キウイの自由研究(駒沢女子大学 西山)

キウイフルーツやベビーキウイについて、いろいろな情報提供をしていきます. あまり面白味のあるBlogではありませんが、何かの参考にしていただければ・・・.

2007年09月

ベビーキウイのシーズン到来

 そろそろ北半球産のベビーキウイのシーズンですが、スーパーマーケットなどでの販売は始まったでしょうか?私の家の近くでは、まだ見かけません。今シーズンは、ポリフェノールの分析とラジカル消去能の測定を計画しているので、早く入手したいのですが・・・。

 と思っていたら、こちらのブログで販売情報を見つけました。そしてふと気がつくと、ブログに掲載されている写真の中で、POPのように使われている写真に見覚えのある眼底写真が・・・。どうやら私のホームページのプリントアウトのようです。どこのお店で使われているのか、ちょっと知りたい気もします。

 ついでにベビーキウイのすごいところを1つ追加します。ベビーキウイは、イノシトール(myo-イノシトール)の含量では、すべての食品の中でトップクラスです。イノシトールの機能性は、残念ながらいま一つはっきりしませんが、パニック症候群に有効とか、フィチン酸と共に「がん」を抑制するなど、魅力ある働きが期待されています。このイノシトールは、各種の栄養ドリンクやスポーツドリンクなどに配合されていることからも、健康への効果が期待されていることがわかります。作用の解明が待たれます。

園芸学会(平成19年度秋季大会)

7bb34a1c.JPG9月29日から10月1日まで、香川県高松市の香川大学幸町地区キャンパスにて、園芸学会(平成19年度秋季大会)が開催されます。私もポスター発表と口頭発表を1件ずつ出す予定です。キウイフルーツやサルナシに関する発表は、あまり多くはありませんが、ご興味のある方は、こちらからプログラムを見ることができます。

今回学会が開催される香川県は、農業試験場(府中分場)を中心にキウイフルーツやサルナシの品種改良が熱心に行われており、これまでに「香緑」、「讃緑」、「香粋」、「さぬきゴールド」などの、優れた品種が世に送り出されています。もちろん私の研究も、府中分場の方々に多大なご支援をいただきながら進めています。

さて肝心の発表の準備ですが、昨日ポスターが仕上がって、一段落したところです。2週間前に完成ということで、ゆとりをもって臨めそうです。ポスターの印刷は、アドテックさんにお願いしました。対応も丁寧で、1-2日で仕上がりますので、重宝しています。

香川県でキウイフルーツ園を見学するのが、今から楽しみです。


「さぬきゴールド」・・・香川が生んだ高品質キウイフルーツ

d3d21bb9.jpg キウイフルーツと言えば、グリーン(ヘイワード種)ゴールド(ホート16A種)がよく知られていますが、今日紹介する「さぬきゴールド」は、これらよりも食味、大きさ、栄養で優れています(一部は私見)。

 この「さぬきゴールド」は、香川県農業試験場の府中分場で開発され、2005年3月に品種登録されたニューフェイスです。果実の特徴としては

1.普通のキウイフルーツの2倍近い大きさ.

2.マロンゴールドを思わせる濃黄色の果肉.

3.糖度が高く甘い.(ただ甘いだけではなく適度な酸味もきいている.)

4.ビタミンCが非常に豊富.(普通のキウイと比べて、濃度で3倍、含量で5倍.)

 ただ、キウイフルーツのやっかいなところは、外観があまり美味しそうに見えないところです。これは赤い果肉の「レインボーレッド」にも言えることですが、果実断面を見るととても美味しそうなのですが、フルーツ売り場にただ積んであるだけでは、美味しそうに見えないところが悲しいところです。もしも「さぬきゴールド」が適切なPOPもなく積んであったら、とても美味しい高品質果実とはだれも気付かないかもしれません。

