風評被害を生む誤情報の削減に、ぜひともご協力をお願いいたします.(連絡先:inishiya@komajo.ac.jp)
駒沢女子大学でキウイフルーツ等マタタビ属果実の成分についての研究を行っている西山一朗と申します。この度は、突然面識のない者から「貴サイトのコンテンツあるいは貴動画の内容の見直しをお願いしたい」という依頼があり、さぞご不快なことだったかと存じます。これには以下のような事情がございますので、ぜひ状況をご賢察の上、誤った情報の拡散抑止と正しい情報の拡散にお力を賜りたくお願い申し上げます。
2015年7月以来、「キウイフルーツ果実に光毒性をもつソラレンが多く含まれる」という虚偽の情報が、ネット上に多数見られるようになりました。これは、2011年11月11日に三空(みく)出版から刊行された「白ツヤたまご肌のつくりかた」という書籍に記載された根拠のない情報を、2015年7月27日にTBSのバラエティ番組である「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」が、その真偽も確認せずに拡散させたことによるものです。
三空出版はすでに公式ホームページ上で「根拠がなかったので訂正削除する」とするお詫びと訂正を告知しています。
また、TBSおよびその後同様の内容を放送した日本テレビ、テレビ朝日も、根拠がなかったことを認め、すでにその内容をホームページから削除しております。この経緯はこちらをご参照願います。
さらに、キウイフルーツ果実の果肉からも皮からも、ソラレン、5-メトキシソラレン、8-メトキシソラレン等の光毒性物質は、まったく検出されないことが、科学的に実証されています。(このサイトから、論文の全文がPDFファイルでダウンロード可能です。)
その他、次のようなサイトもご参照願います。
女子SPA! 拡散する「朝に食べたらNGな果物」の大ウソ。踊らされないで!
Wikipedia「キウイフルーツ | ソラレンを含むというデマについて」
かつてはネット上の500〜600ほどのサイトに「キウイにソラレンが含まれる」と記載されておりましたが、多くのサイト運営者様のご協力を得て、この誤情報を記載するサイトは100サイトほどに減少しております。しかしながら、この誤った情報をもとに、新たなサイトがこの誤情報を拡散する例も後を絶ちません。
キウイフルーツはフルーツの中でビタミンC含量がトップです(アセロラやグァバ等の生果が市販されていないものを除く)。そしてソラレンは含まれていません。シミ・ソバカス対策には最適なフルーツと言えます。にもかかわらず、ありもしないソラレンを恐れてキウイフルーツを食べることをためらう人が多いという、不幸な現状があります。キウイフルーツの生産・流通・販売に関わる者にとっても、またビタミンCの優れた供給源としてこれを消費する者にとっても有害で、だれにも利益のないこの誤情報を削減するために、ぜひお力をお貸し願いたく存じます。
駒沢女子大学でキウイフルーツ等マタタビ属果実の成分についての研究を行っている西山一朗と申します。この度は、突然面識のない者から「貴サイトのコンテンツあるいは貴動画の内容の見直しをお願いしたい」という依頼があり、さぞご不快なことだったかと存じます。これには以下のような事情がございますので、ぜひ状況をご賢察の上、誤った情報の拡散抑止と正しい情報の拡散にお力を賜りたくお願い申し上げます。
2015年7月以来、「キウイフルーツ果実に光毒性をもつソラレンが多く含まれる」という虚偽の情報が、ネット上に多数見られるようになりました。これは、2011年11月11日に三空(みく)出版から刊行された「白ツヤたまご肌のつくりかた」という書籍に記載された根拠のない情報を、2015年7月27日にTBSのバラエティ番組である「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」が、その真偽も確認せずに拡散させたことによるものです。
三空出版はすでに公式ホームページ上で「根拠がなかったので訂正削除する」とするお詫びと訂正を告知しています。
また、TBSおよびその後同様の内容を放送した日本テレビ、テレビ朝日も、根拠がなかったことを認め、すでにその内容をホームページから削除しております。この経緯はこちらをご参照願います。
さらに、キウイフルーツ果実の果肉からも皮からも、ソラレン、5-メトキシソラレン、8-メトキシソラレン等の光毒性物質は、まったく検出されないことが、科学的に実証されています。(このサイトから、論文の全文がPDFファイルでダウンロード可能です。)
その他、次のようなサイトもご参照願います。
女子SPA! 拡散する「朝に食べたらNGな果物」の大ウソ。踊らされないで!
Wikipedia「キウイフルーツ | ソラレンを含むというデマについて」
かつてはネット上の500〜600ほどのサイトに「キウイにソラレンが含まれる」と記載されておりましたが、多くのサイト運営者様のご協力を得て、この誤情報を記載するサイトは100サイトほどに減少しております。しかしながら、この誤った情報をもとに、新たなサイトがこの誤情報を拡散する例も後を絶ちません。
キウイフルーツはフルーツの中でビタミンC含量がトップです(アセロラやグァバ等の生果が市販されていないものを除く)。そしてソラレンは含まれていません。シミ・ソバカス対策には最適なフルーツと言えます。にもかかわらず、ありもしないソラレンを恐れてキウイフルーツを食べることをためらう人が多いという、不幸な現状があります。キウイフルーツの生産・流通・販売に関わる者にとっても、またビタミンCの優れた供給源としてこれを消費する者にとっても有害で、だれにも利益のないこの誤情報を削減するために、ぜひお力をお貸し願いたく存じます。
「キウイフルーツにソラレンが含まれている」というのはデマであることを、1人でも多くの人に知ってもらうために、YouTubeに"91チャンネル"を新設しました。
もちろん「キューイチャンネル」と呼びます。
よろしければご覧ください。
1.キウイにソラレンは含まれていない
2.なぜ「キウイにソラレン」というデマが拡散したのか?
もちろん「キューイチャンネル」と呼びます。
よろしければご覧ください。
1.キウイにソラレンは含まれていない
2.なぜ「キウイにソラレン」というデマが拡散したのか?
