今日は膝のお話
膝は下肢帯の中で重要な関節の1つ
スネの骨の脛骨と太ももの骨の大腿骨と膝小僧の膝蓋骨から構成されている。
関節は大きく分けて2つ。
一般的に膝と言われる大腿骨脛骨関節。
大腿骨脛骨関節を膝関節と言われる。
もう1つのことは大腿骨と膝蓋骨から成る大腿骨膝蓋関節。
膝関節の動きはこの2つの関節の動きがスムーズである必要がある。
どちらか1つが調子いい訳ではダメなのだ。だから、広義でいうところの膝関節だけのアプローチでは足りないと感じる。勿論、私の施術は2つの関節の動きを考えながら施術しているから、問題無いし、結果も当然ながら、変わる。

次に膝関節を構成する筋肉かな。
体の前面部にあたる前額面上で言えば、股関節の屈筋、膝関節の伸展筋である大腿四頭筋がある。大腿四頭筋は外側広筋、中間広筋、大腿直筋、内側広筋から成る4つの複合感である。その付着部は上にある骨盤の上前腸骨棘から膝蓋骨を介在(経由)して膝蓋靱帯となり脛骨粗面に停止する。
つまり、大腿四頭筋は膝のお皿を介してスネに付く。

成長痛、つまりオスグッド病と言われる膝の痛みは、大腿四頭筋のオーバーユースによる障害である。成長期の大腿骨や脛骨の成長と裏腹に大腿四頭筋の収縮や過緊張が原因で停止部である脛骨粗面が引っ張られ、膝蓋靱帯が剥がれそうにならないように化骨形成されるので、脛骨粗面、つまり、膝のお皿の下の骨が出っ張ってしまう。骨隆起が起こる現象である。

育成年代のサッカー選手に多く見られるが、あまり、褒められたことでは無い。
最悪、脛骨粗面上から剥離してしまう場合もあるので。大腿四頭筋の剥離骨折してしまう可能性があるものを起こす必要もない。起因がオーバーユースである以上、防げるケガである。
ゆえにオスグッドは大腿四頭筋の柔軟性を保つアプローチをすればいい。セルフケアとしてはアイシングとストレッチ。
セルフケアで賄いきれないのであれば、にし鍼灸治療院でもいい。

同じ病態でも大人の場合はオスグッドとは言わず膝蓋靱帯炎という。大人の場合、骨折成長も止まり、膝蓋靱帯の剥離骨折は起こりにくいので停止部の付着部炎症になる。別名ジャンバー膝とも言われる。対応アプローチは先程述べた通りである。

次に背面の筋肉。
股関節の伸展、膝関節屈筋かな。
今回は膝関節の話なので、股関節伸筋である臀筋は話さない。
膝関節の屈筋としてハムストリングス筋群がある。一般的にハムストとも言われているが、外ハムと内ハムがある。
外側ハムストは大腿二頭筋である。
内側ハムストは半腱半膜様筋から成る。
どちらも坐骨から始まり、大腿二頭筋の短頭以外、内外側の脛骨に停止する。
大腿二頭筋の短頭以外の大腿二頭筋長頭と半腱半膜様筋は股関節と膝関節に関与する2関節筋である。2つの関節に関与する訳なので、疲労の蓄積も2倍である。歩行や立位に関与する重要な筋肉なので深部の遅筋線維も多く硬め。
過度の筋緊張は付着部である坐骨結節痛を誘発させることもある。
内ハムの過緊張では膝内側の鷲足(ガソク)炎となり、外ハムの過緊張と大腿筋膜張筋との影響で長脛靱帯炎を起こす。
これらのガソク炎も長脛骨靱帯炎も筋肉の過緊張が原因なので鍼灸施術は有効であり、防げるケガである。

次に膝関節の働き。
膝関節の動作は屈曲と伸展であり、ドアの蝶番と同じ蝶番関節である。関節可動域は完全伸展の0度から屈曲145度であり、構造上、可動域以上の正座が出来なくても問題は無いが日本特有の文化である正座は礼儀作法としても用いられるので否定はできない。