 そんな訳で、少しでも紹介になればという気持ちも込めて、このブログを書いています。

今どき携帯電話を持っていないと・・・

 正確な統計は知りませんが、最近ではほとんどの人が携帯電話を持っているような気がします。こんな時代に、私は携帯電話を使っていません。と言うよりも、持っていません。

 何年も前に、まだソフトバンクがJフォンだったころ、ほんの一時期だけ持っていたことがあります。きっかけは、自動車事故。自動車を運転していたときに、新百合ヶ丘近くの金程のあたりで、対向車線をオーバーして来た対向車に一方的にぶつかられ(もちろん過失は0:100)、それ以来「万一のときには携帯電話が頼りになる」と思い、本体1円の携帯電話を非常用に買った覚えがあります。

 でもこれが、体質に合わなかったというか、相性が悪かったというか、どうもあまり使う気がせず、めったに使わないから、たまにかかってくると、間違ったボタンを押して切ってしまう・・・こんな悪循環で、結局1年ほどでやめてしまいました。

 こんなわけで、その後ずっと携帯のない暮らしをしています。でも、これだけ携帯が普及すると、なかなか暮らしづらいことも出てきます。いろいろな書類に「携帯番号記載欄」があったり、人と待ち合わせするときに、携帯の番号を聞かれたりします。こんな時に「持ってません」と言うと、きまって「エッ!」と驚かれる。また、外出先で公衆電話を探しても、よほど運が良くないと見つからない。もちろん携帯で参加できるイベントや携帯を使ったナビやゲームは、想像もできない未知の領域(異文化)である。

 このままでは、そのうち、携帯がなければ店で買い物もできないし、駅の改札も通れない時代になってしまうかもしれません。こんなデジタルデバイドから脱却するためには、そろそろ携帯を持つしかないかと考えるこの頃です。


Yahoo! JAPANのクイズ

 少し前の話になりますが、9月1日にYahoo! JAPANのクイズで、「キウイが一番甘いのは、収穫直後である」○か×かというのが出題されました。答えはもちろん×ですが、このウェブページで、私のホームページがリンクされていました。

 いつもはそれほどアクセスのないページに、最近アクセスが多いと思ったら、ヤフージャパンさんのおかげだったという訳です。それにしても日本ではヤフーが強いですね。全世界的にはGoogleの一極集中化が極端なようですが・・・。

 最近、仕事の合間に「グーグル・アマゾン化する社会」とか「グーグル Google ― 既存のビジネスを破壊する」とか「ウェブ進化論」などを読んでいます。読み進めていくうちに、とても仕事の合間に読めるような軽い読み物ではないことに気付きました。情報を取り巻く激動の時代を生きることは幸運なことなのか、それとも否応なく激流に翻弄される不運なのか・・・考えさせられます。

 もっとも、この類の本に触発されてホームページを立ち上げたり、ブログやアドセンスを始めたりしている訳ですから、ポジティブに考えるべきなんでしょうね。

ゴールドキウイ(ゼスプリ・ゴールド、ホート16A種)のシュウ酸カルシウム結晶は、片寄っている.

9a3af360.jpgキウイフルーツを食べたときのイガイガ感の大きな原因は、果実に含まれているシュウ酸カルシウムの針状結晶束です。このシュウ酸カルシウムの束晶は、果実内に一様に存在しているわけではありません。種の周囲と、そのやや外よりに局在しています。

 このシュウ酸カルシウムの局在には、普通のグリーンのキウイフルーツと、ゴールドキウイフルーツとでは、違いがあります。写真で、白く光って見える小さな粒子がシュウ酸カルシウムの結晶束ですが、ゴールドの方が明らかに中心に寄っているのがおわかりいただけると思います。

 このシュウ酸カルシウムの結晶は、果肉を砕いてジュースやピューレーにした時には、特に口腔刺激性を示します。もしもゴールドキウイを用いてピューレーやジュースを作るときには、思い切って中心付近を使わないのもいいかもしれません。捨ててしまうのはもったいないかもしれませんが、リンゴなどでは芯を捨てていることを考えれば、非常識なことではないかもしれません。もちろん、内側だけをそのまま食べるという選択肢もあると思います。
Profile
駒沢女子大学 人間健康学部 健康栄養学科でキウイフルーツの成分について研究している教員です.