2018年06月28日

『オンリー・ザ・ブレイブ』

オンリー・ザ・ブレイブネタバレの構成でも良かったのでは?
森林火災に戦いを挑む消防の精鋭部隊を描く映画でありながら、重きを置いているのは若き隊員と頼れるリーダーの人間ドラマであって、山火事に対する消火活動ではない。
だからこそ、あの結末は衝撃的ではあるが、涙を流すほどではなかったのが残念無念。

端的にいえば、山火事版『バックドラフト』とも言えるこの作品で描かれるのは、大陸国なうえに乾燥した広大な土地を擁するアメリカで、森林火災といった山火事の消防活動に挑む男たちの話。

しかし消火活動ではなく消防活動。つまり火を消す作業ではなく、延焼を最小限に収めるための活動なので、溝を掘って炎の進路を塞いだり、こちらから木々を燃やして先に「燃料源」を枯渇させるといった、映画的には地味な活動ばかり。

しかも放火犯を追うというストーリーも兼ねていた『バックドラフト』や『リベラ・メ』とは違い、先の読めないエンターテインメント作品でもない人間ドラマの作品であることに加え、建物火災のように人やモノへの延焼といった直接的な被害が分かり易い形では描かれている作品でもないので、これまでの消防士を描いた作品と同じ様に見てしまうと、恐らく物足りなさを感じてしまうのではないだろうか。

さらに気になるのが、あの結末だろう。
ここからはネタバレになってしまうが、若き隊員であるブレンダン以外全員が帰らぬ人になってしまったという史実を、個人的にはOPで先に描いても良かったのでは?と思えてしまった。

要は『プライベート・ライアン』などのような回想録で語られるタイプの構成だ。
これならこの史実を知らない者でも、結末が分かっているだけに大いに泣けたのではないのかと。ベタな構成ではあるが、案外この手の話ならこれでも良かったのではないかと。

多くの方がこの映画に涙したという感想が溢れているようだが、個人的にはブレンダンの成長物語なのか、それともエリックを始めとする「ホットショット」の日常を描いた物語なのか、焦点をもう少し絞っても良かったのでは?と思えてしまった。

それは恐らく私が『バックドラフト』や『リベラ・メ』のような作品を期待したからだろう。まさかブレンダンが一人取り残されて全員殉職なんて想像もしていなかっただけに、その衝撃の大きさだけが逆に凄く印象に残ったこともあったかと思われる。

炎は怖くない。
恐れるのは、愛する人の涙だけ。

このキャッチコピーを見てら、やはりヒーローたちは全員帰還すると思っちゃいますよね。

深夜らじお@の映画館は改めてアメリカという国が大陸国であることを痛感しました。日本ではこんな広大な山火事は滅多にありませんから。

※お知らせとお願い
【元町映画館】へ行こう!

acideigakan at 23:59│Comments(4)clip!映画レビュー【あ行】 

この記事へのコメント

1. Posted by BROOK   2018年06月29日 05:24
私はどうもこういった実話ものに弱く…
特に最期に亡くなるという展開は、観終わってからかなり引きずるタイプです。
どことなく「ローン・サバイバー」に通じる作品だったような気がします。
2. Posted by にゃむばなな   2018年06月29日 22:38
BROOKさんへ

こういう結末ならハナから明かしてくれても良かったのに…って思いましたよ。
史実とはいえ、こういう結末は辛いですからね。
3. Posted by yukarin   2018年07月08日 22:44
私も最初に結末を知って観たほうがより気持ちが盛り上がったかなと思います。
助かるもんだと思ってたので驚きました。
最後は悲しい結末に涙しましたが、何をメインに描かれたのかな?と思う所もありました。
4. Posted by にゃむばなな   2018年07月09日 23:06
yukarinさんへ

私も最後はみんな助かるだろうと思っていただけに、こういうオチなら最初から描いても良かったのにって思いましたよ。

>何をメインに描かれたのかな?

この一言が全てを言い表してますよね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
昨日の訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

※オススメです♪※
『KANO~1931海の向こうの甲子園〜』主題歌
ぷろふぃ〜る

にゃむばなな

Twitter始めますた
nyamu_bananaをフォローしましょう
livedoor 天気
ちょいとした広告掲載