ゼスプリ・レッドでキウイジャムを試作してみました。

写真のように、イチゴジャムのような赤い、きれいなジャムになりました。
レシピはこちらに準じました。グラニュ糖は70〜100gとなっていますが、70gで十分です。糖度46度のジャムができました。
このゼスプリ・レッドはアントシアニン色素が豊富で、これが果実に含まれる酸によって、より赤みを増すため、このようなきれいなジャムになります。
ちなみにレインボーレッド果実にも赤色色素はありますが、その量が少ないため、薄いピンク〜肌色の、ちょっと見栄えのしないジャムになります。それに比べると、ゼスプリ・レッドはジャムにも適するようです。
さっそくパンにぬったりヨーグルトにのせて食べてみました。


味もなかなかのものでした。キウイフルーツ果実にはクエン酸やキナ酸などの有機酸も豊富に含まれているので、特にレモン果汁などを加えなくても、美味しいジャムができます。グリーンやサンゴールドを使ったジャムよりも、香りが良い気がしました。
まだ出回る量が少なく、また、価格も少し高めですが、ぜいたくにジャムにしてみるのもお勧めです。

写真のように、イチゴジャムのような赤い、きれいなジャムになりました。
レシピはこちらに準じました。グラニュ糖は70〜100gとなっていますが、70gで十分です。糖度46度のジャムができました。
このゼスプリ・レッドはアントシアニン色素が豊富で、これが果実に含まれる酸によって、より赤みを増すため、このようなきれいなジャムになります。
ちなみにレインボーレッド果実にも赤色色素はありますが、その量が少ないため、薄いピンク〜肌色の、ちょっと見栄えのしないジャムになります。それに比べると、ゼスプリ・レッドはジャムにも適するようです。
さっそくパンにぬったりヨーグルトにのせて食べてみました。


味もなかなかのものでした。キウイフルーツ果実にはクエン酸やキナ酸などの有機酸も豊富に含まれているので、特にレモン果汁などを加えなくても、美味しいジャムができます。グリーンやサンゴールドを使ったジャムよりも、香りが良い気がしました。
まだ出回る量が少なく、また、価格も少し高めですが、ぜいたくにジャムにしてみるのもお勧めです。
2021年4月14日(水)の読売新聞(全国版)の「くらし」欄に、少しだけコメントを載せていただきました。
「キウイ 人気上昇中・・・栄養ぎっしり 料理にも重宝 」というタイトルの記事の最後の方です。私のコメントはたった158文字だけですが、全国版はこれが初めてなので、ちょっとうれしい。
記事の内容は、大手小町さんのサイトからお読みいただけます。
読売オンラインの会員の方はこちらからお読みいただけます。(タイトルは「きれいな人は常備?キウイの栄養とおいしい食べ方」に変わっています。)
取材においでいただいた記者様は、とても感じの良い方で、大変丁寧なご対応をいただきました。有難うございました。
「キウイ 人気上昇中・・・栄養ぎっしり 料理にも重宝 」というタイトルの記事の最後の方です。私のコメントはたった158文字だけですが、全国版はこれが初めてなので、ちょっとうれしい。
記事の内容は、大手小町さんのサイトからお読みいただけます。
読売オンラインの会員の方はこちらからお読みいただけます。(タイトルは「きれいな人は常備?キウイの栄養とおいしい食べ方」に変わっています。)
取材においでいただいた記者様は、とても感じの良い方で、大変丁寧なご対応をいただきました。有難うございました。
4月も半ばになると、ニュージーランド産キウイフルーツを見かける機会が多くなります。
これまで販売されていた国産キウイフルーツの季節が終わり、スーパーマーケットの果物売り場や青果店の店頭に、ニュージーランド産のグリーン・キウイフルーツとサンゴールド・キウイフルーツがたくさん並ぶようになります。今ではすっかりおなじみの風景ですが、今年はこれに赤いキウイフルーツが加わるかもしれません。
その赤いキウイの名は、「ゼスプリ・レッド」。ニュージーランドで20年以上の歳月をかけて開発された新品種です。昨年から試験的に輸入されていたようですので、すでにご存じの方もいらっしゃることでしょう。
正式な品種名は、‘ZES008’といいます。その最大の特徴は、下の写真のように果心を除く果肉全体が鮮烈な赤色を呈することです。「キウイフルーツは緑や黄色」という既成概念を打ち砕く、インパクトある色調です。これまでにも、レインボーレッドやさぬきエンジェルスイートなどの赤色色素を含む品種はありましたが、ゼスプリ・レッドの果肉の赤さは群を抜いています。


グリーンやサンゴールドに比べると、果実は少し小型です。表面は完全な無毛で、果頂部(写真では下側)はへこんでいます。果肉は軟らかくなめらかで、酸味は少なく上品な甘さと香りを感じます。これまでのキウイフルーツとは少し違った独特の味わいです。グリーン派やサンゴールド派の人と、好みが分かれそうな気がします
ゼスプリ社のデータによれば、レッドのビタミンC含量は可食部100g当たり189mgもあり、グリーン(88mg)やサンゴールド(152mg)をもしのぎます。赤色色素のアントシアニンの健康への効果も期待できるそうです。
今年は、新宿高野本店や本州・四国のイオンおよびイオンスタイル直営店のみでの、限られた期間の販売になるようです。もしも見つけたら、キウイファンは絶対に買いですね。
これまで販売されていた国産キウイフルーツの季節が終わり、スーパーマーケットの果物売り場や青果店の店頭に、ニュージーランド産のグリーン・キウイフルーツとサンゴールド・キウイフルーツがたくさん並ぶようになります。今ではすっかりおなじみの風景ですが、今年はこれに赤いキウイフルーツが加わるかもしれません。
その赤いキウイの名は、「ゼスプリ・レッド」。ニュージーランドで20年以上の歳月をかけて開発された新品種です。昨年から試験的に輸入されていたようですので、すでにご存じの方もいらっしゃることでしょう。
正式な品種名は、‘ZES008’といいます。その最大の特徴は、下の写真のように果心を除く果肉全体が鮮烈な赤色を呈することです。「キウイフルーツは緑や黄色」という既成概念を打ち砕く、インパクトある色調です。これまでにも、レインボーレッドやさぬきエンジェルスイートなどの赤色色素を含む品種はありましたが、ゼスプリ・レッドの果肉の赤さは群を抜いています。


グリーンやサンゴールドに比べると、果実は少し小型です。表面は完全な無毛で、果頂部(写真では下側)はへこんでいます。果肉は軟らかくなめらかで、酸味は少なく上品な甘さと香りを感じます。これまでのキウイフルーツとは少し違った独特の味わいです。グリーン派やサンゴールド派の人と、好みが分かれそうな気がします
ゼスプリ社のデータによれば、レッドのビタミンC含量は可食部100g当たり189mgもあり、グリーン(88mg)やサンゴールド(152mg)をもしのぎます。赤色色素のアントシアニンの健康への効果も期待できるそうです。
今年は、新宿高野本店や本州・四国のイオンおよびイオンスタイル直営店のみでの、限られた期間の販売になるようです。もしも見つけたら、キウイファンは絶対に買いですね。
「キウイフルーツ果実からソラレン等のフロクマリンは検出されない」という論文が、ようやくネット上で自由に読めるようになりました。上記リンクからpdfファイルで全文がダウンロードできますので、ご興味をおもちの方はどうぞお試しください。
私は、「キウイフルーツには多量のソラレンが含まれる」という情報は、完全なデマであることを、以前から主張し続けてきました。2020年には、その科学的な根拠を示すために自分で実測もしましたが、当然キウイフルーツ果実からソラレン類は検出されませんでした。しかし、このことを論文にしようとすると、そこには大きな問題がありました。
そもそも「キウイにソラレン」は完全なデマですので、キウイフルーツ果実にソラレン類が含まれるとする先行研究は皆無です。また、食品科学や園芸分野の学会の中でも、キウイフルーツにソラレンが含まれるなどとは、だれも考えていません。となると、「キウイフルーツ果実にはソラレンが含まれていませんでした」と言ったところで、「当然ですよね」となるだけで、論文にすることはほとんど不可能です。
しょうがないので、「このようなフードファディズムは正さないといけませんね」という趣旨の論文にすることにしました。となると、私が所属する園芸学会や日本食品科学工学会などの学会誌への掲載はまず不可能です。以上の経緯から、苦肉の策でこのような首尾となりました。
この誰の得にもならない、そしてだれも幸せにならないデマを払しょくするための一助となれば幸いです。
私は、「キウイフルーツには多量のソラレンが含まれる」という情報は、完全なデマであることを、以前から主張し続けてきました。2020年には、その科学的な根拠を示すために自分で実測もしましたが、当然キウイフルーツ果実からソラレン類は検出されませんでした。しかし、このことを論文にしようとすると、そこには大きな問題がありました。
そもそも「キウイにソラレン」は完全なデマですので、キウイフルーツ果実にソラレン類が含まれるとする先行研究は皆無です。また、食品科学や園芸分野の学会の中でも、キウイフルーツにソラレンが含まれるなどとは、だれも考えていません。となると、「キウイフルーツ果実にはソラレンが含まれていませんでした」と言ったところで、「当然ですよね」となるだけで、論文にすることはほとんど不可能です。
しょうがないので、「このようなフードファディズムは正さないといけませんね」という趣旨の論文にすることにしました。となると、私が所属する園芸学会や日本食品科学工学会などの学会誌への掲載はまず不可能です。以上の経緯から、苦肉の策でこのような首尾となりました。
この誰の得にもならない、そしてだれも幸せにならないデマを払しょくするための一助となれば幸いです。

