キウイの自由研究(駒沢女子大学 西山)

キウイフルーツやベビーキウイについて、いろいろな情報提供をしていきます. あまり面白味のあるBlogではありませんが、何かの参考にしていただければ・・・.

2006年07月

キウイフルーツに含まれるビタミンE

 「キウイフルーツにはビタミンCが豊富に含まれている」ということは、一般によく知られています。このほかにキウイフルーツには、フルーツとしては高濃度のビタミンEも含まれています。 食品成分表によれば、可食部100g当たり1.3mgのビタミンEが含まれているそうです。 そのため、いろいろな資料には、「ビタミンCとビタミンEのダブル抗酸化作用で・・・」などと書かれています。 しかしこれは、本当でしょうか?

 ここで考えなければいけないのは、「生物学的利用率(バイオアベイラビリティ、Bioavailability))」の問題です。 キウイフルーツのビタミンEは、その種子に含まれているため、これが人の消化管から吸収されるか、それとも種子のまま消化管を素通りするかについては、信頼できるデータがありません。 おそらく吸収される量は、ごくわずかだと思われます。 そのため、キウイフルーツに含まれるビタミンEをあまり過大評価すべきではないと思います。

 ある栄養成分が単に食品中に含まれているということと、人体に吸収され利用されることとは、イコールではないことに注意すべきです。

「アクチニジン」か「アクチニダイン」か?

 キウイフルーツに含まれているタンパク質分解酵素は「アクチニジン(Actinidin)」という名称が一般的です。 しかし、IUBMB(International Union of Biochemistry and Molecular Biology)のEnzyme Nomenclature List によれば、「アクチニダイン(Actinidain)」という名称が推奨されています。 そのため、生化学や分子生物学領域の論文や学会発表では、「アクチニダイン」という名称を使用することが一般的です。

 しかし、キウイフルーツの酵素を扱った研究は、生化学や分子生物学の領域よりも、園芸学や食品科学領域の方が多いため、「アクチニダイン」よりも「アクチニジン」の名称の方が多く使われているのが現状です。 アレルギーなどを扱った医学領域の論文でも、「アクチニジン」の名称が使われていますので、当面は「アクチニジン」と呼んだ方が通りがよさそうです。 ややこしいですね。

キウイフルーツの名前の由来

 キウイフルーツの語源については、多くの文献やウェブにおいて、次のように記されています。

「茶色の粗毛におおわれたキウイフルーツ果実の外観が、ニュージーランドの国鳥であるキウイバードに似ていることから、キウイフルーツと名づけられた。」

 しかし、最近の論文(New Zealand Journal of Crop and Horticultural Science 32, 3-27 2004年)によれば、この名称の由来は疑わしいようです。 以下に論文の一節を引用します。

「The name was chosen because the kiwi is a symbol of New Zealand and not because of any imagined similarity between the bird and the fruit.」

 これが正しいとすれば、キウイフルーツというのは、単に「ニュージーランドのフルーツ」といったような意味になり、「キウイバードとの類似性から名づけられた」という説は、後で付け足された‘もっともらしい作り話’ということになるのかもしれません。 ちなみにこの論文の著者は、キウイフルーツの研究では世界の第一人者であるFerguson博士ですので、多分信頼に足るものだと思います。

手で皮がむけるキウイフルーツ

 キウイフルーツは皮をむくのが面倒・・・という人には、ハーフカットでスプーンで食べる方法があります。 でも、ナイフやスプーンを使ったり、それを洗うのも面倒という人もいるようです。
 面倒なのでフルーツはあまり食べないという人でも、バナナのように皮を手でむけるキウイフルーツがあれば、食べる気が起きるかもしれません。 こんなキウイフルーツの開発を、実際に試みている人たちがニュージーランドにいるようです。

 でも今度は、「皮がゴミになるので捨てるのが面倒」なんてことにならなければいいのですが・・・。 究極には、ミニトマトやチェリーのように皮ごと食べられるキウイフルーツや、洗わずに食べられるキウイフルーツなどということになるのかもしれません。

本日のゼミ

05c67f58.jpg 今日のゼミは、久しぶりにジャムの試作をお休みして、デスクワークに取り組みました。
 キウイフルーツ果実の特性を知り、また、ジャムに加工したときの栄養成分の変化も考え、どのようにキウイジャムをアピールするかを考えました。 また、ジャムのラベルにも改良を加えました。 製品の名称も、少し変わりそうです。

 今日は、突然他のゼミの学生さんが、ウチのゼミに“フルーツタルト”を差し入れしてくれました。 手作りだそうです。 白い部分はヨーグルトベースで、中央にキウイジャムとスライスしたキウイ、その周りにみかん、さらに外側にチェリーと、彩りも鮮やかです。 味もすばらしく、大好評でした。 ゼミの皆で美味しくいただきました。 どうもありがとうございました。

ゼスプリ・キウイの販売キャンペーン

bc294664.jpg 昨日は、10月の学園祭で販売するキウイフルーツジャムを作る材料の買出しに行ってきました。 実際に作るのは7月13日ですが、その日にちょうど食べごろになるようなキウイフルーツを求めて、いくつかのスーパーを見てきました。
 偶然、聖蹟桜ヶ丘の京王ストアで、ゼスプリさんのキャンペーンがあったので、5個入を10パック買って10個の景品をもらってきました(写真)。 鉛筆もマグネットも、まさに“粗品”といった感じのものでしたが、こんなものでもキウイおたくにとっては見逃せないお宝です。 でも引き換えに、1個\60と、やや高目の買い物をしてしまいました。
 次に若葉台のヤオコーへ行って、1個\50程度で32個仕入れてきました。 その後、他のスーパーで、1個\25の超お買い得キウイを見つけたのですが、すでに適熟状態だったため、13日まではもたないと判断し断念。 ジャム1びんの原価が\50ほど下げられるチャンスだったのですが・・・。
 研究用のキウイフルーツは、いつも研究費で購入するのですが、今回のものは学園祭での販売用なので、すべて私費にて購入。 ジャムの売れ行きが私のサイフの中身に影響しますので、せめて元はとれるよう頑張ります。

(そんなこんなで、また論文の原稿書きが滞っています。)
Profile
駒沢女子大学 人間健康学部 健康栄養学科でキウイフルーツの成分について研究している教員です.