2019年03月26日

『バンブルビー』

バンブルビーチャーリーと意気込みだけは男前な騎士団。
飛び抜けた面白さはない。けれど青春にSF、家族愛に’80sと様々な面白さが詰まった、これぞマイケル・ベイには出来なかった『トランスフォーマー』の原点回帰。
そして何よりも結果はどうあれ、一人の少女を守るために男前な意気込みを見せる男たちが格好いいではないか!

サイバトロン星から脱出するも、遠く離れた地球まで追いかけてきたディセプティコン・ブリッツウィングにより発声回路を奪われたうえに記憶回路までショートさせられ、黄色のビートルに変形して活動を停止していたバンブリビーことB-127。

そんなB-127と出逢ったチャーリーは亡き父を忘れられずに、父親の形見でもあるシボレーの修理に勤しむ一方で、家族とは溝を作り、でも友達は全くおらず、飛込選手だったのも過去の話で、生きている意味を見出せていない少女。

だからこそ、チャーリーが声と記憶を失った可愛げのあるバンブルビーと名付けた未知の生命体との交流は、どこかペットと接しているようでもあり、どこか弟を世話しているようでもある。実際にチャーリーには愛犬がおり、オースティンという弟もいるのに、これまで飼い主としても姉としても巧く接することが出来ていなかったのだろう。
バンブルビーとの生活で本来の姿を取り戻していく姿は凄く心地いい。

さらにそんなチャーリーに恋心を抱きながらも良き理解者として何かと巻き込まれてくれる奥手のメモとの交流も、彼にとっては悲しくも色恋沙汰には発展しないが、それでもチャーリーの私生活がよりティーンらしく輝いていく様も何とも気持ちいいこと。

けれどバンブルビーは地球に逃げて来ただけでなく、オプティマス・プライムを迎えるために地球に拠点を構える任務があるが故に、ディセプティコンに狙われる身。
またシャッターやドロップキックといった追手がアメリカ「セクター7」という軍部を利用したがために、アメリカ軍にも狙われている身。

そんなサイバトロンの希望だけでなく、チャーリーやメモの日常といった幸せも守らねばならない、ラジオの選曲を通じて会話が出来るようになったバンブルビーに対し、チャーリーだけでなく、4人の男たちがそれぞれの場で男前な心意気を見せるところが、同じ男としてはたまらなく興奮してしまうこと。

もちろん母親の気を引くといった任務を請け負った弟のオースティンや、軍の追手を止めると残ってくれたメモが何の結果も出せていないのは、それだけを見れば情けないかも知れない。
でも「頼られる」という報酬や「頬へのキス」という報酬で一人の少女のために動く彼らは間違いなく男前なのである。

だから、義理の娘のために蛇行運転で軍の追手を止めてくれたスマイル推奨のロンも、いくらサリーから怒られようとも、その結果を残した行動といい、その心意気といい、間違いなく男前だ。
バンブルビーを追う立場であるも、命の恩人でもある彼に「ソルジャー」と呼びかけ、さらには敬礼をするジャック・バーンズ少佐も、その行動といい、その心意気といい、間違いなく男前なのだ。

そしてバーンズ少佐にガッツポーズで応えたバンブルビーもまた、これから始まるディセプティコンとの戦いに、自分を助けるために飛び込みをしてくれたチャーリーを巻き込みたくないがために別れを選択するその心意気も男前ではないだろうか。

そんなバンブルビーが、家の中をひっちゃかめっちゃかするも反省してビートルに変形したビーが、最後にカマロに変形するのも、彼なりのチャーリーへの愛情表現。

守られるだけの弟分が、一人の女性を守るために大人の男へと変わっていく。
孤独だった少女が、守るべき存在が出来たことで、交流の大切さに気付いていく。
そしてそんな少女と弟分を4人の男前な騎士団が支えてくれる。

マイケル・ベイに敬意を表してか、ちょっと中弛みになりかけのシーンも挟みつつ、まさかこのシリーズで、スピンオフとはいえ、こんなにも心が温かくなるとは…。
NIKEの創業者の息子でもあるトラヴィス・ナイト監督の手腕、恐るべし!

深夜らじお@の映画館は’80sを舞台にした作品が増えていることに少し嬉しさを感じます。だって懐かしいんだもん!

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acideigakan at 23:47│Comments(6)clip!映画レビュー【は行】 

この記事へのコメント

1. Posted by BROOK   2019年03月27日 06:17
ベイ印のド派手なアクションの連続といった感じではなく、「トランスフォーマー」に青春要素をふんだんに織り込んだ作品になっていましたね♪
これはこれで新たな風を吹き込んだ形として良かったと思います。
2. Posted by yukarin   2019年03月27日 16:02
そろそろこのシリーズも飽き気味かなと思ってたところ、バンブルビーの初期のような可愛さに楽しめてしまいました。
トラヴィス・ナイト監督の今後にも期待ですね。
3. Posted by にゃむばなな   2019年03月31日 00:43
BROOKさんへ

もうマイケル・ベイ作品はなかったことにされているみたいですから、心機一転この調子で素晴らしいシリーズに生まれ変わってほしいですね。
4. Posted by にゃむばなな   2019年03月31日 00:46
yukarinさんへ

実際、私はマイケル・ベイ作品に飽きてましたので、このシリーズの生まれ変わりは面白くて大歓迎でしたよ。
ほんと、トラヴィス・ナイト監督には今後も頑張っていただきたいですね。
5. Posted by ノルウェーまだ〜む   2019年04月20日 22:37
にゃむばななさん☆
心温まるスピンオフものでしたね〜
男気を見せた男性陣たちにも拍手です!!
ビーがぬいぐるみのようにも見えてくる可愛さで、そんなビーが成長したラストもとっても良かったです☆
6. Posted by にゃむばなな   2019年04月25日 00:09
ノルウェーまだ〜むさんへ

そうですよね、ビーがどんどん大人の男へと成長していくのがいいですよね。
他の男性陣、特に未成年の2人も続いてほしいですよ。

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