『「キウイにソラレン」は今世紀最大のデマ』という2分間ほどの動画を作成し、少し前にYouTubeにアップしました。
内容がマニアック過ぎたせいか、面白みに欠けたせいか、視聴回数が伸びません。
でも、自分ではかなり気に入っています。ローテクで制作していますが、よろしければどうぞ。
2020年10月15日、ついに『「キウイにソラレンが含まれる」は大ウソ』という内容のネット記事を、女子SPA!様より出していただきました。

この記事は、あっという間にYAHOO!ニュース、livedoor NEWS、Rakuten/Infoseek News、goo ニュース、excite ニュースなどで拡散しているようです。何とも心強い限りです。
これで、科学的根拠の何もない誤情報が少しでも少なくなってくれればと、期待しています。女子SPA!様、スギアカツキ様、本当に有難うございます。感謝いたします。
それに引きかえ、私がYouTubeに投稿した動画は、2週間で30回再生されただけです。正しい情報の拡散って、なかなか難しいですね。負けずにがんばります。(負けるけど。)
『「果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします』のページもご参照願います。

この記事は、あっという間にYAHOO!ニュース、livedoor NEWS、Rakuten/Infoseek News、goo ニュース、excite ニュースなどで拡散しているようです。何とも心強い限りです。
これで、科学的根拠の何もない誤情報が少しでも少なくなってくれればと、期待しています。女子SPA!様、スギアカツキ様、本当に有難うございます。感謝いたします。
それに引きかえ、私がYouTubeに投稿した動画は、2週間で30回再生されただけです。正しい情報の拡散って、なかなか難しいですね。負けずにがんばります。(負けるけど。)
『「果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします』のページもご参照願います。
この数か月、キウイフルーツにありもしないソラレンが多く含まれる、という誤った情報の発信元を探してきましたが、ついに解明できました。
すでに非をお認めいただき、公式ホームページで「お詫びと訂正」を掲出いただくという、丁寧なご対応をいただきましたので、あえて出版社名や著書名をテキストで記載はいたしません。2011年11月11日に出版された某書籍に、「キウイには”ソラレ ン”という物質が含まれていて」と記載されていました。これがすべての悲劇の始まりだったと思われます。(もしも上記ホ−ムページの記載が消えている場合は、Wayback machine様のアーカイブサービスをご確認ください。)
これでこの事実無根の誤情報が発生した不可解な原因がわかりました。誤りをお認めいただき、キウイフルーツにかけられた濡れ衣が晴れて、ある意味すっきりしました。
先日機会をいただきましたメディアセミナーで、この事実をメディア関係の皆さまに紹介させていただきました。正しい情報を拡散させていただきたいと願っていました。しかし、「キウイフルーツにソラレンが含まれているというのは間違いだった」という情報だけでは面白いネット記事やテレビ番組にすることが、なかなか難しいようです。
そのため、数百のサイトに拡散した誤情報を一掃するには、まだまだ努力が必要だと思われます。長い長い道のりに気が遠くなりますが、一歩一歩進めて行くしかないのでしょう。その第一弾として、まずは、『「果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします』というページを作成しました。次はYouTubeに動画を投稿しようと思います。しかし、面白みのない動画だと影響力が小さいでしょうから、なかなか企画が進みません。情報を正確に伝えるのは得意ですが、面白く伝えるのは苦手分野です。
何かのきっかけで潮目が変わると良いのですが・・・・・。
すでに非をお認めいただき、公式ホームページで「お詫びと訂正」を掲出いただくという、丁寧なご対応をいただきましたので、あえて出版社名や著書名をテキストで記載はいたしません。2011年11月11日に出版された某書籍に、「キウイには”ソラレ ン”という物質が含まれていて」と記載されていました。これがすべての悲劇の始まりだったと思われます。(もしも上記ホ−ムページの記載が消えている場合は、Wayback machine様のアーカイブサービスをご確認ください。)
これでこの事実無根の誤情報が発生した不可解な原因がわかりました。誤りをお認めいただき、キウイフルーツにかけられた濡れ衣が晴れて、ある意味すっきりしました。
先日機会をいただきましたメディアセミナーで、この事実をメディア関係の皆さまに紹介させていただきました。正しい情報を拡散させていただきたいと願っていました。しかし、「キウイフルーツにソラレンが含まれているというのは間違いだった」という情報だけでは面白いネット記事やテレビ番組にすることが、なかなか難しいようです。
そのため、数百のサイトに拡散した誤情報を一掃するには、まだまだ努力が必要だと思われます。長い長い道のりに気が遠くなりますが、一歩一歩進めて行くしかないのでしょう。その第一弾として、まずは、『「果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします』というページを作成しました。次はYouTubeに動画を投稿しようと思います。しかし、面白みのない動画だと影響力が小さいでしょうから、なかなか企画が進みません。情報を正確に伝えるのは得意ですが、面白く伝えるのは苦手分野です。
何かのきっかけで潮目が変わると良いのですが・・・・・。
今ではネット上に広まってしまった「キウイフルーツにソラレンが含まれる」というウソは、一体だれが言い出したのでしょうか。執念深く追求してみました。
Yahoo知恵袋を参照すると、2005年からソラレンの話題が出てきています。しかし、当時はまだ、キウイフルーツとソラレンとの関連を見出すことができません。私が調べた範囲では、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」とした最も古いネット情報は、以下の2件のようです。
・シミや黒ずみの原因の紫外線の感受性を高める食べ物!|美尻のススメ
http://bi-jiri.info/symptom/kurozumi/217/ (broken link)
・朝、摂るとシミを増やす?!注意したい果物と野菜【LET’S STUDY スムージー!その2】
http://www.zackzack.jp/u/topics/u8fzm8gswyvvy3 (broken link)
上記の2つのサイトは、少なくとも2014年の8月までは存在したようですが、現在では存在しませんので、その情報源をこれ以上辿ることができません。
ここからは私の単なる推測です。当時の状況を見ていると、「ソラレン = ビタミンC」というとんでもない勘違いしている人がけっこういたようです。おそらく「ビタミンCの多い食品にソラレンが多い場合が多い」という話から「ビタミンCの多い食品はすべてソラレンが多い」と勘違いした人がいて、その記述を無知な人たちが広めたのではないかという気がします。そしてその誤ったネット情報をもとに、2015年に放送された「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」が制作されたとすると、時代背景や上記サイトが存在した時期とも、矛盾なく説明がつきます。
恐ろしいですね。何の根拠もなく、どこの誰が言い出したのかもわからない誤情報がネット上に拡散し、やがて管理栄養士、薬剤師、医師といった国家資格をもつ専門職の人や研究者までも勘違いさせるほどの影響力を発揮するとは・・・。
何の害もないビタミンCたっぷりのキウイフルーツを、多くの人に安心して朝から食べてもらうために、こんな有害な誤情報は一刻も早く消し去る必要があります。私も全力をあげて頑張りますが、一人の力では限界があります。この記事を読まれた心ある皆さまのご協力を、どうぞお願いいたします。キウイフルーツは一度に4200個食べても、ソラレンの心配はありません。
Yahoo知恵袋を参照すると、2005年からソラレンの話題が出てきています。しかし、当時はまだ、キウイフルーツとソラレンとの関連を見出すことができません。私が調べた範囲では、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」とした最も古いネット情報は、以下の2件のようです。
・シミや黒ずみの原因の紫外線の感受性を高める食べ物!|美尻のススメ
http://bi-jiri.info/symptom/kurozumi/217/ (broken link)
・朝、摂るとシミを増やす?!注意したい果物と野菜【LET’S STUDY スムージー!その2】
http://www.zackzack.jp/u/topics/u8fzm8gswyvvy3 (broken link)
上記の2つのサイトは、少なくとも2014年の8月までは存在したようですが、現在では存在しませんので、その情報源をこれ以上辿ることができません。
ここからは私の単なる推測です。当時の状況を見ていると、「ソラレン = ビタミンC」というとんでもない勘違いしている人がけっこういたようです。おそらく「ビタミンCの多い食品にソラレンが多い場合が多い」という話から「ビタミンCの多い食品はすべてソラレンが多い」と勘違いした人がいて、その記述を無知な人たちが広めたのではないかという気がします。そしてその誤ったネット情報をもとに、2015年に放送された「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」が制作されたとすると、時代背景や上記サイトが存在した時期とも、矛盾なく説明がつきます。
