2005年11月19日

“氷ミミズ”の不思議な能力にNASAが注目【画像】

N.J. Biologist Studies Ice-Hardy Worms

ice worm
<今月11日、米ラトガース大学カムデン校で、角氷の表面を這う「コオリミミズ」を見せるシャイン同大学助教授【AP】>

AP通信によると、米アラスカ州などの山岳氷河の、氷の割れ目に生息する体長2.5センチほどの小さな「コオリミミズ」が持つ不思議な能力に、NASA(米航空宇宙局)が注目、このほど21万4000ドル(約2500万円)の研究補助金の交付を決めた。

  この「コオリミミズ」は0℃で発育し、氷点下では体が凍結するが、再び0℃に温度を上げると凍結から回復する能力を持つ。この能力に目をつけたのが、木星の衛星エウロパなどの“氷の世界”における生物の生存可能性を検討していたNASAだった。

  補助金を受けることが決まったのは、10年前から「コオリミミズ」のメカニズムを研究してきたラトガース大学カムデン校のダニエル・シャイン助教授。同助教授は、「コオリミミズ」は他の生物と違って、低温下でも、細胞内へのエネルギー蓄積を促す分子の量が減らない点に注目し、研究を進めている。また、「コオリミミズ」のメカニズムが解明されれば、移植臓器の冷凍保存などの分野への応用も期待されるそうだ。【了】

【英語覚え書】
"Worms have been these creatures that people think to put on their fishhook, but now they're receiving attention because they can live near thermal
ocean vents or inside mountain glaciers."というのが、全米科学財団のDeChaine特別研究員の言葉です。

"thermal ocean vent"とは、海底のマグマの噴出口のことで、「海底熱水域」と訳したらいいかもしれませんね。この「コオリミミズ」は2年間何も食べずに生きられるそうで、すごい生命力ですね。

Copyright 2005 livedoor. All rights reserved. This material may not be published, broadcast, rewritten or redistributed. AP contributed to this report.

acowslip at 17:39│Comments(1)TrackBack(0) ライブドア・ニュース 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by トラトラ   2006年03月28日 15:16
100cで生きている菌いますからね、植物で火災がなければ芽が出ない種、不思議ですね〜^^*

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