2019年04月21日

『シャザム!』

シャザム!能天気ヒーローが世界を救う!
運命に導かれてヒーローになることもなければ、ヒーローになったが故の苦悩もない。ただ単に身体が大人になったぜい!あれもこれも出来るぜい!スーパーパワーも使って目立っちゃうぜい!そんな能天気要素が満載。
でもそんな能天気さこそ、真面目だけど雰囲気の暗いジャスティス・リーグには必要な存在だ!

七つの大罪という悪魔を抑えてきた魔術師が後継者をスカウトしても失敗続きという、これまでのヒーロー映画ではあり得ない「ええ加減」な導入部分から、この映画には悲壮感とか乗り越えるべき壁とかが全く存在していない。

しかも主人公のビリーが幼き頃に離れ離れになった母親を探す孤児なうえに、里親の家で出会った同じ孤児仲間は年齢も人種も体形も性格もバラバラ。ルームメイトのフレディに至っては右足が不自由で杖が離せない。まさに悲壮感とか乗り越えるべき障壁とかが存在しないはずはない状況下なのに、それが逆に個性に見えてくるのだから、この映画はこれまでのヒーロー映画とは一味も二味も違うのだ。

さらに「シャザム!」と叫ぶだけで魔術師から能力が移れば、時代錯誤のダサい衣装と地味な大人の顔になるという、スタイリッシュさとは無縁なところも個性的なら、ヒーローになったことで得たスーパーパワーよりも大人になったことを喜ぶところもヒーロー映画としては個性的。

でも思春期を過ごした方なら誰もが共感してしまうのは、やはり大人になったらやってみたいことを子供の時に経験出来る楽しさだろう。
強盗を撃退することよりもビールを飲んで「まずっ!」と吹き出すところといい、雷パワーで自販機から無銭頂戴したコーラを飲みまくって下痢になるところといい、ストリップ劇場にちょっとお邪魔してくるところといい、特にお年頃男子なら誰もが考えることを実行に移しているところが何とも可愛らしいこと。

また強盗に銃をもっと撃ってとせがんだり、あれこれスーパーパワーを試しては動画をアップしたりと、正義のために使うのではなく、今を楽しく過ごすために使うという子供染みた考えを試しに試しまくっているところも可愛らしい。

だからこそ、生き別れた母との再会や決別にもそんなに感動要素はいらないと、そそくさとスーパーヴィラン:シヴァナとの対決に移っていくお気楽さも、ここ一番で魔術師の言葉を思い出して孤児仲間を全員ヒーローに変えてしまう意外性も、王道ヒーロー映画にはあり得ない要素ばかりだけれど、それが全部不思議と「子供が主役だから」という感じで許せてしまう。

そして最年長のメアリーはヒーローになっても何の活躍もしてないやん!とか、バットマンの財力以外のパワーは全てこの6人のヒーロー軍団で賄えるよね?といったジャスティス・リーグ内に一大派閥完成予想図とか、絶対にバットマンはこのヒーロー軍団のノリについていけないだろうけど、スーパーマンは大きな心で受け入れてくれるよね。ということは、またバットマンの存在価値が財力だけになってしまうなぁ〜など、DCヒーローの行く末を考えれば考えるほどワクワクする要素も満載。

そして最後はスーパーヒーローマニアのフレディの名誉回復のために、シャザムや家族仲間だけでなく、まさか全身青タイツのあのスーパーヒーローまで学食を抱えて現れてくれるとは!
EDロールでもワンダーウーマンやスプラッシュ、アクアマンも彼らを歓迎してくれるだろうけど、やっぱりバットマンはこの思春期の能天気なノリにはついていけないだろうなと思わせる演出にもニンマリ。

声を出して笑える要素があまりにも少なすぎて、地味な雰囲気がより地味に感じた作品ではあったものの、こういう亜流なヒーロー映画もいいじゃないですか!

深夜らじお@の映画館は大人になった子供たちが揃いも揃ってアメリカのドラマに出てくる派手さのない面々であることが妙に面白く感じました。

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この記事へのコメント

1. Posted by BROOK   2019年04月23日 05:58
「アクアマン」もちょっと軽いノリを入れていましたが、今作はさらに入れてきたような感じですね♪
それが、DCエクステンデット・ユニバース作品には必要なんだと思います。
終盤はパワーレンジャーに!一番の盛り上がりを見せてくれました。
2. Posted by yukarin   2019年04月24日 11:49
シャザムのダサいコスチュームには笑いますが軽いノリはDCヒーローには必要ですね。
最後はまさかの戦隊ヒーローで驚きました。
3. Posted by にゃむばなな   2019年04月25日 00:14
BROOKさんへ

暗い雰囲気のジャスティス・リーグにこんなノリのいいヒーローが大量に加入してくれたら、一気に楽しくなりそうですね。
ただバットマンはこのノリについていけなくなりそうですけどね。
4. Posted by にゃむばなな   2019年04月25日 00:16
yukarinさんへ

ほんま、まさか最後に戦隊モノになるとは驚きですよね。
でもこのノリはジャスティス・リーグには絶対に必要ですね。
5. Posted by ノルウェーまだ〜む   2019年04月25日 22:53
にゃむばななさん☆
私結構大笑いしてました〜〜
この笑いのポイントが、ハリウッドでよくある下ネタとかじゃない、いわゆる子供の想像力の範囲でやって精一杯なネタばかりなので、安心して笑えたのだと思います。
本来ヒーローコミックのターゲットとなっている子供たちがまさに望んでいるヒーローの使い方(笑)なのでしょうね☆
6. Posted by ノラネコ   2019年04月29日 14:00
ゆるーいお笑いテイストが楽しかった。
意外とお話も良く出来ていました。
とりあえず、DCEUはこの兄弟いればフラッシュとかサイボーグとか要らなくね?と思っちゃいましたw
ブルースとクラークが先生役やればいいし。
7. Posted by にゃむばなな   2019年04月30日 10:58
ノルウェーまだ〜むさんへ

この子供染みた笑いがウケるかどうかが、ヒットの鍵になりそうですね。
でも確かにこういうヒーローの方が安心して見れますね。
8. Posted by にゃむばなな   2019年04月30日 11:07
ノラネコさんへ

確かにフラッシュもサイボーグも存在価値が…。
でもこの陽気な軍団はアクアマンと共にJLには必要ですね。
ただクラークは大丈夫でも、ブルースは先生役をしても子供たちは素直に聞いてくれないような気がしますわ。
9. Posted by きさ   2019年05月02日 22:04
これは楽しい映画でした。
前半は割とコメディ色が強いのですが、後半、マーク・ストロングの悪役が登場するとシリアスな展開になります。
マーク・ストロングはファンなので悪役を楽しそうに演じるのを見ているだけで満足。
ヒーロー映画はやはり悪役が魅力的でないと。
ネタバレなので書きませんが、一番盛り上がるのは最後の展開。そう来たか。
ラストのサゲも楽しい。
10. Posted by にゃむばなな   2019年05月06日 23:21
きささんへ

そうそう、悪役の魅力でヒーロー映画の評価も大きく変わりますからね。
マーク・ストロングが今後どうなるのかも楽しみですよ。

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