恐ろしいですね。何の根拠もなく、どこの誰が言い出したのかもわからない誤情報がネット上に拡散し、やがて管理栄養士、薬剤師、医師といった国家資格をもつ専門職の人や研究者までも勘違いさせるほどの影響力を発揮するとは・・・。
何の害もないビタミンCたっぷりのキウイフルーツを、多くの人に安心して朝から食べてもらうために、こんな有害な誤情報は一刻も早く消し去る必要があります。私も全力をあげて頑張りますが、一人の力では限界があります。この記事を読まれた心ある皆さまのご協力を、どうぞお願いいたします。キウイフルーツは一度に4200個食べても、ソラレンの心配はありません。
いろいろなサイトに書いてある「キウイフルーツにソラレンが含まれる」という誤りを、1件1件ご修正いただく活動は、今年の2月18日から始めました。今日で34日目になります(きりが悪い)。
多くのサイト運営者の皆さまのお力をいただき、今日までに141件のサイトで、誤った記載を外していただくことができました。お忙しい中、ご協力をいただきまして、本当に有難うございました。
サイト運営者の方々にとっては、突然知らない人から、「記載内容が間違ってますので直してください」と言われるわけですから、さぞご気分の悪いことだったと思います。改めまして心よりお詫び申し上げます。
お陰様で、誤った記載のサイトはだいぶ少なくなってきました。推定であと100サイトぐらい残っているでしょうか。しかし、これがなかなか手ごわいです。メールアドレスやメールフォームがないので、電話か手紙でないと連絡ができない所が多くあります。こんな複雑な内容を電話でいきなり説明する訳にもいかず、また、手紙というのも手間と費用がかかります。でもやるしかないのでしょう。
もっと難しいのは、連絡先も運営者も何も書いてないサイトです。サーバー会社を調べて、そのサーバー会社にメールの転送を頼むことしかできませんが、サーバー会社によっては受け付けてくれません。こうなるともはやお手上げです。そんなところに限って、SEO対策がなされているのか、検索上位に出てきたりするので、困ったものです。Googleも、そんな連絡先のない作り捨てのようなサイトが上位に来ないようなアルゴリズムにすればいいのにと、つい八つ当たりもしたくなります。
こんな連絡先の書いてないサイトの誤情報を修正していただくには、どうしたら良いのでしょうか?だれか良い方法をご存知でしたら、お教えください。本当は「キウイにソラレンは間違いだった。キウイは朝から食べても何も問題ない。」という情報をSNSで拡散させる手立てがあれば良いのですが。なかなかこんな地味な情報を広める手立てを思いつきません。
どなたかご協力をいただけないでしょうか。
弱気にもなりますが、キウイフルーツの栽培や流通・販売に関わる人たちの(そしてキウイフルーツを実験材料としている私の)プライドや生活がかかっていますので、妥協するわけにはいきません。
多くのサイト運営者の皆さまのお力をいただき、今日までに141件のサイトで、誤った記載を外していただくことができました。お忙しい中、ご協力をいただきまして、本当に有難うございました。
サイト運営者の方々にとっては、突然知らない人から、「記載内容が間違ってますので直してください」と言われるわけですから、さぞご気分の悪いことだったと思います。改めまして心よりお詫び申し上げます。
お陰様で、誤った記載のサイトはだいぶ少なくなってきました。推定であと100サイトぐらい残っているでしょうか。しかし、これがなかなか手ごわいです。メールアドレスやメールフォームがないので、電話か手紙でないと連絡ができない所が多くあります。こんな複雑な内容を電話でいきなり説明する訳にもいかず、また、手紙というのも手間と費用がかかります。でもやるしかないのでしょう。
もっと難しいのは、連絡先も運営者も何も書いてないサイトです。サーバー会社を調べて、そのサーバー会社にメールの転送を頼むことしかできませんが、サーバー会社によっては受け付けてくれません。こうなるともはやお手上げです。そんなところに限って、SEO対策がなされているのか、検索上位に出てきたりするので、困ったものです。Googleも、そんな連絡先のない作り捨てのようなサイトが上位に来ないようなアルゴリズムにすればいいのにと、つい八つ当たりもしたくなります。
こんな連絡先の書いてないサイトの誤情報を修正していただくには、どうしたら良いのでしょうか?だれか良い方法をご存知でしたら、お教えください。本当は「キウイにソラレンは間違いだった。キウイは朝から食べても何も問題ない。」という情報をSNSで拡散させる手立てがあれば良いのですが。なかなかこんな地味な情報を広める手立てを思いつきません。
どなたかご協力をいただけないでしょうか。
弱気にもなりますが、キウイフルーツの栽培や流通・販売に関わる人たちの(そしてキウイフルーツを実験材料としている私の)プライドや生活がかかっていますので、妥協するわけにはいきません。
おなじみキウイはビタミンCたっぷりで、美肌・美白に最適ですね。
ただ最近よく聞かれるのが、「キウイにはソラレンが含まれているので、朝食べて日にあたると、日焼けやシミの原因になる」というウワサです。美味しくてビタミンCたっぷりのキウイを、本当は朝から食べたい、でもシミは嫌だ。そんなことでお悩みの人も多いのではないでしょうか。
でも、もうそんな心配はいりません。なぜなら、「キウイにソラレンが含まれる」は完全な間違いだったんです。キウイ果実の成分分析を専門に20年以上研究を続けてきた私、西山が、実際にキウイのソラレン含量を測定しました。(言い方がニセモノっぽいですが、本当の研究者です。)そしてキウイからはソラレンが検出されないことを実証しました。
慎重に実験を行った結果では、キウイを一度に1300個食べても(フードファイターか!?)、ソラレンの問題はありません。つまり、朝からキウイを5個や10個食べたって、日焼けやシミが増すなんてことは、絶対にありえません。詳しい情報は、私が所属する大学のページ「キウイフルーツ果実からソラレンは検出されない」をご覧ください。
良いお知らせでしょ。これからは、時間をぜんぜん気にすることなく、キウイが食べられます。これまでの心配はいったい何だったんでしょうね?
[追記(2020年7月20日)]
その後、より精密な実験を行いまして、一度にキウイフルーツを4,200個食べても、ソラレンによる光毒性は問題ないことを示しました。詳細は近日中に発表します。
また、その後の各テレビ局からの回答を以下に記します。
● テレビ朝日(日本人の3割しか知らないこと・・・)
番組制作に関わった5人の専門家のだれからも「各々の野菜や果物にソラレンが含まれるか否か」の根拠をもらっていなかった。美容関連や健康関連のインターネット記事を参照しただけだった。今後は注意する。
● 日本テレビ(ヒルナンデス!)
ご指摘の点について調べ直しところ、不確かな情報を伝えてしまっていたことに気づいた。放送内容については、番組HPに掲載していたので、2020年3月27日に当該部分を削除した。今回の件については、当社の番組制作部門で広く共有し同じことが起きないようにする。
● TBS(世にも不思議なランキング)
番組を監修した3名の専門家からは、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」という話はなかった。ほかに何か根拠があったはずだが、何だかわからない。根拠を示すことができない。
(あまりに頭に来たので、TBS宛てに内容証明郵便を送りました。内容は、「今年の5月31日までにキウイフルーツにソラレンが含まれるとした根拠をメールまたは封書で示さない場合は、事実無根の誤情報を流したと断定します」というものです。結局、TBSは根拠を示すことができませんでしたので、根拠のないデタラメを流したと断定して良いと思います。)
いかに根拠のない空騒ぎだったかが分かります。ホッとすると同時に、本当に虚しくなります。どうか皆さま、こんなウソをネットに拡散しないでくださいね。
ただ最近よく聞かれるのが、「キウイにはソラレンが含まれているので、朝食べて日にあたると、日焼けやシミの原因になる」というウワサです。美味しくてビタミンCたっぷりのキウイを、本当は朝から食べたい、でもシミは嫌だ。そんなことでお悩みの人も多いのではないでしょうか。
でも、もうそんな心配はいりません。なぜなら、「キウイにソラレンが含まれる」は完全な間違いだったんです。キウイ果実の成分分析を専門に20年以上研究を続けてきた私、西山が、実際にキウイのソラレン含量を測定しました。(言い方がニセモノっぽいですが、本当の研究者です。)そしてキウイからはソラレンが検出されないことを実証しました。
慎重に実験を行った結果では、キウイを一度に1300個食べても(フードファイターか!?)、ソラレンの問題はありません。つまり、朝からキウイを5個や10個食べたって、日焼けやシミが増すなんてことは、絶対にありえません。詳しい情報は、私が所属する大学のページ「キウイフルーツ果実からソラレンは検出されない」をご覧ください。
良いお知らせでしょ。これからは、時間をぜんぜん気にすることなく、キウイが食べられます。これまでの心配はいったい何だったんでしょうね?
[追記(2020年7月20日)]
その後、より精密な実験を行いまして、一度にキウイフルーツを4,200個食べても、ソラレンによる光毒性は問題ないことを示しました。詳細は近日中に発表します。
また、その後の各テレビ局からの回答を以下に記します。
● テレビ朝日(日本人の3割しか知らないこと・・・)
番組制作に関わった5人の専門家のだれからも「各々の野菜や果物にソラレンが含まれるか否か」の根拠をもらっていなかった。美容関連や健康関連のインターネット記事を参照しただけだった。今後は注意する。
● 日本テレビ(ヒルナンデス!)
