体、そこから発射されるジェットによる空中チェイス、そしてその意味を説明されることなく何度も開かれる頭部。

特に格好いいという映像でもなければ、もっと見たいという欲求が起きる訳でもない、さらに『GANTZ』のようなエログロな雰囲気もない、そんな映像なのに、なぜか妙に楽しく思えてしまうこの魅力。

その理由を考えていくと、やはり行き着く先は穴の脚本ではなく、役者の魅力ではないだろうかと思えてくる。

正直なところ、脚本はかなり穴が多いと思われる。獅子神晧に想いを告げた渡辺しおんが特殊部隊の銃弾による犠牲になるくだりも、獅子神優子が自殺したくだりと被っているので不要だと思えてくるうえに、伊勢谷友介を起用するほど萩原刑事も全然活躍の場がない。
また犬屋敷壱郎と娘・麻理が戦場と化した東京都庁でその関係を修復するくだりも安っぽいし、安堂直行が獅子神晧との友情を取り戻すと決めた心の機微も薄い。

けれど、頭がキレるのに人間関係の構築に難を抱える影のある悪役を、ネット社会に制裁を加える悲しき悪役として見事に昇華させた、まさに同情は出来ないが憎むことも出来ない悪役に昇華させた佐藤健が素晴らしい。
仕事は出来ないが人の道は絶対に外れない初老のサラリーマンが「ボクにも出来る」と自分に言い聞かせては泥臭く戦う木梨憲武が素晴らしい。

特に「みなさんのおけげです」で仮面ノリダーを毎週楽しく見ていた世代にとっては、この映画で戦う犬屋敷壱郎はまさに木梨猛そのものだ。全然格好良くもなければ、どこまでが演技でどこまでがコントか分からないようにも見えるが、それが逆に楽しさを増長させる要素でもあり、泥臭く執念で勝利を捥ぎ取る姿が日本人好みだとも思えてくる。

だからこの映画は楽しいのだと思う。木梨憲武という芸人を、俳優を起用したから楽しいのだと思う。

深夜らじお@の映画館は今でも岡田真澄=ファンファン大佐というイメージが強いです。

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acideigakan at 23:40│Comments(2)clip!映画レビュー【あ行】 

この記事へのコメント

1. Posted by BROOK   2018年04月22日 06:13
原作ではしおんは皓によって助けられるんですよね。
なぜ、あそこで死なせてしまったのか…
たしかに伊勢谷さん演じる刑事も大した活躍もせず、残念でした。

VFXはもう申し分ない出来で、迫力ある空中バトルは凄まじいものがありました♪
ハリウッドレベルだと思います。
2. Posted by にゃむばなな   2018年04月22日 23:27
BROOKさんへ

原作を改編した意味のない展開でしたね。
何でそんないらんことをしたのでしょうかね?
VFXが本当に素晴らしかっただけに、やっぱり脚本が足を引っ張ってましたね。

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