ご指摘の点について調べ直しところ、不確かな情報を伝えてしまっていたことに気づいた。放送内容については、番組HPに掲載していたので、2020年3月27日に当該部分を削除した。今回の件については、当社の番組制作部門で広く共有し同じことが起きないようにする。
● TBS(世にも不思議なランキング)
番組を監修した3名の専門家からは、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」という話はなかった。ほかに何か根拠があったはずだが、何だかわからない。根拠を示すことができない。
(あまりに頭に来たので、TBS宛てに内容証明郵便を送りました。内容は、「今年の5月31日までにキウイフルーツにソラレンが含まれるとした根拠をメールまたは封書で示さない場合は、事実無根の誤情報を流したと断定します」というものです。結局、TBSは根拠を示すことができませんでしたので、根拠のないデタラメを流したと断定して良いと思います。)
いかに根拠のない空騒ぎだったかが分かります。ホッとすると同時に、本当に虚しくなります。どうか皆さま、こんなウソをネットに拡散しないでくださいね。
「キウイフルーツにソラレンが含まれる」と放送したTBSの「世にも不思議なランキング」の、当時のプロデューサーと名乗る方から大学にお電話をいただきました。5年近く待って、ようやく担当者と話ができました。以前に視聴者センターに電話した時には、「こちらからは一切電話やメールはいたしません」と言われたことを考えれば、おそらく最大限の誠意をもったサービスなのでしょう。
あまり生々しいやり取りを書くのは良くないように思いますので、概要だけにします。仮にプロデューサーの方をK氏とします。(夏目漱石の『こころ』みたいですね。)
西山:キウイフルーツにソラレンが含まれるとした根拠資料は?
K氏:何かあったはずだが、わからない。監修の先生方のお話やデータではない。とにかく見つからない。
西山:ないということですね。
K氏:現状は、ない。
西山:随分とネット上に広まってしまってますが、どうにかしてください。訂正を出してください。
K氏:訂正を出すとなると、キウイだけというわけにはいかない。すべてを調査し直しになるので難しい。
西山:じゃあ、私の持ち込み企画で、「キウイフルーツにはソラレンが含まれるって言うけど、どこにも正確な量が書いてない。みんな気になるよね〜。そこで西山が測定したら、あら不思議、まったく検出されませんでした。キウイにソラレンは間違いだったので、朝からビタミンCたっぷりのキウイを食べましょう」といった内容をゴールデンタイムにやりませんか。(心の声→ギャランティーなしで出演しますよ。)
K氏:丁寧に「NO」
西山:根拠が示せないことを証明してくだされば、それをもって、各サイトに私が修正を頼みに行きますが。
K氏:変な動きをすると、かえっておかしいと思われることもありますよ。(丁寧な脅し?)
西山:(こりゃあ、「悪かった。何とかしなければ。」とはさらさら思っていないと感じて、あきらめて)わかりました。じゃあ引き続き根拠資料を探してください。見つかったらお知らせ願います。私は自分の手で、実際にキウイフルーツ果実に含まれるソラレンとその関連物質を測定しますから。
K氏:測定しても「ないことを証明する」のは難しいでしょう。
西山:そうですね。でも、検出限界以下であれば、可食部100g当り、多くとも何マイクログラムと割り出せれば、「朝いっぺんに何百個のキウイフルーツを食べると危険か」という笑い話にはできますからね。楽しみに待っていてください。
誠意あるご対応にめまいがしました。
キウイフルーツもかわいそうに。本当に何の根拠もなく、「ソラレンを含む」という濡れ衣を着せられたわけです。もう少し待っていてください。私が濡れ衣を晴らします。
あまり生々しいやり取りを書くのは良くないように思いますので、概要だけにします。仮にプロデューサーの方をK氏とします。(夏目漱石の『こころ』みたいですね。)
西山:キウイフルーツにソラレンが含まれるとした根拠資料は?
K氏:何かあったはずだが、わからない。監修の先生方のお話やデータではない。とにかく見つからない。
西山:ないということですね。
K氏:現状は、ない。
西山:随分とネット上に広まってしまってますが、どうにかしてください。訂正を出してください。
K氏:訂正を出すとなると、キウイだけというわけにはいかない。すべてを調査し直しになるので難しい。
西山:じゃあ、私の持ち込み企画で、「キウイフルーツにはソラレンが含まれるって言うけど、どこにも正確な量が書いてない。みんな気になるよね〜。そこで西山が測定したら、あら不思議、まったく検出されませんでした。キウイにソラレンは間違いだったので、朝からビタミンCたっぷりのキウイを食べましょう」といった内容をゴールデンタイムにやりませんか。(心の声→ギャランティーなしで出演しますよ。)
K氏:丁寧に「NO」
西山:根拠が示せないことを証明してくだされば、それをもって、各サイトに私が修正を頼みに行きますが。
K氏:変な動きをすると、かえっておかしいと思われることもありますよ。(丁寧な脅し?)
西山:(こりゃあ、「悪かった。何とかしなければ。」とはさらさら思っていないと感じて、あきらめて)わかりました。じゃあ引き続き根拠資料を探してください。見つかったらお知らせ願います。私は自分の手で、実際にキウイフルーツ果実に含まれるソラレンとその関連物質を測定しますから。
K氏:測定しても「ないことを証明する」のは難しいでしょう。
西山:そうですね。でも、検出限界以下であれば、可食部100g当り、多くとも何マイクログラムと割り出せれば、「朝いっぺんに何百個のキウイフルーツを食べると危険か」という笑い話にはできますからね。楽しみに待っていてください。
誠意あるご対応にめまいがしました。
キウイフルーツもかわいそうに。本当に何の根拠もなく、「ソラレンを含む」という濡れ衣を着せられたわけです。もう少し待っていてください。私が濡れ衣を晴らします。
このタイトル・・・研究者としては使いたくはないのですが、一般向けにわかりやすく書くと、こうなります。
つまり、科学的に言うのであれば、世界中のどの品種のどの熟度のキウイフルーツ果実を調べても、ただの1分子もソラレンが含まれていないことを証明しなければ、「キウイフルーツ果実にソラレンは含まれていない」とは言えません。つまり、これは証明不能です。当然、イチゴであろうがブルーベリーであろうが、ソラレンを含まないことを証明することは不可能です。
ただ、今日実験室でHPLC法で測定した限りでは、普通の緑色のキウイフルーツ(ヘイワード種、愛知県産)果実からは、ソラレンはもちろん、その仲間である5-メトキシソラレン(ベルガプテン)も8-メトキシソラレンもアンゲリシン(イソソラレン)も、全く検出されませんでした。これはもう、一般的な感覚では、「キウイフルーツ果実はソラレンを含まない」と言い切っても良いレベルです。どこかのサイトに書いてあったような、「キウイフルーツはソラレンを多く含む」という記述は、全くのデタラメであることが証明できました。
現在、検出限界値を正確に割り出す作業中です。また、ちゃんと抽出作業が行われているかの検証も行う必要があります。あと1週間ほどすると、正確なデータが出せると思います。
ちょっとフライングですが、今日のデータから概算すると、キウイフルーツを朝一度に1000個(約100キログラム)食べても、シミや日焼けが増すようなレベルになることはないですね。さて、どこのどなたでしたっけ?「キウイフルーツはソラレンを含むので、朝食べるとシミが増える」などと、データもなしに世迷言を書いている人は?何も知らずにバラエティ番組の情報の受け売りで「夜食べるのがGood!」なんて書いている人は?
もうしばらくしましたら、このデータを論文レベルに仕上げてアップします。キウイフルーツは、何の心配もなく朝から食べていいんですよ。
つまり、科学的に言うのであれば、世界中のどの品種のどの熟度のキウイフルーツ果実を調べても、ただの1分子もソラレンが含まれていないことを証明しなければ、「キウイフルーツ果実にソラレンは含まれていない」とは言えません。つまり、これは証明不能です。当然、イチゴであろうがブルーベリーであろうが、ソラレンを含まないことを証明することは不可能です。
ただ、今日実験室でHPLC法で測定した限りでは、普通の緑色のキウイフルーツ(ヘイワード種、愛知県産)果実からは、ソラレンはもちろん、その仲間である5-メトキシソラレン(ベルガプテン)も8-メトキシソラレンもアンゲリシン(イソソラレン)も、全く検出されませんでした。これはもう、一般的な感覚では、「キウイフルーツ果実はソラレンを含まない」と言い切っても良いレベルです。どこかのサイトに書いてあったような、「キウイフルーツはソラレンを多く含む」という記述は、全くのデタラメであることが証明できました。
現在、検出限界値を正確に割り出す作業中です。また、ちゃんと抽出作業が行われているかの検証も行う必要があります。あと1週間ほどすると、正確なデータが出せると思います。
ちょっとフライングですが、今日のデータから概算すると、キウイフルーツを朝一度に1000個(約100キログラム)食べても、シミや日焼けが増すようなレベルになることはないですね。さて、どこのどなたでしたっけ?「キウイフルーツはソラレンを含むので、朝食べるとシミが増える」などと、データもなしに世迷言を書いている人は?何も知らずにバラエティ番組の情報の受け売りで「夜食べるのがGood!」なんて書いている人は?
もうしばらくしましたら、このデータを論文レベルに仕上げてアップします。キウイフルーツは、何の心配もなく朝から食べていいんですよ。
「キウイフルーツにソラレン」の件で、再びTBSの視聴者センターへ電話しました。4日前に電話した時は、「担当者に連絡がつかないので、また電話するように」と言われたためです。今回は、前回と別の人が対応してくれました。そして、前回私が質問した内容は、情報共有がされていたため、一から説明する必要はありませんでした。ここまでは立派です。しかし、その後の対応は、前回と何ら変わることがありませんでした。
西山:「キウイフルーツにソラレンが多い」という根拠を教えていただけますか?
ご担当者様:少々お待ちください。担当者を呼び出します。
(やや待って)
ご担当者様:呼び出したのですが、応答がありません。申し訳ございません。
西山:これじゃあ何度電話しても同じじゃないですか。クレーマーがどうでもいいことに文句をつけてるのとは違うんですよ。もしもお宅の番組で、根拠もなく「キウイフルーツに毒性をもつ物質が含まれている」と言って、それが広まったとなると、そちらの責任問題なんですよ。もっと誠実に対応する手はないんですか?
ご担当者様:申し訳ありません。担当者には伝えておきます。
西山:前回電話した時に、「今度電話しても同じ対応だったら、根拠はないものと理解します」と言いましたが、それでよろしいですか?
ご担当者様:はあ、そうなんですか。伝えておきます。
西山:もう結構です。有難うございました。
つまりわかったことは、この窓口では問題は解決しないということです。しょうがないので、あまりやりたくはなかったのですが、放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てをすることとしました。
初めてなのでわからないのですが、このBPOはこの問題に本気で対応してくれるのでしょうか?それともただアリバイを作るだけのなんちゃって機構なのでしょうか。前者だと期待したいです。
西山:「キウイフルーツにソラレンが多い」という根拠を教えていただけますか?
ご担当者様:少々お待ちください。担当者を呼び出します。
(やや待って)
ご担当者様:呼び出したのですが、応答がありません。申し訳ございません。
西山:これじゃあ何度電話しても同じじゃないですか。クレーマーがどうでもいいことに文句をつけてるのとは違うんですよ。もしもお宅の番組で、根拠もなく「キウイフルーツに毒性をもつ物質が含まれている」と言って、それが広まったとなると、そちらの責任問題なんですよ。もっと誠実に対応する手はないんですか?
ご担当者様:申し訳ありません。担当者には伝えておきます。
西山:前回電話した時に、「今度電話しても同じ対応だったら、根拠はないものと理解します」と言いましたが、それでよろしいですか?
ご担当者様:はあ、そうなんですか。伝えておきます。
西山:もう結構です。有難うございました。
つまりわかったことは、この窓口では問題は解決しないということです。しょうがないので、あまりやりたくはなかったのですが、放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てをすることとしました。
初めてなのでわからないのですが、このBPOはこの問題に本気で対応してくれるのでしょうか?それともただアリバイを作るだけのなんちゃって機構なのでしょうか。前者だと期待したいです。
さてこの数日、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」には根拠がないことを何度か書いてきました。色々と調べていくうちに、どうやらイチジクもあらぬ疑いをかけられた被害者である可能性が出てきました。
果物や野菜のソラレンのことを書いてあるサイトには、決まって「イチジクにはソラレンが多いので、朝は食べない方が良い」と書いてあります。英語の文献を調査すると、確かにFig(イチジク)にソラレンが多いとは書いてありました。信頼できる情報です。ただし、この場合のイチジクは果実ではありません。葉っぱです。
どうやらイチジクの葉っぱには、かなり高濃度のソラレンが含まれているようです。そして、「果実ではソラレンは検出されない」とも書いてあります。私はイチジクの専門家ではありませんが、学術的な文献にこう書いてあるので、多分間違いないのでしょう。
とすれば、「いちじく(植物)にソラレンが含まれる」のは本当ですが、「イチジク(果実)にソラレンが豊富に含まれる」は、明らかな間違いということになります。
こんな番組を作った人は、論文のタイトルにある「Fig」を見て、果実のイチジクと勘違いしたのでしょうか。それとも番組を面白くするために、わざとこんな間違った情報を流したのでしょうか。いずれにしても、イチジク(果実)にとってはいい迷惑です。キウイフルーツに次いで、被害者第2号です。
残念ながら、私はキウイフルーツの専門家ですので、イチジクの汚名返上には寄与できません。キウイフルーツの汚名返上、名誉挽回で手一杯です。だれかイチジクを救ってくれませんか?
それにしても、あちらにもこちらにも、いろいろなサイトにソラレンの多い果物や野菜のリストが書いてありますが、いい加減に止めませんか。どのサイトにも結局、可食部100g当りのソラレン含量は一切書いてありません。さらに、ソラレンそのものなのか、ベルガプテンや8-メトキシソラレン、アンゲリシンなどの分子種も含むのかどうかも書いてない、でたらめなサイトです。ほとんど「どこそこに幽霊が出るぞ」と書いてあるようなものです。ただそれが、まことしやかに書いてあるからタチが悪いのです。こんな有害なサイトはどうしたら駆逐できるのでしょうか。だれかお知恵を貸してください。
果物や野菜のソラレンのことを書いてあるサイトには、決まって「イチジクにはソラレンが多いので、朝は食べない方が良い」と書いてあります。英語の文献を調査すると、確かにFig(イチジク)にソラレンが多いとは書いてありました。信頼できる情報です。ただし、この場合のイチジクは果実ではありません。葉っぱです。
どうやらイチジクの葉っぱには、かなり高濃度のソラレンが含まれているようです。そして、「果実ではソラレンは検出されない」とも書いてあります。私はイチジクの専門家ではありませんが、学術的な文献にこう書いてあるので、多分間違いないのでしょう。
とすれば、「いちじく(植物)にソラレンが含まれる」のは本当ですが、「イチジク(果実)にソラレンが豊富に含まれる」は、明らかな間違いということになります。
こんな番組を作った人は、論文のタイトルにある「Fig」を見て、果実のイチジクと勘違いしたのでしょうか。それとも番組を面白くするために、わざとこんな間違った情報を流したのでしょうか。いずれにしても、イチジク(果実)にとってはいい迷惑です。キウイフルーツに次いで、被害者第2号です。
残念ながら、私はキウイフルーツの専門家ですので、イチジクの汚名返上には寄与できません。キウイフルーツの汚名返上、名誉挽回で手一杯です。だれかイチジクを救ってくれませんか?
それにしても、あちらにもこちらにも、いろいろなサイトにソラレンの多い果物や野菜のリストが書いてありますが、いい加減に止めませんか。どのサイトにも結局、可食部100g当りのソラレン含量は一切書いてありません。さらに、ソラレンそのものなのか、ベルガプテンや8-メトキシソラレン、アンゲリシンなどの分子種も含むのかどうかも書いてない、でたらめなサイトです。ほとんど「どこそこに幽霊が出るぞ」と書いてあるようなものです。ただそれが、まことしやかに書いてあるからタチが悪いのです。こんな有害なサイトはどうしたら駆逐できるのでしょうか。だれかお知恵を貸してください。
2月18日から今日まで約2週間、「キウイにソラレンが含まれる」と書いておられるサイトの管理者の方々に連絡をして、根拠がないのであればその記載を取り下げていただくよう、お願いしてきました。
今日の時点で123のサイトにお願いして、65のサイト運営者の方々にご理解をいただき、根拠のない記載を引き下げていただくことができました。見ず知らずの人から急に注文をつけられて、さぞご不快であったろうと推察いたします。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。が、こうするしか方法が思いつかず、止むに止まれぬ思いでご迷惑をおかけしております。どうかお許しください。
私は三十代半ばであやうく研究人生を終えかねないピンチに直面しました。その時に出会って私を救ってくれた研究対象がキウイフルーツです。いわばキウイフルーツは私の恩人(人ではありませんが)です。何とかこの恩人の濡れ衣を振り払いたい、そういう思いでお願いしている次第です。
このプロセスで、いろいろな方との出会いがありました。「裏も取らずに危ないことを書いていた。よく教えてくれた」と感謝をしていただけたり、「私のサイトで、積極的に正しい情報を流します」と言ってくださる方もおられました。感謝し尊敬いたします。また、PDFファイルになっている内容を、わざわざ書き換えてアップし直してくださる方もおられました。お手数をおかけいたしました。さらには、情報源の会社をお教えいただき、そちらに直接お願いすることで、効率よく作業が進んだ例もありました。
それに引きかえTBSの対応は・・・。TBSの番組にも何度か出演させていただきましたので、あまり言いたくないのですが、でも言いたい。今日、TBSの視聴者センターに電話をした結果が、こんな感じでした。対応した人は、仮にTさんとします。
西山:お名前を頂戴できますか?
Tさん:名前はお教えしないことになっております。
西山:古い話で恐縮ですが、2015年7月27日に放映された番組で「キウイにソラレンが含まれる」とした根拠資料を教えてください。もう何度もお願いしているのですが、教えていただけないもので。
Tさん:グレープフルーツとキウイは同じと考えていいですか。
西山:違います。属まで違う全く違う植物です。キウイにソラレンが含まれるという、その1点だけに絞って、根拠をお願いします。
Tさん:お待ちください
(3分間ほど待たされる)
Tさん:番組担当の者に連絡したのですが応答がありませんので、わかりません。
西山:では、ご担当の方に、電話かメールでご回答をお願いします。
Tさん:こちらからは電話等での発信は一切しない決まりになっています。
西山:ではいつ電話すれば、ご回答いただけますか。
Tさん:1時間後でも3日後でも、電話をいただいた時に番組担当の者がいれば答えられますが、いなければ答えられません。いつならば、というお約束はできません。
西山:回答を用意しておいてもらえば、たとえば3〜5日後に電話をかければ、教えていただけるんじゃないですか。
Tさん:お約束できません。
西山:(さすがに少し切れて)この電話はいつも話し中でなかなかつながらないんですよ。それって、持久戦に持ち込んで、結局答えないってことじゃありませんか?
Tさん:いえ、そんなことでは・・・・・
西山:ソラレンは光毒性を示す物質ですから、これって「キウイフルーツに毒物が入っている」と言っているんですよ。たとえ法的責任がなかったとしても、社会的責任や道義的責任はあるんじゃないですか。事は重大だと思いますよ。
Tさん:は〜(YesでもNoでもなく)
西山:もう結構です。今度3〜5日後に電話をかけたとき、担当者がいなくてご回答をいただけないようでしたら、「根拠なくキウイに毒物が入っていると公言した」と断定しますから。
Tさん:担当者には伝えておきます。
以上、暖簾に腕押し、豆腐に鎹、糠に釘、柳に風。Tさんのせいでもないのでしょうが、打つ手なしの状況です。録音されているとは知りながら、少しエキサイトしてごめんなさい。Tさんもお仕事ですから、自分の本音では語れませんよね。辛いですね。
今日の時点で123のサイトにお願いして、65のサイト運営者の方々にご理解をいただき、根拠のない記載を引き下げていただくことができました。見ず知らずの人から急に注文をつけられて、さぞご不快であったろうと推察いたします。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。が、こうするしか方法が思いつかず、止むに止まれぬ思いでご迷惑をおかけしております。どうかお許しください。
私は三十代半ばであやうく研究人生を終えかねないピンチに直面しました。その時に出会って私を救ってくれた研究対象がキウイフルーツです。いわばキウイフルーツは私の恩人(人ではありませんが)です。何とかこの恩人の濡れ衣を振り払いたい、そういう思いでお願いしている次第です。
このプロセスで、いろいろな方との出会いがありました。「裏も取らずに危ないことを書いていた。よく教えてくれた」と感謝をしていただけたり、「私のサイトで、積極的に正しい情報を流します」と言ってくださる方もおられました。感謝し尊敬いたします。また、PDFファイルになっている内容を、わざわざ書き換えてアップし直してくださる方もおられました。お手数をおかけいたしました。さらには、情報源の会社をお教えいただき、そちらに直接お願いすることで、効率よく作業が進んだ例もありました。
それに引きかえTBSの対応は・・・。TBSの番組にも何度か出演させていただきましたので、あまり言いたくないのですが、でも言いたい。今日、TBSの視聴者センターに電話をした結果が、こんな感じでした。対応した人は、仮にTさんとします。
西山:お名前を頂戴できますか?
Tさん:名前はお教えしないことになっております。
西山:古い話で恐縮ですが、2015年7月27日に放映された番組で「キウイにソラレンが含まれる」とした根拠資料を教えてください。もう何度もお願いしているのですが、教えていただけないもので。
Tさん:グレープフルーツとキウイは同じと考えていいですか。
西山:違います。属まで違う全く違う植物です。キウイにソラレンが含まれるという、その1点だけに絞って、根拠をお願いします。
Tさん:お待ちください
(3分間ほど待たされる)
Tさん:番組担当の者に連絡したのですが応答がありませんので、わかりません。
西山:では、ご担当の方に、電話かメールでご回答をお願いします。
Tさん:こちらからは電話等での発信は一切しない決まりになっています。
西山:ではいつ電話すれば、ご回答いただけますか。
Tさん:1時間後でも3日後でも、電話をいただいた時に番組担当の者がいれば答えられますが、いなければ答えられません。いつならば、というお約束はできません。
西山:回答を用意しておいてもらえば、たとえば3〜5日後に電話をかければ、教えていただけるんじゃないですか。
Tさん:お約束できません。
西山:(さすがに少し切れて)この電話はいつも話し中でなかなかつながらないんですよ。それって、持久戦に持ち込んで、結局答えないってことじゃありませんか?
Tさん:いえ、そんなことでは・・・・・
西山:ソラレンは光毒性を示す物質ですから、これって「キウイフルーツに毒物が入っている」と言っているんですよ。たとえ法的責任がなかったとしても、社会的責任や道義的責任はあるんじゃないですか。事は重大だと思いますよ。
Tさん:は〜(YesでもNoでもなく)
西山:もう結構です。今度3〜5日後に電話をかけたとき、担当者がいなくてご回答をいただけないようでしたら、「根拠なくキウイに毒物が入っていると公言した」と断定しますから。
Tさん:担当者には伝えておきます。
以上、暖簾に腕押し、豆腐に鎹、糠に釘、柳に風。Tさんのせいでもないのでしょうが、打つ手なしの状況です。録音されているとは知りながら、少しエキサイトしてごめんなさい。Tさんもお仕事ですから、自分の本音では語れませんよね。辛いですね。
未だに「キウイフルーツにソラレンが含まれる」という絵空事を書いているサイトが沢山あります。書いている人は、事の重大さがわかっているのでしょうか?「キウイフルーツに毒物が入っている」と、何の根拠もなしに公言しているんですよ。もはや犯罪レベルです。
たとえて言えば、「マグロの赤身やトロにメチル水銀が含まれている。食べると危険だ。」と、何の科学的根拠もなく、ネットに情報を流しているのと同じなんですよ。そんなことをしようものなら、きっとマグロ漁業の組合やツナ缶を製造販売している大手の企業、回転ずしチェーンなどから袋叩きに合うでしょう。もしも訴訟まで発展し、信頼できる科学的根拠を提出できずに敗訴した場合は、数千万円〜数億円にも上る損害賠償を課せられることも十分にあり得ます。
「キウイフルーツには光毒性をもつソラレンが含まれているんです。知ってましたか。」とか「キウイフルーツを朝食べると、シミの原因になるかも。」などと書いている人たちは、軽い気持ちで書いているのでしょう。だれかが書いたサイトの情報を改変して書いただけだから、自分には責任がない。その程度のお気楽な思いで書いている人も多いかもしれません。あるいは、わずかな報酬のために記事を書いているライターの人もおられるでしょう。でも、今一度事の重大性をよく考えてください。あなたは、何の根拠もなく、「キウイフルーツ果実に毒が入っている」と言いふらしているんですよ。
幾分かの良心や見識があるのなら、本当にやめてください。
たとえて言えば、「マグロの赤身やトロにメチル水銀が含まれている。食べると危険だ。」と、何の科学的根拠もなく、ネットに情報を流しているのと同じなんですよ。そんなことをしようものなら、きっとマグロ漁業の組合やツナ缶を製造販売している大手の企業、回転ずしチェーンなどから袋叩きに合うでしょう。もしも訴訟まで発展し、信頼できる科学的根拠を提出できずに敗訴した場合は、数千万円〜数億円にも上る損害賠償を課せられることも十分にあり得ます。
「キウイフルーツには光毒性をもつソラレンが含まれているんです。知ってましたか。」とか「キウイフルーツを朝食べると、シミの原因になるかも。」などと書いている人たちは、軽い気持ちで書いているのでしょう。だれかが書いたサイトの情報を改変して書いただけだから、自分には責任がない。その程度のお気楽な思いで書いている人も多いかもしれません。あるいは、わずかな報酬のために記事を書いているライターの人もおられるでしょう。でも、今一度事の重大性をよく考えてください。あなたは、何の根拠もなく、「キウイフルーツ果実に毒が入っている」と言いふらしているんですよ。
幾分かの良心や見識があるのなら、本当にやめてください。
前回は、『「キウイフルーツ果実にソラレンが含まれる」は事実無根である』という記事を書きました。今回は、それをもう少し詳しく説明します。
このように「〇〇は有毒である」とか「〇〇は危険だ」というようなことを言う時には、それなりの覚悟をもつ必要があります。その情報によって売り上げが下がるなどの悪い影響を受ける個人や団体(この例の場合は、キウイフルーツ農家やスーパーマーケット、大手でいえばニュージーランドのゼスプリ社などです)からクレイムが入った時に、それに負けないだけの科学的根拠を示せない限り、絶対に言ってはいけないことです。多くのサイトに書いてあったからと言って、受け売りで自分のサイトに書いてもいいと思ったら大間違いです。
では、どんな科学的根拠があれば、こういった内容を主張できるでしょうか。まず、キウイフルーツ果実の可食部100g当たり何μgのソラレンが含まれているという情報が必要です。これがない限り、「キウイフルーツに光毒性をもつソラレンが含まれる」とさえも書くことは厳禁です。まずは日本語の論文があるかどうかを、国立情報学研究所のCiNii論文情報ナビゲーターで検索してみました。

結果は上図のとおりで、何一つ見つかりませんでした。念のために「キウイフルーツ」を「キウイ」にしても同様でした。
次に英文の論文を検索しました。常法通りPubMedで検索した結果が、以下の通りです。

やはり何も出てきません。
そのほか、単純にgoogle検索で「kiwifruit psoralen」や「kiwi psoralen」、「kiwifruit psoralen concentration」、「kiwifruit psoralen content」などでも調べてみましたが、キウイフルーツにソラレンが含まれるとするコンテンツはやはり見つかりませんでした。こうしてみると、「キウイフルーツにソラレンが含まれているから、朝食べてはダメ」などどいう空騒ぎをしているのは、日本だけということになるでしょうか。
ちなみに日本語のサイトにはそのようなことが書いてある、時代遅れのサイトがまだたくさんあります。しかし、そのどのサイトにも、根拠資料が書かれていません。また、実際にどのくらい含まれているのかとなると、「含まれている」、「たくさん含まれている」、「グレープフルーツほどではないが少し含まれている」などとあいまいなことが書かれているだけで、可食部100g当たり何μgと書かれたサイトは皆無です。こんな情報、信じられるわけないでしょう。
どうでしょう。いかにこの話が事実無根の空騒ぎかが、おわかりいただけたでしょうか。
本来であれば、まずこの情報を確認して、その次に、じゃあキウイフルーツを一度に何百個食べたら(フードファイターでも無理でしょうが)害が出るのかと言う話に入るところなのですが、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」という前提が崩れたので、それ以前の話ですね。
つまり、これらの記事を信じていた人は、ありもしないソラレンを恐れて、抗酸化ビタミンたっぷりのキウイフルーツを遠ざけていたという、もったいないことをしていたわけです。
まだご自分のサイトに「キウイフルーツはソラレンを含む」と書いている方は、早目に引き下げた方がいいですよ。それとも「世にも不思議なランキング」といっしょに心中しますか。(ちょっと物騒な終わり方ですみません。)
----------以下は追記です----------
その後、自分でキウイフルーツ果実に含まれるソラレンの量を実際に測ってみました。そして、やはり「キウイフルーツ果実にはソラレンが含まれていない」と言っても差し支えないことを確認しました。詳しくは上のリンクをたどってください。直接、測定結果をご覧になりたい場合は、「キウイフルーツ果実に含まれるソラレン濃度の測定」からどうぞ。
このように「〇〇は有毒である」とか「〇〇は危険だ」というようなことを言う時には、それなりの覚悟をもつ必要があります。その情報によって売り上げが下がるなどの悪い影響を受ける個人や団体(この例の場合は、キウイフルーツ農家やスーパーマーケット、大手でいえばニュージーランドのゼスプリ社などです)からクレイムが入った時に、それに負けないだけの科学的根拠を示せない限り、絶対に言ってはいけないことです。多くのサイトに書いてあったからと言って、受け売りで自分のサイトに書いてもいいと思ったら大間違いです。
では、どんな科学的根拠があれば、こういった内容を主張できるでしょうか。まず、キウイフルーツ果実の可食部100g当たり何μgのソラレンが含まれているという情報が必要です。これがない限り、「キウイフルーツに光毒性をもつソラレンが含まれる」とさえも書くことは厳禁です。まずは日本語の論文があるかどうかを、国立情報学研究所のCiNii論文情報ナビゲーターで検索してみました。

結果は上図のとおりで、何一つ見つかりませんでした。念のために「キウイフルーツ」を「キウイ」にしても同様でした。
次に英文の論文を検索しました。常法通りPubMedで検索した結果が、以下の通りです。

やはり何も出てきません。
そのほか、単純にgoogle検索で「kiwifruit psoralen」や「kiwi psoralen」、「kiwifruit psoralen concentration」、「kiwifruit psoralen content」などでも調べてみましたが、キウイフルーツにソラレンが含まれるとするコンテンツはやはり見つかりませんでした。こうしてみると、「キウイフルーツにソラレンが含まれているから、朝食べてはダメ」などどいう空騒ぎをしているのは、日本だけということになるでしょうか。
ちなみに日本語のサイトにはそのようなことが書いてある、時代遅れのサイトがまだたくさんあります。しかし、そのどのサイトにも、根拠資料が書かれていません。また、実際にどのくらい含まれているのかとなると、「含まれている」、「たくさん含まれている」、「グレープフルーツほどではないが少し含まれている」などとあいまいなことが書かれているだけで、可食部100g当たり何μgと書かれたサイトは皆無です。こんな情報、信じられるわけないでしょう。
どうでしょう。いかにこの話が事実無根の空騒ぎかが、おわかりいただけたでしょうか。
本来であれば、まずこの情報を確認して、その次に、じゃあキウイフルーツを一度に何百個食べたら(フードファイターでも無理でしょうが)害が出るのかと言う話に入るところなのですが、「キウイフルーツにソラレンが含まれる」という前提が崩れたので、それ以前の話ですね。
つまり、これらの記事を信じていた人は、ありもしないソラレンを恐れて、抗酸化ビタミンたっぷりのキウイフルーツを遠ざけていたという、もったいないことをしていたわけです。
まだご自分のサイトに「キウイフルーツはソラレンを含む」と書いている方は、早目に引き下げた方がいいですよ。それとも「世にも不思議なランキング」といっしょに心中しますか。(ちょっと物騒な終わり方ですみません。)
----------以下は追記です----------
その後、自分でキウイフルーツ果実に含まれるソラレンの量を実際に測ってみました。そして、やはり「キウイフルーツ果実にはソラレンが含まれていない」と言っても差し支えないことを確認しました。詳しくは上のリンクをたどってください。直接、測定結果をご覧になりたい場合は、「キウイフルーツ果実に含まれるソラレン濃度の測定」からどうぞ。
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